英検1級 語彙問題はもう怖くない|”ゼロイチ勝負”を得点源に変える攻略法

図書館で本を読み込む女性、英検1級語彙学習のイメージ

記憶力の悪さを歳のせいにしてました。——若い時も決して良くなかったこと、いま思い出しました。


そもそも、いい年したおっさんが単語帳を持って電車に乗る姿は滅多にみない。
(というか、人生で見かけたこと、ほぼ皆無)

電車の座席に座っている学生さん(高校生?)。必死になって単語帳と睨めっこ。
きっと、定期試験が近いのでしょう。

そして、その前に立つおっさんも、眉間にシワを寄せながら単語帳と睨めっこ。

それ、トビーでした(笑)
(*ただいま英検1級出る順パス単と格闘中)

中学生の子供をもつくらいの歳になって、単語1万5千語暗記の苦行に明け暮れる毎日。
必死に憶えども、英検1級の単語ちゃんたちは、トビーの脳ミソのシワからするりと抜け出してしまう、やんちゃっぷり。

全ては学生時代の不勉強のせい……と、自分を呪いたくもなります。

「歳取ると物覚えわるいんだよねー」
って、あのフレーズ。

半分ホントで、半分ウソです。

トビーは、学生時代から物覚えが良かった記憶がまったくない。
なので、老眼で単語帳が見にくくなる初老のローガンズも絶対OK。
やる気になれば、英検1級の単語でも、なんとかなります。

トビーがその生きた証拠でございます。

さて、前置き長くなりました。
今日のブログタイトルはこれ:

英検1級 語彙問題はもう怖くない|”ゼロイチ勝負”を得点源に変える攻略法

単語を制するものが英検制す。
そう言っても過言ではないほど、英検攻略に単語は重要。

今日はその戦略の要に迫ってゆきたいと思います。

このブログでわかること
・ 英検1級の語彙問題が”ゼロイチ勝負”と言われる理由
・ 単語帳を”読むだけ”で終わる人が陥る罠
・ “知ってる”を”取れる”に変える3つの実践法
・ 紛らわしい4択を見分ける「トビー式消去法」
・ 語彙力アップの副産物|BBC・CNNが辞書なしで読める世界
目次

英検1級の語彙問題はなぜ”ゼロイチ勝負”なのか?

英検1級の一次試験、大問1は語彙問題。その数、22問。

TOEICのPart5であれば、文脈やコロケーションから「消去法」でなんとか正解を絞り込める場面もあります。

でも、英検1級の語彙問題は別物。
選択肢の4つの単語、なんなら全部初見だったりします(涙)。

知っていれば即正解。知らなければ、ほぼ詰みます。

これが、”ゼロイチ勝負“と呼ばれる所以です。
しかも厄介なのが、CSEスコアの仕組み。

英検1級の合否を決めるCSEスコアでは、実は——

長文読解の1問も、語彙問題の1問も、配点は同じ。

……え、ちょっと待って。あの激ムズ長文問題と、単語を1つ知ってるだけで解ける問題が、同じ重み?

はい、同じです(きっぱり)。

つまり22問というボリュームを考えると、語彙問題こそが“投資対効果が一番高いエリア”ということになります。

グラミー

配点が同じなら、時間も労力もかからない方から確実に取っていく。これ、英検1級攻略の基本戦略ですよ。

英検1級全体の落とし穴と攻略の考え方については、こちらでも詳しく解説しています。
▶︎ 英検1級取得にコツはあるのか?|社会人が合格するために知っておくべき「本当の壁」

単語帳を”読むだけ”で終わる人が陥る罠

正直に告白します。
トビーも最初の1〜2周は、単語帳をひたすら”読むだけ”でした。

赤フィルターで隠して、意味を思い出せたら○、思い出せなかったら✕。
これを繰り返して「覚えた気」になる。

……のですが。

本番の選択肢に並ぶのは、単語帳の並びとは違う”初めまして“の4つの単語。
しかも意味が微妙に近い単語ばかりを、わざと並べてきます。

「見たことある」と「使える」の間には、大きな崖があります。

単語帳を読むだけの勉強は、この崖の手前で足踏みしているだけ。
本番で必要なのは、「この単語だ」と一瞬で判断できる”取り出し能力“の方です。

トビーの場合、この崖に気づくまでに「単語帳を何周したか」だけに気を取られていました。

膨大な単語を記憶しても、模試やって初見の単語ばかり並ぶと、正直落ち込みます(笑)

トビー

単語帳を何周したかは、自己満足の世界。何問”取れる”ようになったか。重要なのはこちっちですね。

「書く・書かない」を含めた記憶法の考え方については、こちらでも触れています。
▶︎ 英単語は「書かないで覚える」はアリ?|TOEIC900・英検1級を超えた記憶術の真実

“知ってる”を”取れる”に変える3つの実践法

崖を越えるには、”読む”から”使える”への橋渡しが必要です。トビーが実践した方法は、この3つ。

語源で”意味のネットワーク”を作る

単語をバラバラの記号として覚えるのは、もう卒業。
接頭辞・語根・接尾辞に分解すると、初見の単語でも「意味が推測できる」感覚が身につきます。

例えば、英検1級頻出の benevolent(慈悲深い)。

・bene-(良い、ラテン語 bonus由来)
・-vol-(意志、volition と同語源)
・-ent(〜な、形容詞化)

→「良い意志を持った」=「慈悲深い」

この分解を知っていれば、初見の malevolent(悪意のある) も、mal-(悪い)+ 同じ -vol- で「悪い意志を持った」と、瞬時に意味の見当がつきます。

英検1級レベルの語彙は、実はこの”語源の貯金”が一番効きます。1つの語根を覚えると、芋づる式に5〜10語がまとめて拾えるからです。

単語は「例文ごと」セットで覚える

単語単体で覚えると、選択肢の中の”似た意味の単語”と区別がつかなくなります。

例えば、日本語訳だけで覚えると:

・reluctant=気が進まない
・hesitant=ためらう
・ambivalent=両価的な

……この3つ、訳語だけ見るとほぼ同じに見えませんか?(トビーは長らく同じに見えてました)

でも、実際の使われ方まで一文でセットにすると:

・She was reluctant to sign the contract.(契約書にサインするのに気が進まなかった)
・He seemed hesitant about the decision.(その決断についてためらっているようだった)
・His feelings toward the offer were ambivalent.(そのオファーに対する彼の気持ちは両価的だった)

→ reluctant / hesitant は to do、ambivalent は about / toward という”相棒の前置詞”まで込みで覚えると、選択肢の中でも迷わなくなります。

単語は「意味」ではなく「文の中の居場所」ごと覚える。
これが本番で効いてきます。

反復のタイミングを”仕組み化”する

やる気や気合いに頼ると、続きません(実体験)。
トビーが実践していたのは、ざっくりこんなサイクルです。

1日目:新規20語をインプット
2日目:前日分を復習+新規20語
4日目・7日目・14日目:それぞれ再度サラッと復習

「覚えているかどうか」を毎回真剣にテストするのではなく、「見た瞬間に意味が浮かぶか」を高速チェックする感覚で回すのがコツです。忘却曲線に沿って”再会のタイミング“をあらかじめ決めておくと、覚える・覚えないの波がなくなります。

■ 3つの実践法まとめ

実践法ポイント得られる効果
語源で覚える接頭辞・語根・接尾辞に分解し、語根のネットワークで芋づる式に覚える初見の単語でも意味を推測できる
例文ごと覚える単語単体でなく、前置詞や文構造までセットで暗記似た意味の単語を選択肢の中で区別できる
反復を仕組み化忘却曲線に沿って復習タイミングを固定する気合いに頼らず記憶が定着する
グラミー

気合いで覚えるのは中学生まで。社会人はスキマ時間しかないので、仕組みで回すしかないんですよ。

この3つの実践法をさらに深掘りした記事はこちらです。
▶︎ 単語帳が続かない方必見!|英検1級を支えた”記憶の仕組み化”全公開!

▶︎ 英単語は語源で覚えろ!|英検1級&TOEIC900が実践した”忘れない暗記術”

紛らわしい4択を見分ける「トビー式消去法」

英検1級の語彙問題、一番の罠は「意味が近い単語を並べてくる」こと。
日本語訳だけで覚えていると、この4択、詰みます。

トビーが実践していた消去法は、この4ステップです。トビーが実践していた消去法は、この4ステップです。

① 品詞で絞り込む
選択肢の中に紛れ込む”別品詞”の罠を最初に消す。空欄の前後(冠詞・前置詞・助動詞など)から、品詞が合わないものは問答無用でアウト。
② ポジ・ネガのニュアンスで絞り込む
似た意味でも、ポジティブ寄りかネガティブ寄りかで真逆のことがあります。文全体のトーンと矛盾する選択肢を消す。
③ コロケーション(相性)で絞り込む
単語同士には”よく一緒に使われる組み合わせ”があります。文脈上の名詞・動詞との相性が悪い選択肢を消す。
④ 最後は”カン”を信じる
運も実力のうち。ここではそう解釈しましょう(笑)。わからないものは、時間をかけてもわからない。さっくりあきらめて、次の問題に進みましょう。

具体例(トビー作成のオリジナル例題)

The committee members were ( ) to approve the budget without further discussion.
① reluctant ② hesitant ③ ambivalent ④ wary

一見どれも「気が進まない」系で、日本語訳だけだと全部当てはまりそうに見えます。
でも、ステップを踏むとこう絞り込めます。

①品詞: 4つとも形容詞で、ここでは絞れず
②ニュアンス: どれも「気が進まない・迷い」寄りで、まだ絞れず
③コロケーション: ambivalent は本来 about / toward を伴うのが基本、wary は of を伴うのが基本。ここでは to approve と続くため、この2つは形が合わず脱落 → 残るは reluctant と hesitant

ここまで2つに絞れたら、あとは④の出番。

「reluctant to do」の方が、なんとなく見た記憶がある——その”カン”を信じて、正解は①に決め切ります。

実はこの”カン”、上記で紹介した「語源・例文セット・反復の仕組み化」を積み重ねた人ほど、精度が上がっていきます。つまり、④は運任せではなく、③までの積み重ねが生んだ”訓練されたカン”というわけです。

このように、日本語訳の暗記だけでは太刀打ちできず、「その単語がどんな形とセットで使われるか」まで押さえて初めて得点になる——これが英検1級語彙問題の本質です。

グラミー

最後は「エイヤ」の潔さも実力のうち。悩みすぎて時間を溶かすのが一番もったいないですからね。

語彙投資の”うれしい副産物”|BBC・CNNが辞書なしで読める

空白のTodoリストとノートパソコン、英検1級語彙学習の実践イメージ

ここまでの語彙対策、実は英検1級合格だけがゴールではありません。
1万5千語レベルの語彙が”取れる”状態になると、副産物として——

BBC・CNNの記事が、辞書なしでけっこうスラスラ読めるようになります。

英検1級の語彙問題で鍛えた”取り出し能力”は、そのままニュース英語の精読にも直結するからです。

トビーの場合、単語対策をやり込んだ後にCNN記事を読んだら、詰まる場所が激減していて驚きました(単純に嬉しかった)。

英検1級の単語勉強。
最初は「誰がこんなの使うねん」ってセルフツッコミ、99.999%の人が入れてるはず。
英文ニュースをよんでいると、「あー、あの時やったつね」って思える日が来ます。

トビー

語彙は「試験のための暗記」で終わらせるのはもったいない。合格後の英語ライフの”資産”になります。

英検1級の語彙力は、実はニュース記事を辞書なしで読み切る力にもそのままつながっています。
▶︎ CNNはゴリゴリの精読ツールだった件|読解力が爆上がりする使い方

まとめ|語彙は”知ってる”から”取れる”に変える資産

英検1級の語彙問題は、ゼロイチ勝負だからこそ、対策すれば確実に得点源になります。

・語源で”意味のネットワーク”を作る
・例文ごと、前置詞や文構造までセットで覚える
・反復のタイミングを仕組み化する
・4択は「品詞→ニュアンス→コロケーション→自然さ」の順で消去する

この4つを押さえれば、22問は「運」ではなく「実力」で取れる問題に変わります。

単語帳を持って電車に立っていたあの日のトビーに、今なら胸を張ってこう言えます。

努力は、人生の後半からでも報われます(笑)

グラミー

Tobey English!


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