5つの箱をつなげて、難関英文を読み解く|グラミーと英語 応用編・全18話の地図【応用編ガイダンス】

グラミーと英語 応用編・全18話の地図|5つの箱をつなげて難関英文に挑む、分岐しながら頂へ続く道と「同時に・実戦で・精読2.0へ」の標識が描かれたアイキャッチイラスト

基礎編、お疲れさまでした。

・柱1(要素の確定)→柱2(要素の接続)→柱3(要素の復元)
・箱の境界が「①くっきり見えている/②ぼやけている/③意図的に隠されている

——この3段階を、1つずつ止めて確認する精度は、もうついているはずです。

実際、基礎編ができていればTOEIC850、英検準1級レベルまでは十分に対応できると思います。

では、応用編の役割はなんなのか?

それは、英検1級TOIEC900以上にチャンレンジしたり、CNNなどの記事を読みたい!という方向けに、上級英語到達へのお手伝いとして設計されています。

ちょっと敷居が高いかな・・・と思われている方。
大丈夫。少しでものぞいて見ていってください。

ここで書かれていることの全ては、基礎編がベースになっています。それをフル活用して、高度な英文を読み解くスキルを身につけます。

準備はいいですか? それでは、いってみましょう。

このブログでわかること
・ 応用編が「新しい文法を学ぶ場」ではなく「基礎編の3本柱を、動く実戦文で運用する場」だということ
・ 5つのプロセス(①骨格抽出〜⑤圧縮還元)と、柱1〜3・境界3段階との対応関係
・ 各記事の例題がSTEP1→2→3の3段階で進む設計であること
・ 「なぜこの文は難しく感じるのか」を測る物差しが、別記事で用意されていること
・ 応用編のゴールが、英検1級・TOEIC900・CNN読解という一見バラバラな目標で、実は同じ技術の運用だということ
目次

TOEICの記事文(Part7)だけ苦手だった理由|文法沼を抜けたはずなのに

まずは、トビー自身の話をさせてください。

文法沼にどっぷりハマった黒歴史は、このブログでも何度か書いてきました。でも、あの沼を抜けたころには、基礎文法に関してはかなり自信がついていました。文法オタクと言っていいくらい、基礎編で扱うような柱1〜3の内容は、当時から一通り押さえていたつもりです。

それなのに、TOEICの記事文(Article)だけは、どうにも苦手でした。

単語はわかる。文法も知っている。1文ずつ止めて読めば、S・V・O・C・Mも見分けられる。なのに、なんとなく読めた気になったまま最後まで読んで——いわゆる「上滑り現象」です。正答率もリーディングのスコアも、ある地点からぴたりと伸び悩みました。

なぜだったのか。今なら、はっきり言えます。

基礎編で鍛えたのは、1つの箱、1つの境界を、止まって確認する力でした。でも実戦の記事文では、その境界の①②③(くっきり/ぼやけ/隠される)が、1つの文の中で同時に、しかも何層にも重なって動いています。箱の見分け方が間違っていたわけではありません。箱が何個も同時に動いている状態を、まだ捌けていなかっただけなのです。

応用編は、その「同時に動く箱」を捌く技術を鍛える場です。

基礎編と応用編のちがいを示すイメージ図|基礎編は1つの箱だけを止めて確認する一方、応用編は①実線(見えている)②波線(ぼやけている)③点線(隠されている)の3つの箱が同時に動く様子を対比した解説インフォグラフィック

文法沼にハマっていたころの黒歴史は、こちらで正直に書いています。
▶︎ 基礎文法はどこまで?|文法沼にハマってはいけない3つの理由
▶︎ 基礎文法と単語だけで完璧?|それでもTOEIC900超えられなかった中級者の末路

「記事文だけ読みにくい」の構造的な理由を先に知りたい方は、こちらもどうぞ。
▶︎ TOEIC Part7 記事文、読みにくいのは自分だけ?|5つの構造的特徴と精読による克服法

応用編の5つのプロセスとは|SVOCM「箱」原則を実戦文で運用する

安心してください。応用編で新しいルールを覚えるわけではありません。基礎編で覚えた「箱の見分け方」を、以下の5つの場面で運用するだけです。

プロセス 箱原則との対応
①骨格抽出 箱の並びを掴む
②範囲確定 箱の境界を決める(ぼやけた境界=②に対応)
③階層の括弧化 箱の中の箱を扱う
④誤読の排除 箱の割当を訂正する
⑤圧縮還元 変形した箱を元に戻す(隠された境界=③に対応)

王道(①③⑤)はTOEIC・英検・CNNすべてに共通する基本形です。深化(②④の一部)は、特に英検1級で問われやすい応用形。この「王道→深化→例外」という起伏が、応用編18本全体の難度カーブになっています。

たとえば、こんな1文を見てください。

The idea, however brilliant it looked in the meeting, turned out to be the one thing everyone had secretly doubted.

単語はどれもやさしいはずです。でも、①骨格を先に抜き出すと The idea turned out to be the one thing という土台が見えてきます。②however以下の挿入で、主語と動詞の間の境界が一瞬ぼやけます。③everyone had secretly doubted は、the one thing にかかる関係詞節(thatの省略)として、箱の中に入れ子になっています。

止まって1つずつ確認するのではなく、この3つを1文の中で同時に捌く——それが応用編でやることです。

①骨格抽出②範囲確定③階層の括弧化が1文の中で同時に発火する様子を示すイメージ図|英文"The idea, however brilliant it looked in the meeting, turned out to be the one thing everyone had secretly doubted."を骨格(青・実線)・挿入(アンバー・波線)・入れ子節(紫・点線)の3つに同時分解した解説インフォグラフィック

例題はSTEP1→2→3で進む|英検1級・TOEIC900レベルまで難度を上げる設計

応用編の各記事は、1つの例題で終わりません。同じプロセスを、難度を変えて3回練習します。

STEP1:やさしい単語・短めの文で、そのプロセスの「手順」そのものを理解する
STEP2:中級レベルの単語・文構造で、覚えた手順を実戦形式で使ってみる
STEP3(チャレンジ編):英検1級・上位大学・CNN級の単語と文構造。「読めなくて当然、でも読めたら本物」の1文です

1つのプロセスを3段階の負荷で繰り返すことで、「わかる」と「できる」の間を埋めていきます。STEP1で手順を体に入れ、STEP2で実戦のスピード感に慣れ、STEP3で「これが読めれば、英検1級の長文もCNNの記事もいける」という手応えを掴む——この3段階を18本ぶん積み重ねていく設計です。

STEP1→2→3で難度が段階的に上がっていく様子を示すイメージ図|STEP1(ブルー・易)→STEP2(アンバー・中)→STEP3チャレンジ編(コーラル・難)の3段階の階段グラフと上昇トレンドラインで難度カーブを表した解説インフォグラフィック

「なぜこの文は難しいのか」を測る物差しがある

応用編を進めていくと、「同じプロセスのはずなのに、この文だけやたら難しい」と感じる瞬間が出てきます。

その「難しさの正体」を数値で説明できる物差しを、応用編では別途ご用意しています。詳しい説明は、応用編の中の別記事でじっくり扱います。

ここでは「そういう物差しがある」とだけ覚えておいてください。難しい文にぶつかったとき、「自分の理解が足りないから」ではなく「この文は物差し的にもともと重い」とわかるだけで、心はだいぶ軽くなるはずです。この感覚は、STEP3(チャレンジ編)で特に効いてきます。

まとめ|英検1級・TOEIC900・CNN読解、ゴールは実は全部同じ場所にある

入門編のとき、こんな話をしました。「この先もずっと、同じやり方が使える」。

応用編まで来て、その言葉の意味がようやくわかると思います。

英検1級もTOEIC900もCNN読解も、ゴールとしては別物に見えるかもしれません。でも実は、同じ5つの箱を、同じ5つのプロセスで動かしているだけです。

・応用編は新しい文法を学ぶ場ではなく、基礎編の箱原則を「動く現場」で運用する場
・5つのプロセスは、王道(①③⑤)→深化(②④)→例外、という難度カーブを持つ
・各記事の例題はSTEP1(基礎理解)→STEP2(実戦)→STEP3(チャレンジ)の3段階
・「なぜ難しいか」を測る物差しは、別記事で扱う
・ゴールが違って見えても(英検1級/TOEIC900/CNN)、運用しているのは同じ技術

①〜⑧、柱1〜3、そしてこの①〜⑤――もう、道具はすべて揃っています。あとは、動かす練習をするだけです。

さっそく、①骨格抽出の最初の記事から始めましょう。

※近日中に記事公開予定です。乞うご期待!

グラミー

Tobey English!

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