『最後にひとつ。ここまでの①〜⑦の旅で、5つの箱と、箱をつなぐことばを見てきました。実は、この旅には、ひとつの仕掛けがありました。次回、その種明かしをします。』──前回の7-bの最後に、そう予告しました。
約束どおり、今回がその答えです。①〜⑦で見つけてきたものは、いったい何だったのか。この旅は、どこへつながっているのか。入門編の最終回、答えを明かします。
先に、ひとつだけ言っておきます。①〜⑦は、1つの地図の上の道でした。その地図の名前が、「3本の柱」です。入門編が土台になったのは、そのうちの柱1と柱2。柱3は、これからです。
「仕掛け」の正体とは?|前回の予告に、グラムが答えます
トビー入門編もいよいよ最後ですね。前回の最後の「仕掛け」をグラムが明かして完了、かな。



はい。入門編ではトビーさんと一緒に「見つける」ことばかりしてきました。5つの箱を見つけて、箱をつなぐことばを見つけて。



言われてみれば、見つけてばかりでした。



その「見つける」には、実は、ちゃんとした名前があります。しかも2種類。



最後にはちゃんと締めてくるあたり、さすがはグラミーの子供です。



基礎編からはお父さんにバトンタッチしますから。トビーさん、これまでみたいにタワけたこと言っていると、リアルグラビームで焼かれちゃいますよ。



ビームファン界隈で噂になっているハイパワー系。はい、心して臨みます。
前回の7-bでは、結ばれるものが増えても、長くなっても、同じ箱どうしを結ぶことを見ました。
▶︎ 結ばれるものが増えたら?|3つ以上・長いことばを結ぶ「つなぎことば」の見つけ方【グラムとえいご!7-b】
英語の文は5つの箱でできている|①〜⑦で見つけたものを、ひとめで振り返る
先ほどの「2種類」の話に入る前に、まず、7回の旅で見つけてきたものを、ひとめで振り返ります。
①では、英語は語順で意味が決まること、そして、文は5つの箱でできていることを知りました。②〜⑥では、箱を1つずつ見つけました。動いていることば(V)、動きの持ち主(S)、動きが向かう先(O)、「=」でつながる相棒(C)、飾り(M)です。⑦では、同じ箱に入る仲間を結ぶ「つなぎことば」(and・but・or)を見つけました。


この7回は、見つけるものが違うだけで、やっていたことは大きく2つに分かれます。ひとつは、文を箱に分けること。もうひとつは、飾りやつなぎことばが、どこにつながっているかを見極めることです。②〜⑤は前者、⑥と⑦は後者にあたります。
この2つに、それぞれ名前がついています。次の章から、順番に見ていきましょう。
英語の「要素の確定」とは?|②〜⑤は、文を5つの箱に分ける練習だった【柱1】
先ほどの「2種類」の1つめです。②〜⑤でやってきたのは、文を5つの箱に分けて、それぞれが何の箱かをはっきり決めることでした。この箱のことを、「要素」と呼びます。文を要素に分けて決める作業なので、「要素の確定」。トビーメソッドの柱1です。
次の1文で、5つの箱がそろった様子を確かめましょう。(先生は、昨日、クラスを幸せにしました。)


箱の名前は、回ごとに1つずつ知ってきました。出そろった名前が、この表です。
| 記号 | 入門編での呼び名 | 正式な名前 | 名前を知った回 |
|---|---|---|---|
| V | 動いていることば | 動詞 | ② |
| S | 動きの持ち主 | 主語 | ③ |
| O | 動きが向かう先 | 目的語 | ④ |
| C | =でつながる相棒 | 補語 | ⑤ |
| M | 飾り | 修飾語 | ⑥ |
新しい用語は、ありません。5つの箱の全体像は、1-cで扱っています。
▶︎ なぜ英語は「順番」がすべてなのか|英文を作る5つの箱で、迷わず読む【グラムとえいご!1-c】
英語の「要素の接続」とは?|⑥⑦は、ことばがどこにつながるかを見極める練習だった【柱2】
もう1つの名前です。②〜⑤で文を5つの箱に分けたあと、⑥と⑦でやってきたのは、「このことばは、どこにつながっているのか」を見極めることでした。この作業を、「要素の接続」と呼びます。トビーメソッドの柱2です。
・飾り(M)が、どの箱にくっつくかを確かめる(⑥)
・つなぎことばが、何と何を結んでいるかを確かめる(⑦)
この2つが1つの文の中で一緒に働く様子を、図で確かめましょう。(赤い傘の女性は、パンとチーズを買いました。)


どこにつながるか。これが決まれば、長い主語も、ことばが並んだ目的語も、1つの箱として読めます。柱2の中心は⑥で、⑦もその仲間です。
さらに、もう1つ。②〜⑦で、見つけるものは回ごとに違いました。でも、やり方はずっと同じです。まず見つけて、次に問いかけて、最後に確かめる。それだけでした。


入門編で身につけたのは、この「同じやり方」でした。そして、この先もずっと、同じやり方が使えます。基礎編でも、応用編でも、です。
英語読解の3本の柱とは?|基礎編・応用編へのつながりと、柱3のこれから
入門編のガイダンスで、こう書きました。「英語学習は実は有限のプロセスです」「英文を要素に分解して、それをどうつなげるか──突き詰めれば、これだけ」。この「分解」が柱1、「つなげる」が柱2でした。
実は、この先にもう1本あります。柱3|要素の復元。省略されたことばや、入れかわった語順を、本来の形に戻す力です。入門編では、3-bで「主語が動詞の後ろに回る文」にだけ触れました。本格的に扱うのは、これからです。


柱1の上に柱2、柱2の上に柱3。積み上げる順番です。入門編のガイダンスには、こうも書きました。「必要なのは才能でも根性でもなく、「正しい順番」でした」。その「正しい順番」の正体が、この3本の柱です。
この先は、2段階で進みます。基礎編では、柱1・2・3を、1つずつ意識して確かめながら読みます(精読1.0)。応用編では、同時に動く箱を実戦の文で運用して、意識しなくても読める状態(精読2.0)をめざします。
3本の柱の全体像は、こちらにまとめています。
▶︎ トビーメソッドとは?|SVOCM「箱」原則で読み解く精読メソッド
まとめ|①〜⑦は、1つの地図の上の道でした
①〜⑦で歩いてきた道は、全部、1つの地図の上にありました。その地図が、「3本の柱」です。


・①〜⑦で見つけた5つの箱とつなぎことばは、柱1・柱2の土台だった
・②〜⑤は柱1「要素の確定」、⑥⑦は柱2「要素の接続」。柱3は、これから
・見つけ方は、ずっと同じ。まず見つけて、次に問いかけて、最後に確かめる



これで入門編もおしまいですね。長かったような、あっという間だったような。



ここまで来られたなら、5つの箱は、もう見つけられます。



いつものドヤ顔ありがとう。次からは基礎編に突入だね。



冒頭でお話しした通り、お父さんにバトンタッチです。



ビームが来る前に、ゴリゴリ予習しておきます(笑)
最後にひとつ。入門編は、ここまでです。次は、基礎編。5つの箱を、いよいよ本格的に使いこなす旅が始まります。
基礎編の全体像は、こちらです。
▶︎ 英文はたった5つの「箱」でできている|グラミーと英語 基礎編・全35話の地図【基礎編ガイダンス】
入門編の全18話の地図は、こちらで確かめられます。
▶︎ 「英語が読めない」の正体、教えます|グラムとえいご!全18話の地図【入門編ガイダンス】
Tobey English!





