学生時代に英語逃げてました。社会人になってから、大盛りマシマシで戻ってきました。
タイムマシーンがあったら、過去の自分に一番言いたいこと:
「文法から逃げちゃいけんよ」
——猛省しています。
いや、でも将来自分が仕事で英語とか中国語とか使うことになっているとか、あの頃の自分に想像できていただろうか?(いや、ない)
しかもこんな怪しげなブログまで……(ぜったい、ない)
それゆえ、文法コンプレックスを克服しようとロイヤル英文法やら一億人の英文法やら、まーたくさん読みましたね。
その結果、さらに沼って遠回り。
積み重ねたメガ盛り黒歴史のおかげで、いまは仕事(=ブログ)がとってもはかどってます(笑)
すみません、前置きが長くなりました(いつものことですが)。
で、トビーはこういう疑問を持つに至りました。
社会人の英文法、どこまでやるか問題
ただでさえ多忙な社会人、トビーのように沼ってはいけませんよ。
その指針となるべく、トビーなりの回答だしましたんで、ぜひ読んでいってください。
・基礎文法は「早めに卒業」してよい理由と、卒業ラインの見極め方
・品詞・5文型・関係詞だけは”しっかり”やるべき理由
・精読(SVOC+M読解)が社会人英語の本丸になる理由
・TOEICや英検を「強制的に伸ばす装置」として使いこなす考え方
・精読→多読、この順番を間違えると20年詰む理由
・業務で英語を使っている中級者が「気づかないまま」犯している間違い
「受験英語で英語が伸びる」は幻想だった
まず最初に、トビーが20年かけてたどり着いた「一番痛い気づき」から話させてください。
文法を完璧にしようとするほど、英語が読めなくなる理由
正直に言います。
トビーの英語迷走20年の最大の原因は——
「文法を完璧にしようとしたこと」
でした。
ロイヤル英文法(厚さ4cm、通称・鈍器)を買い、一億人の英文法を3周し、Evergreenをパラパラめくりながら
「あ、これ知ってる。あ、これも知ってる」
……を繰り返すだけで、英文が読めるようにはならなかった。
なぜか?
「知っている」と「読める」は、まったくの別物だからです。
文法の知識は”材料”にすぎません。
大工が木材の知識を丸暗記しても、家が建てられるわけじゃないのと一緒です。
社会人の学び直しで文法に求められることは、学生と違う
学生時代の英文法の目的は、テストで点を取ること。
だから「仮定法過去完了の公式」とか「強調構文の識別」とか、細かい用法の暗記が求められます。
でも社会人の英語、目的が全然違いますよね。
・仕事のメールを読みたい
・TOEICのスコアを上げたい
・英文ニュースをちゃんと理解したい
これらに必要なのは「英文の構造を素早く正確に読む力」であって、文法問題を解く力ではありません。
社会人にとっての文法は、
「英文を読むための道具」として機能して初めて意味を持つ。
これ、気づくのに20年かかりました(笑)
「文法=ゴール」ではなく「精読への助走」という発想の転換
ここで発想を転換してほしいんです。
文法は ゴールではなく、精読(構文読解)へのスタート台。
つまり、こういう流れです。
基礎文法(最低限)→ 精読 → 多読 → 実戦
文法はこの流れの「最初の一段」に過ぎない。
深みにハマっていいのは、
最初のうちの限られた期間だけです。

文法アレルギーがあった人ほど、なぜか完璧主義になりやすいんですよね。「わかってから進む」ではなく「使いながらわかる」スタンスで進む方が、社会人の学び直しには合っています。
英語が伸びない「本当の理由」は、精読力の欠如かもしれません。
▶︎ TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|”精読の壁”を超える英語学習ピラミッド
基礎文法、いつ卒業するか? トビーが考える「卒業ライン」
さきに誤解の内容に言わせてください。
基礎文法はめちゃくちゃ大切です。
でも、日頃から忙しい社会人。
学校英語のような枝葉末節な文法ばかりやっていると、時間がいくらあってもたりません。
トビーが強調したいのは、「優先順位の問題」。
読解の基礎になる文法はしっかりやる。
それ以外は多少は目をつむる。
ここでは完璧を目指さない姿勢も大切です。
品詞・5文型・関係詞は”しっかり”やれ——でも沼るな
「基礎文法、どこまでやればいい?」
これ、めちゃくちゃよく聞かれます。
トビーの答えはシンプル。
品詞・5文型・関係詞の3つだけは、しっかりやること。
なぜこの3つか?
英文を読む、というのは突き詰めると——
「どの単語が何の役割をしているか」を
素早く見抜く作業です。
その骨格になるのが、この3つなんです。
・品詞 → 名詞・動詞・形容詞・副詞……何者かを見抜く
・5文型 → S・V・O・C・Mの骨格を見抜く
・関係詞 → 長い修飾語の塊を整理する
これが曖昧なまま多読に突っ込んでも、
英語は「記号の羅列」にしか見えません。
ただし——
「完全に理解してから次に進む」は禁止です。
まずは8割程度の理解でよいでしょう。
沼ったら負けです(笑)
Evergreenは「辞書代わりに引く」に切り替えたら卒業サイン
総合英語Evergreenを持っている人、多いと思います。
使い方、間違えていませんか?
最初から順番に全部読む——これが一番よくない使い方です。
社会人の正しい使い方はこれ。
「英文を読んでいて迷ったときだけ、辞書として引く」
この使い方に切り替えられたとき、
あなたの基礎文法フェーズは卒業です。
参考書を”読む”から”引く”に変わった瞬間、
自分の英語学習の主役が
文法書から英文そのものに移っているということです。
卒業できない人の特徴——完璧主義・参考書ジプシー・文法用語アレルギー
文法フェーズを卒業できない人には、共通のパターンがあります。
①完璧主義タイプ
「全部わかってから次に進みたい」という人。
残念ながら、英文法に”完全に終わる日”は来ません。
7割わかったら、先に進んでください。
②参考書ジプシータイプ
「もっとわかりやすい文法書があるはずだ」と
次々に新しい本を買ってしまう人。
(トビーの黒歴史そのものです。汗)
文法書は1冊を使い倒す、が正解です。
③文法用語アレルギータイプ
「分詞構文」「同格のthat」など、
用語が出た瞬間に思考が止まる人。
用語は後でついてきます。
まず「英文の中でどう機能しているか」を優先してください。

トビーは①②③全部やりました(笑)。3タイプ同時進行というレアキャラです。おかげで20年かかりました。読んでくれているあなたは、ここでショートカットしてください。
文法沼にハマる前に読んでおきたい記事はこちらです。
▶︎ 基礎文法はどこまで?|文法沼にハマってはいけない3つの理由
精読こそ、社会人英語の「本当の武器」になる
基礎文法を卒業したら、次に向かうべき場所はひとつです。
精読——英文をSVOC+Mで骨格から読む練習。
地味に見えますが、ここが社会人英語の「本当の勝負どころ」です。
英文はわかってなんぼ——「なんとなく読める」が一番危ない
ここ、強調させてください。
英語の世界で一番怖いのは、
「なんとなく読める」状態
です。なぜか?
「わかった気」になっているから、間違いに気づけないんです。
たとえばこういう文。
The manager approved the plan, which had been rejected before.
「マネージャーが計画を承認した。以前に却下されたやつ」
……これ、ざっくりの意味は取れますよね。
でも、
・which が指しているのは the plan か the manager か?
・had been rejected は誰によって?いつ?
こういう細部が読み取れないまま仕事で使ったら、
誤解が生まれる可能性があります。
英文は「わかってなんぼ」。
なんとなくはノーカウントです。
SVOC+Mで骨格から読む精読とは何か
精読とは、一言で言えば——
英文をSVOC+M(修飾語)に分解して、骨格から正確に読む練習
です。
たとえば先ほどの文なら:
S=The manager
V=approved
O=the plan
M=which had been rejected before(関係詞節、planを修飾)
この骨格が見えると、文がどれだけ長くなっても
「迷子にならずに読める」ようになります。
精読をやった人とやっていない人では、英文読解の「土台の強度」がまるで違う。
スコアが上がらない中級者の多くは、実はこの精読フェーズを飛ばして多読や試験対策に突っ込んでいます。
精読フェーズに入るための最初の一冊
「じゃあ、何から始めればいい?」
トビーのおすすめはこれ一択。
『英文読解入門 基本はここだ!』(西きょうじ 著)
薄い、安い、YouTube講義が無料。
この三拍子が揃っています。
基礎文法(品詞・5文型・関係詞)がひと通り終わったら、次の一冊はこれ以外にありません。

「基本はここだ!」は”読解に必要な部分だけ”に絞って書かれた精読の登竜門です。薄くて物足りなく見えるかもしれませんが、YouTube講義と組み合わせると化けます。
「基本はここだ!」の使い倒し方を詳しく解説しています。
▶︎「基本はここだ!」は本当に効く?|精読の壁を突破する”最初の一冊”の使い倒し術
試験(TOEIC・英検)は「強制的に伸ばす装置」として使え
精読を進めながら、もう一つ組み合わせてほしいものがあります。
それが試験です。
「試験なんて気が進まない」という人ほど、実は試験との相性がいい——トビーはそう思っています。
試験がある人・ない人で、学習の密度がこれだけ違う
これは断言できます。
試験の締め切りがある人と、ない人では、学習の密度がまったく別物になります。
「いつかスコアを上げたい」
——これ、ほぼ100%の確率で伸びません(笑)
人間は締め切りがないと動けません。
(特に多忙な社会人は。)
逆に「3ヶ月後にTOEICを受ける」と決めた瞬間、スキマ時間の使い方が激変する。
通勤電車でスマホではなくリスニング音源を流したり、昼休みに単語を確認したり。
試験は、そういう「強制的に学習密度を上げる装置」として機能します。
試験で実力が”飛躍的&強制的”に伸びる本当の理由
TOEICや英検には、もう一つ大きな効果があります。
「自分の実力が数字で可視化される」という効果です。
・Part5で文法ミスが多い → 品詞の見極めが弱い
・Part7で時間切れ → 精読スピードが足りない
・英検リーディングで玉砕 → 語彙レベルが足りない
試験を受けると、こういう「自分の穴」がはっきりわかります。
感覚ではなく、データとして。
この穴が見えることで、次の学習がピンポイントになる。
だから試験を活用した人は、そうでない人に比べて「やるべきことが明確になる分、実力が伸びやすい」のです。
ただし「試験スコア=英語力」と過信してはいけない
一方で、過信は禁物です。
たとえばTOEIC900点を取っても——
・ネイティブのスピードの英会話はついていけない
・専門外のジャンルの英文は苦戦する
・ライティングは別物、まったく練習していなければ書けない
これはトビーも経験済みです。
試験は「今の実力を測るものさし」であって、「英語力の全部」ではない。
スコアが目標になってしまうと、スコア外の英語力が置いてけぼりになります。
試験はあくまで「通過点」。
それを超えた先に、本当の英語力があります。

トビー自身、TOEIC915点を取った後に「あれ、英語ちゃんと使えてる?」という不安が来ました(笑)。試験は手段。それを忘れずに。
TOEIC900点・英検1級、それぞれの「本当の突破戦略」はこちらで詳しく語っています。
▶︎ TOEIC900点はどう超えた?|迷走20年のトビーが初回915点を出せた理由
精読が終わったら多読へ——この順番を間違えると20年詰む
精読力がついてきたら、いよいよ多読の出番です。
ただし「多読=とにかくたくさん読む」と思っているなら、少し立ち止まってください。
順番を間違えると、トビーみたいに20年詰みます(笑)
多読が「効く人」と「効かない人」の差は精読力の有無
多読は素晴らしい学習法です。
ただし——
「精読力がある人」にとって、の話です。
精読力のない状態で多読をすると、どうなるか?
・英文をなんとなく流し読みする
・意味が頭に残らない
・誤読していても気づかない
これ、「読んでいる」のではなく「英文の上を目が滑っている」だけです。
トビーが20年間やっていた失敗が、まさにこれ。
BBCやCNNを毎日読んでいたのに、スコアは全然上がらなかった。
精読なき多読は、時間の浪費になりうる。
これ、かなり断言します。
試験ジャンル特化型の多読が、スコアに直結する理由
では精読力がついたあと、どんな多読をすればいいか?
トビーの答えはシンプルです。
試験に出る素材で、ジャンルを絞って読む。
TOEICなら:
・公式問題集のPart7をひたすら精読→速読
・ビジネスメール・社内掲示・案内文のテンプレ英文
英検なら:
・過去問の長文パート
・NHK International・Kyodo+47などの記事
なぜジャンルを絞るかというと——
試験には「よく出るテーマ」と「よく出る文体」があります。
その型に慣れることが、スコアへの最短距離です。
好きな小説を読んでいても、TOEICのスコアは上がりません(トビー経験済み)。
多読に進んでいい「準備完了チェック」3項目
「そろそろ多読に移っていいかな?」
と思ったら、以下の3項目を確認してください。
✅ チェック①
SVOC+Mの骨格が、短文なら迷わず見えるようになってきた
✅ チェック②
「基本はここだ!」あるいは同レベルの精読教材を一通り終えた
✅ チェック③
TOEICなら700点台、英検なら準1級レベルの英文が「なんとなく」ではなく「ある程度正確に」読めている
この3つがYESなら、多読に進んでOKです。

精読と多読は「どちらが大事か」ではなく「どちらが先か」の問題です。順番を守れば、多読は本当に楽しくなります。
多読と精読、どちらをいつやるべきか。こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎ TOEIC・英検に”多読”は必要か?|900点突破のカギは「精読→多読」の正しい順番だった!
【要注意】業務で英語を使っている中級者への厳しい一言
ここだけ、少しトーンを変えます。
日常業務でメールや資料に英語を使っている方——特に「なんとなく通じている」という感覚がある方——これ、かなり危ない状態かもしれません。
ChatGPTで英語を使い続けると「間違いが固定化」する問題
ここは、少し厳しいことを言います。
日常業務で英語を使っているあなたへ。
ChatGPTやDeepLで英文を書いたり、メールを送り続けていたりしていませんか?
それ自体は悪くありません。問題は——
「自分の英語が正しいかどうか、検証しているか?」
です。
AIが出した英文をそのまま使い続けると、「AIが補正してくれている部分」に気づかないまま業務が進んでいきます。
すると何が起きるか?
自分が書いた英文(実は間違いだらけ)を「だいたい通じているから正しい」と思い込む。
間違いが、永久に固定化されます。
中級者に多い「わかったつもり英語」の正体——本人は気づいていない
これ、実は中級者に非常に多いパターンです。
なぜ中級者かというと——
初心者は「わからない」とわかっている。
でも中級者は「なんとなくわかる」ので、「わかっていないこと」に気づかない。
たとえば——
「I look forward to hear from you.」
これ、よく見る間違いです。
正しくは「look forward to hearing from you」。
toの後は動名詞(-ing形)が必要なのに、原形を使ってしまう。
でも実際、メールとして送っても相手はなんとなく意味を理解してくれます。
だから「通じた=正しい」と思い込む。
これが「わかったつもり英語」の正体です。
自分の英語を「検証する習慣」がある人だけが、次のステージへ行ける
では、どうすればいいか?
答えはシンプルです。
「自分の英語をChatGPTやClaudeに添削させる習慣」を持つこと。
書いたメールをそのまま送る前に——
「この英文、文法的に正しいか確認して、間違いがあれば理由も教えて」
とAIに投げてみてください。
意外なほど、間違いが出てきます。
そしてその間違いの「理由」を理解することが、精読力の強化にも直結します。
業務英語を使っている人は特に、「使う」と「検証する」を必ずセットにすること。
これが中級の壁を越える鍵です。

トビーも仕事で英語メールを書き続けていた時期、かなり間違いを放置していました(笑)。AI翻訳が普及した今こそ、「使いっぱなし」が一番怖い時代です。
AI翻訳と英語力の関係、トビーが2026年の視点で正直に語っています。
▶︎ AI翻訳があれば英語はいらない?|TOEIC915・英検1級ホルダーが出した”2026年の答え”
まとめ|社会人の英文法、正しいロードマップはこれだ

長くなりましたが、最後にまとめます。
社会人の英語学習、正しい順番はこれです。
① 基礎文法(品詞・5文型・関係詞)をしっかり押さえる
ただし沼らない。7割でOK。
② 精読(SVOC+M読解)に早めに移行する
英文は「わかってなんぼ」。なんとなくはノーカウント。
③ TOEICや英検を「強制的に伸ばす装置」として活用する
ただし「スコア=英語力の全部」とは思わない。
④ 精読力がついたら多読へ
試験ジャンルに近い素材で、量を積む。
⑤ 業務で英語を使っているなら、検証する習慣を持つ
使いっぱなしは間違いの固定化を招く。
受験英語で培った「完璧な文法知識」への執着を手放して、
「英文を正確に読み、理解する力」を最優先にする。
これが、社会人の英語学習において最速で実力をつけるルートだとトビーは思っています。
20年かけてわかったことが、この記事に全部盛りで入っています(笑)
あなたの英語学習が、今日から少しでも前に進みますように。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
こちらでも怪しくつぶやいてます:
トビーイングリッシュ!オフィシャルXアカウント
https://x.com/tobey_english


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