戻り読み。戻って読んでも意味が理解できませんでした(笑)
トビーがTOEIC900点を目指して勉強していた頃(毎朝4時半起き)。
何がネックだったかって言えば、
記事文(article)
——リーディング界のラスボスにして、A級戦犯。
早く読んでも、ちっとも意味が頭に入ってこない。
なぜなら、初見で意味がとれず、戻り読みしてしまうから。
「だったらいっそ、ゆっくり読んだるかー」
……って開き直ってみて、よくわかりました。
ゆっくり読んでも、わからない(笑)
たぶん、これってみんなが経験する英語あるある。
で、TOEIC沼んちゅ筆頭だったトビーが、
全国100万人の英語学習者の疑問を言語化してみました。
なんで戻り読みが起きるの?
どうしたら克服できるの?
本記事が、今日もTOEICの記事文と格闘している学習者の一助になれば幸いです。
戻り読みってなに?|永遠の中級者が抜け出せない理由
「戻り読み」とは、英文を読んでいる途中で意味がとれず、前に戻って読み直すこと。
中級者なら誰もが経験する、あの「英語あるある」です。
この章では、戻り読みがなぜ起きるのか、その正体を明らかにしますよ。
TOEICリーディングが終わらない本当の理由
TOEICのリーディングセクション、時間内に終わらない——
そう感じている人、実はかなり多いです。
「読むのが遅い」
「単語力が足りない」
今日もみなさんの心の声が聞こえてきます。
が、実はもっと根本的な問題があったりするんです。
それが、戻り読みです。
英文を1回読んで意味がとれれば、次の文へ進める。
でも戻り読みが発生すると——
1文に費やす時間が、一気に2倍・3倍に膨れ上がります。
これが積み重なると、どうなるか。
Part7の後半にたどり着くころには、残り時間がほとんどない。
「全部読めたのに、最後5問は勘でマーク」
……これ、戻り読みが引き起こすタイムロスの典型です。
つまり、TOEICリーディングが終わらない本当の理由は——
読むスピードの問題ではなく、戻り読みの問題なんです。
トビーTOEIC勉強していた頃、「速読法」を探し回っていた時期がありました(笑)。でも今思えば、速読よりも先に潰すべき問題があったんです。それが戻り読みでした。
「ゆっくり読んでも分からない」は危険信号
「早く読むから意味がとれないんだ」
——そう思って、ゆっくり読んでみる。
でも、やっぱり意味がとれない。
……これ、実はものすごく重要なサインです。
トビーもこの「開き直り実験」をやってみて、気づきました。
ゆっくり読んでも分からない英文は、そもそも理解できていない。
スピードの問題ではないんです。
ここでひとつ、セルフチェックを提案します。
読めなかった英文を、辞書を引きながらゆっくり読んでみてください。
✅ それでも意味がとれる → スピードの問題。訓練で解決できる。
❌ それでも意味がとれない → 構文・構造の問題。精読トレーニングが必要。
「ゆっくり読んでも分からない」なら、それは戻り読みのせいではなく、英文を構造として理解できていないことが原因です。
この状態を放置したまま速読に走ると、どうなるか——
英文の上を視線だけが滑ってゆく「上滑り現象」に直行します。
戻り読みの発生原因は3種類に分類できる
では、なぜ戻り読みが起きるのか。
トビーの経験と分析では、原因は大きく3つに分けられます。
① 英語と日本語の構造的な違い
英語は「先出し言語」、日本語は「後出し言語」。
英語:The man is my uncle — 動詞が先に来る
日本語:「その男性は私の叔父です」 — 述語が最後に来る
この語順の違いが、日本人が英語を読むときに戻り読みを誘発する根本的な原因のひとつです。ある程度は慣れで解消できますが、完全にゼロにはなりません。
SVOCMが取れていない
英文の骨格(主語・動詞・目的語・補語・修飾語)が見えないと、どこで意味が切れるのかわからず、迷子になります。
特に関係詞節や分詞句が絡んでくると——
「えっ、どこまでが主語?」
「この動詞、どこにかかってるの?」
となって、戻り読みが発生します。これは精読トレーニングで解決できます。
構文パターンを知らない
英語には、知っているかどうかで読解スピードが激変する「頻出構文」があります。
代表例:
・It was not until ~ that ~(〜して初めて…した)
・find it C that ~(〜ということをCだと感じる)
・Not only A but also B(AだけでなくBも)
これらを「初見」で読もうとすると、必ず後ろに戻ります。でも一度「宝の文」として自分のものにしてしまえば、もう戻らずに済む。
この3つの原因を知ることが、戻り読み克服の第一歩です。
次の章からは、原因別に具体的な解決策と例文を一緒に見ていきましょう。
英文が「目に滑る」現象と精読の関係は、こちらでも詳しく解説しています。
▶︎その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で”目が滑る”人が知らない読解の真実
原因① 英語と日本語の構造的な違い|これは仕方がない、でも対策はある
戻り読みの原因①は、英語と日本語の「言語構造そのものの違い」です。
これは学習法の問題ではなく、言語の設計の問題。ある意味、仕方がない部分です。
でも——対策はあります。
日本語は「後出し言語」、英語は「先出し言語」
英語と日本語は、情報の出てくる順番が根本的に違います。
日本語から見てみましょう。
「トビーは 毎朝4時半に 英語の勉強を した」
述語(動詞)が最後に来ます。
だから日本語は、最後まで読まないと意味が確定しない。
これが「後出し言語」です。
一方、英語はこうなります。
Tobey studied English every morning at 4:30.
動詞が早い段階で来る。
主語の直後に動詞が来て、意味の骨格がすぐに確定する。
これが「先出し言語」です。
この構造の違いが何を引き起こすか——
日本語脳のまま英語を読もうとすると、
「後ろまで読んでから前に戻って意味を確認したくなる」
という衝動が生まれます。
これが、構造的な戻り読みの正体です。
例文で確認|関係代名詞・前置詞句が後ろに続く文
構造的な戻り読みが特に発生しやすいのが、修飾語が後ろに続く英文です。
英語では、名詞を修飾する情報が名詞の後ろに来ます。
日本語とは逆です。
例文①:関係代名詞
The engineer who joined our team last year has already led three major projects.
日本語の語順で考えると——
「去年チームに加わったエンジニアが、すでに3つの大型プロジェクトをリードした」
→ 修飾語(去年チームに加わった)が名詞の前に来る。
でも英語では、The engineer と先に主語が出て、
who joined our team last year が後から説明を加えてくる。
日本語脳だと「The engineer が……あれ、関係詞節がどこまで続くの?」となって、前に戻りたくなります。
例文②:前置詞句の連続
The report on the results of the survey conducted in Q3 was finally submitted.
前置詞句が連鎖して、主語(The report)から動詞(was submitted)まで距離が開く。
日本語脳は「どこで意味が切れるの?」と迷って、戻り読みを起こします。
ポイント:
どちらの例文も、構造がわかれば前から読み切れます。
問題は「英語の語順のまま意味を処理する習慣」がついていないこと。これが次の対策につながります。
関係代名詞節や前置詞句は、「名詞への後付け説明」と捉えましょう。前の名詞に情報が追加されていくイメージで読むと、前に戻らずに済みます。
対策:語順感覚を育てる「前から読む」練習法
構造的な戻り読みへの対策は、シンプルです。
「英語の語順のまま、前から意味を処理する感覚」を育てる。
これに尽きます。
具体的な練習法を3つ紹介します。
① 意味の区切りを意識しながら「前から読む」
先ほどの例文で試してみましょう。
The engineer → 「エンジニアが」
who joined our team last year → 「(その人は)去年チームに加わった人で」
has already led → 「すでにリードしている」
three major projects. → 「3つの大型プロジェクトを」
後ろに戻らず、情報が流れてくる順番に意味を積み上げていく。
この「意味の積み上げ読み」の感覚が、語順感覚の基礎になります。
② 精読した英文を「何度も読む」
一度SVOCMで精読して構造を理解した英文を、繰り返し読む。
10回・20回と読むうちに、「前から読める」感覚が体に染み込んでいきます。
これが「宝の文」を積み上げるということです。
③ スラッシュリーディングを「確認ツール」として使う
精読で構造を理解したあと、スラッシュで意味の区切りを視覚化してみる。
The engineer / who joined our team last year / has already led / three major projects.
ただし注意点があります。
スラッシュリーディングは、構文を理解してから使うこと。
構造を理解しないままスラッシュを引いても、語順感覚は育ちません。
スラッシュリーディングの正しい使い方と落とし穴は、こちらで詳しく解説しています。
▶︎スラッシュリーディングは意味ない?|TOEIC900が「効かなかった理由」正直に話します
原因② SVOCMが取れていない|構文が見えれば戻らずに済む
戻り読みの原因②は、英文のSVOCMが取れていないことです。
原因①(言語構造の違い)とは異なり、こちらは精読トレーニングで確実に解決できます。
この章では、具体的な例文とともに「構文が見えると何が変わるか」をトビーと一緒に見てゆきましょう。
「なんとなく意味はわかる」が最も危険な状態
ここで正直に聞きます。
英文を読んでいるとき、こんな状態になっていませんか?
「なんとなく意味はわかる。でも、日本語にしてと言われると……うーん」
トビーもあった、「なんちゃってリーディング」
これ、実は戻り読みを引き起こす最も危険な状態です。
なぜか。
「なんとなくわかる」は、SVOCMが取れていないまま単語を拾い読みして意味を推測している状態です。
文の骨格が見えていないので——
少し複雑な修飾語が出てきた瞬間に、意味が崩壊する。
「えっ、さっきの主語ってどこまでだっけ?」
「この動詞、何にかかってるの?」
となって、前に戻ります。詰みます。
トビーもかつてこの状態でした。
単語は知っている。文法も一通りやった。
なのに、なぜか読めない。
答えはシンプルで、SVOCMという「英文の地図」を持っていなかったからです。
例文で精読解説|関係詞節が入った長文
では実際に、SVOCMが取れると何が変わるかを例文で見てみましょう。
例文:
The policy that the government introduced last month has faced strong opposition from several industry groups that claim it will significantly increase their operating costs.
初見で「うっ」となった方——正常です(笑)。
でも、SVOCMで分解すると、こうなります。
骨格(SVO)をまず取る:
・S:The policy(その政策が)
・V:has faced(直面している)
・O:strong opposition(強い反対に)
修飾語(M)を括る:
・that the government introduced last month
→ The policy を修飾する関係詞節。「先月政府が導入した」
・from several industry groups
→ opposition を修飾する前置詞句。「複数の業界団体からの」
・that claim it will significantly increase their operating costs
→ industry groups を修飾する関係詞節。「それが運営コストを大幅に引き上げると主張する」
骨格に戻ると:
「先月政府が導入した政策が、(それが運営コストを大幅に引き上げると主張する)複数の業界団体からの強い反対に直面している」
見えましたか?
骨格(SVO)さえつかめば、どんなに修飾語が連なっていても、前に戻る必要はありません。
修飾語は「後から情報が追加される」だけで、文の意味の流れを壊しません。



最初にこれをやると、1文に10分かかることもあります(笑)。でも大丈夫。これを繰り返すうちに、骨格がパッと見えるようになります。トビーもそうでした。
対策:SVOCM色分け精読で「既知の文」を増やす
SVOCMが取れていないなら、取れるようにトレーニングすればいい。
シンプルですが、これが唯一の解決策です。
トビーが実践してきた方法はこれです。
① 「読めなかった1文」を選ぶ
長文全体を精読しようとしなくていい。
初見で意味がとれなかった英文を、1文だけ選ぶ。
まずはそれだけでOKです。
② SVOCMに色分けして分解する
| 要素 | 色 | 記号 |
| SVOCM | ピンク | 下線+アルファベット |
| 句・節 | 青 | ( )または〔 〕 |
| 接続詞 | 赤 | 四角で囲む |
骨格(SV)を先に確定して、残りをMとして括っていく。
「これなくても文が成立するか?」のテストを繰り返すと、Mが見えるようになります
③ 理解したら、何度も読む
精読で構造を理解した英文を、10回・20回と繰り返し読む。
最初はゆっくり確認しながら。
次第に、構造を意識しなくても意味が流れ込んでくるようになる。
これが「既知の文」=宝の文です。
宝の文が増えるほど、同じ構造の英文が出てきたとき——
「あ、このパターンか」と、戻り読みなしで読み切れるようになります。
SVOCMの色分けルールと精読ノートの作り方は、こちらで詳しく解説しています。
▶︎精読ノートの作り方完全版|TOEIC900・英検1級を支えた”見える化”勉強法
原因③ 構文パターンを知らない|it is not until…など頻出パターン
戻り読みの原因③は、英語の頻出構文パターンを知らないことです。
単語も文法も知っているのに読めない——その原因の多くが、実はここにあります。
「初見」をなくすことが、ポイントですね。
知らない構文は絶対に戻り読みが発生する
英語には、知っているかどうかだけで読解スピードが激変する「頻出構文」があります。
たとえば——
It was not until he received the final report that he realized the full extent of the problem.
この構文、トビーも大っ嫌い(笑)
初見だとどうなるか。
「It was not until……あれ、notってどこにかかってるの?」
「that が来た……これって関係代名詞? それとも接続詞?」
となって、前に戻ります。
でも、「it is not until ~ that ~」は〈〜して初めて…した〉という強調構文だと知っていれば——
not until が来た瞬間に「あ、that まで読んだら意味が確定するパターンだ」と身構えられる。
前に戻る必要が、そもそも生まれません。
これが「構文パターンを知っている」ということです。
知識が、戻り読みを物理的に消してくれる。
構文パターンは「覚えるもの」ではなく「出会って、精読して、宝にするもの」です。テスト前の丸暗記ではなく、実際の英文の中で遭遇して身につけていくのが一番定着します。
例文で精読解説|it is not until〜 that〜 / find it C that〜
頻出構文を2つ、精読で解説します。
【構文①】It is not until ~ that ~
It was not until the team completed three consecutive failed experiments that they finally questioned their core assumptions.
骨格の整理:
・形式主語:It(意味なし)
・V:was
・強調部分:not until the team completed three consecutive failed experiments
→「チームが3回連続で失敗実験を完了するまで」
that以下(本体):they finally questioned their core assumptions
→「彼らはようやく自分たちの根本的な前提を疑い始めた」
読み方のコツ:
not until が来たら「that まで待つ」と決める。
that の後ろが「実際に起きたこと」です。前に戻る必要はありません。
訳:
「チームが3回連続で失敗実験を完了して、初めて彼らは自分たちの根本的な前提を疑い始めた。」
【構文②】find it C that〜(形式目的語構文)
Many managers find it difficult to accept that the strategies which worked in the past may no longer be effective in a rapidly changing market.
骨格の整理:
・S:Many managers(多くのマネージャーは)
・V:find(〜だと感じる)
・O:it(形式目的語=意味なしのダミー)
・C:difficult(難しいと)
・that以下(itの中身):that the strategies … may no longer be effective
→「過去に有効だった戦略がもはや通用しないかもしれないということ」
読み方のコツ:
find it C that〜 は「〜ということをCだと感じる」の一塊。
it が出てきた瞬間に「後ろに that 節が来るな」と予測できれば、前に戻らずに済みます。
訳:
「多くのマネージャーは、急速に変化する市場において、過去に有効だった戦略がもはや通用しないかもしれないということを受け入れることを難しいと感じている。」



find it C that〜 は、TOEIC Part7やビジネス英文に頻出です。トビーも最初は it が出てきた瞬間に固まってました(笑)。でも一度「ダミーの it だ」と気づいてからは、全くひっかからなくなりました。
対策:頻出構文パターンを「宝」にするまで読み込む
構文パターンへの対策も、本質は同じです。
「初見」をなくすこと。
そのために——
① 出会った構文を記録する
TOEIC公式問題集や英検過去問、BBCやCNNを読んでいて「あれ?」と止まった構文。それをそのまま放置せず、精読ノートに記録する。
② 精読で完全に理解する
SVOCMに分解して、構造を完全に把握する。「なぜこの語順になるのか」まで理解できると、記憶への定着が一気に深まります。
③ 繰り返し読んで「宝の文」にする
理解したら終わりではありません。
同じ文を何度も読んで、構造を意識しなくても読めるレベルまで持っていく。
その文が「宝の文」になった瞬間——
次に同じ構文が出てきたとき、戻り読みは発生しません。
頻出構文をまるごと精読で解説した記事はこちらです。
▶︎TOEIC公式問題集で「構文読解」やってみる|Part7が読めない人のための精読レッスン
戻り読みを減らす本質的な解決策|「I have a pen.」をたくさん持て
ここまで、戻り読みの原因を3つ見てきました。では、本質的な解決策は何か。答えはシンプルです。
「既知の英文」を増やすこと。
I have a pen. は戻り読みしませんよね。
なぜか——知っているからです。
戻り読みを減らすとは、この「知っている」の範囲を広げていくことに他なりません。
「宝の文」を増やすことが唯一の近道
「戻り読みをなくしたい」と思ったとき、多くの人がやりがちなのがこれです。
・とにかくたくさん英文を読む
・速読テクニックを試す
・スラッシュを入れて読む練習をする
どれも間違いではありません。
でも——土台がなければ、どれも機能しません。
土台とは何か。
精読によって完全に理解した英文=「宝の文」の積み上げです。
トビーの言う「宝の文」とは、こういう状態の英文のことです。
✅ SVOCMの構造が頭に入っている
✅ 修飾語の係り方まで理解している
✅ 何度も読んで、もう迷わない
この「宝の文」が増えるほど——
同じ構造・同じ構文パターンの英文が出てきたとき、脳が「知っている」と反応する。
戻り読みは、知らないから起きる。
知っていれば、起きない。
「量をこなせば読めるようになる」は半分正解で半分誤りです。
質の伴った精読なしの多読は、戻り読みを量産するだけです。



トビーが20年間やっていたのは、まさにこれでした。「量をこなせばいつか読めるはず」と信じて、読んでは忘れ、また読んでは忘れる無限ループ(笑)。宝の文を積み上げる概念を知ってから、ようやく出口が見えました。
何度も読んで「頭から意味が降ってくる」状態を目指す
精読して理解した英文を、そのまま放置していませんか。
それ、もったいないです。
精読は「理解するゴール」ではなく、「宝にするスタートライン」です。
目指す状態はこれです——
英文を見た瞬間に、頭から意味が降ってくる。
前に戻らず、立ち止まらず、意味が自然に流れ込んでくる状態。
これは、同じ英文を何度も読むことでしか到達できません。
トビーの実践法はこうです。
① 精読で完全に理解する(1回目)
SVOCMを分解して、構造を把握する。わからない単語は辞書を引く。
② 構造を意識しながら読む(2〜5回目)
「ここがS、ここがV」と確認しながら読む。まだゆっくりでOK。
③ 構造を意識せずに読む(6〜10回目)
骨格の確認なしに、意味だけを追って読む。
この段階で「頭から意味が降ってくる」感覚が出始めます。
④ スラスラ読めるまで繰り返す(10回〜)
I have a pen. と同じレベルで読めるようになったら、その文は「宝の文」です。
地味です(笑)
でも、これをやらずには戻り読みは減らないんですよね。
精読ノートで記録し、資産を積み上げる
宝の文を増やすために、もう一つ重要なことがあります。
記録すること。
精読した英文をノートに残さないと、時間が経てば忘れます。
人間の記憶は、そういうものです。
トビーが実践している精読ノートの使い方はシンプルです。
① 1文を書き出す
読めなかった英文を、1文だけノートに書き出す。
② SVOCMを色分けして記録する
ピンク(SVOCM)・青(句・節)・赤(接続詞)で色分けして、構造を視覚化する。
③ 自分の言葉で訳を添える
直訳ではなく、構造を理解したうえでの意訳を書く。
「なぜこの語順なのか」のメモを一言添えると、復習時に即座に思い出せます。
④ 定期的に見返す
ノートは書いたら終わりではありません。
週に一度、過去の宝の文を見返す。
見返すたびに、記憶が強化されていきます。
この積み上げが、戻り読みをしない英語脳の土台になります。
1文ずつ、着実に。
急がば回れ——これが、戻り読みを減らす唯一の本質的な解決策です。
それでは、図解でまとめましょう。


「英語をスラスラ読める」状態の正体と、そこに至るまでのプロセスはこちらで詳しく解説しています。
▶︎「英文をスラスラ読める」ってどのレベル?|英検1級&TOEIC900が見た”快読ゾーン”の正体
まとめ|戻り読みは「精読量の不足」が正体だった


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に、この記事の内容をさっくりまとめます。
戻り読みが起きる原因は、3つでした。
① 英語と日本語の構造的な違い(=ある程度は仕方がない)
② SVOCMが取れていない(=精読トレーニングで解決できる)
③ 構文パターンを知らない(=宝の文を増やすことで解決できる)
そして本質的な解決策はひとつ。
精読で「宝の文」を積み上げること。
I have a pen. は戻り読みしない。
それと同じ「知っている」の範囲を、精読によって広げていく。
地味だけど、これ以外に近道はありません。
戻り読みに悩んでいるなら、今日から1文だけ。
読めなかった英文を1文選んで、SVOCMで分解してみてください。
それが、あなたの最初の「宝の文」になります。
精読の壁を超えた先に、英語を英語のまま読める世界が待っています。
トビーも、そこにたどり着くまで20年かかりました(笑)。
でも、正しい方向に努力すれば、あなたはもっと早くたどり着けます。
一緒に英語、頑張ってゆきましょう!
「精読の壁」とは何か、そしてどう突破するかはこちらでまとめています。
▶︎「精読の壁」とは?|TOEIC900&英検1級を阻む”見えない壁”と突破法
Tobey English!









