英検準1級スキップは可能か?|TOEICから直接1級に挑んだトビーの本音

告白します。英検1級受験当日、「準1級」の列の隣で、ちょっとドヤ顔気味でした。
受験後、1級を受けた自分を呪いました(笑)


人間、なんでも”一番”が気持ちいいに決まっています。

トビーがなぜ英検1級にこだわったのか、正直自分でも謎です。

初回受験で念願のTOEIC900点超えを達成した直後、間髪入れずに英検1級の勉強へ。4ヶ月の勉強期間を経て、いざ受験会場へ。

係の人の「1級の方はこちらにお並びくださーい」という声が聞こえた瞬間——今だから正直に言いますが——わりとドヤ顔でした(ちょっとお鼻が伸び気味)。

受験後。1級を受けた自分を、密かに恨みました(笑)

——人生、そう都合よくはできていません。

でも結果はなんとか無事合格!(ギリギリでしたが)

で、つい先日のこと。
「うちの娘、今度英検準1級を受けるんですよ」と知人が一言。

ん? 準1級?

そう言えばそんなレアキャラもあったよねと、いまさら思い出しました。

準1級と1級、いったい何が違うのか?
ふとした疑問から、今回のブログネタにしてみました。

英検準1級スキップは可能か?|TOEICから直接1級に挑んだトビーの本音

今日はこのテーマで行ってみましょう。これから英検にチャレンジする方の参考になれば幸いです。

このブログでわかること
・ 英検準1級と1級、テクニカルな違い(試験時間・語彙数・面接形式など)
・ 両者を分ける最大の壁は”単語量”だという現実
・ でも単語だけじゃない、TOEIC800→900と同じ”精読の壁”の正体
・ CEFR・CSEスコアから見えてくる”オーバーラップ”の真実
・ 精読力さえあれば”飛び級”も選択肢になる、という結論
目次

準1級と1級、テクニカルな違いを徹底比較

「そもそも準1級と1級って、何がどう違うの?」

恥ずかしながら、さっきまでちゃんと調べたことがありませんでした(笑)
というわけで、英検公式サイトの情報をベースに、ガチで比較してみました。

【表1】英検準1級 vs 1級 徹底比較表

項目 準1級 1級
CEFR B2 C1
TOEIC目安 785〜944点 945〜990点
英検CSE合格ライン 2304点 2630点
一次試験時間 筆記90分+リスニング約30分 筆記100分+リスニング約35分
語彙目安 約7,500〜9,000語 約10,000〜15,000語
二次面接官 1名 2名(日本人+ネイティブ)
二次試験時間 約8分 約10分
出題テーマ 社会性の高い一般的トピック 政治・環境政策など専門的テーマ

こうして並べてみると、面接官が1人から2人に増えるあたりからもう、地味にプレッシャーが違いますよね(笑)試験時間も、語彙も、テーマの専門性も、全部が一段階ずつ上がっている。

グラミー

「面接官2人」の情報、地味に重要です。準1級の1人面接に慣れてる人が、いきなり1級で2人と対峙すると、それだけで動揺しちゃう人も多いようです。心の準備、大切ですね。

自分がどのレベルにいて、何を目指すべきかもっと詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
▶︎英語レベル、今どこ?|TOEIC・英検・CEFRで見る「準上級者」の超コスパ領域とは

最大の壁は”単語量”|1級は覚悟して倍量を詰め込め

さて、ここまで表で見てきた通り、試験時間も、面接官の数も、たしかに違います。
でも実際にトビーが1級の勉強を始めて、一番最初に膝から崩れ落ちたのはコレでした。

単語、知らなすぎる問題。

準1級の語彙目安は約7,500〜9,000語
これでも十分多いんですが、1級になると——約10,000〜15,000語

ざっくり1.5倍〜2倍の跳ね上がりです。

しかも増えるのは量だけじゃありません。「日常でまず使わない単語」がゴロゴロ出てきます。ニュースや論文で使われるようなアカデミックな語彙、政治・環境・科学系の専門用語……。

TOEICでビジネス文書の語彙に慣れていたトビーですら、英検1級の過去問を開いた瞬間、「これ、日本語で意味言われても分からんやつあるやん」状態でした(笑)

正直に言います。ここは、構文がどうとか精読がどうとかいう前に——気合を入れて詰め込むしかないフェーズです。

『パス単1級』のような単語帳と、アプリでのすきま時間反復。地味ですが、これをサボると土台が崩れます。

トビー

「精読すれば単語も自然に身につく」って言いたいところですが、1級レベルの語彙量に関しては、ぶっちゃけ精読だけじゃ間に合いません。ここは腹をくくって詰め込みましょう(笑)

語彙を効率よく積み上げたい方は、こちらの記事もどうぞ。
▶︎英単語は語源で覚えろ|英検1級・TOEIC900が実践した忘れない暗記術

でも単語だけじゃない|TOEIC800→900と同じ”精読の壁”がここにも

——で、単語を必死に詰め込んで、いざ長文問題に挑んだトビー。

「あれ、単語わかるのに……意味が繋がらない」

これ、実はどこかで経験したことのある感覚でした。

そう、TOEIC800点台から900点に伸び悩んでいた時期と、まったく同じ感覚だったんです。

TOEICのPart7でも、単語・文法は分かっているのに読めない、という壁にぶつかったことがあります。原因は語彙じゃなく、一文の中で修飾語(M)がどこにかかっているか、関係詞が何を指しているかを瞬時に見抜く力、つまり精読力の不足でした。

英検1級の長文も同じです。単語を知っていても、

・挿入がどこからどこまでか
・抽象的な一文が何を言い換えているか
・長い関係詞節がどこまで主語を修飾しているか

——これが見抜けないと、知ってる単語がただ並んでいるだけの”文字の羅列”になってしまいます。

つまり準1級から1級への壁は、単語量の壁を越えた先に、もう一段、精読力の壁が待ち構えているということ。TOEIC800→900の壁と、構造としてはまったく同じだったんです。

グラミー

「単語は知ってるのに読めない」は、精読力不足のサインです。語彙を詰め込むだけで満足せず、一文の構造を正確に分解する練習も並行して進めましょう。

一文の構造をどう見抜くか、詳しくはこちらで解説しています。
▶︎その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で”目が滑る”人が知らない読解の真実

CEFR・CSEスコアで見る”オーバーラップ”|だからトビーは飛ばす派

さて、ここからが今回いちばん言いたかった話です。
準1級と1級、実は数字で見ると「思ったより近い」ことがわかります。

英検には、CEFRに対応した英検CSEスコアという絶対評価の指標があります。CEFRの各レベルには、この英検CSEスコアで一定の”帯”が割り当てられています。

【表2】CEFR帯と合格ラインの関係

指標 スコア 位置づけ
CEFR B2帯 2300〜2599点 準1級が対応するレベル
準1級 合格ライン 2304点 B2帯の下限ギリギリ
CEFR C1帯 2600点〜 1級が対応するレベル
1級 合格ライン 2630点 C1帯に入ったばかり

これ、よく見てください。

準1級の合格ラインは2304点。B2帯(2300〜2599点)の、ほぼ下限です。つまり「準1級に受かった」というのは、B2帯の入り口に立った、というだけの状態。

一方、B2帯の上限は2599点。1級の合格ライン2630点とは、わずか31点差しかありません。

つまり——準1級に”余裕で”合格できるレベル(2500点台)の実力があれば、すでにC1(1級)の目前にいるということ。準1級を”きっちり固めてから”1級に挑む必要は、実はそこまでないんじゃないか。

これが、トビーが「飛ばす派」である理由です。

とはいえ、これは全員に当てはまる話ではありません。

準1級から順番に受けた方がいいのはこんな人:
・単語量にまだ大きな不安がある人(単語の壁がそもそも高い人)
・二次試験(面接)の経験が少なく、1人面接にすら慣れていない人
・資格として”準1級”の証明が必要な用途がある人(教員採用試験の優遇等)

逆に言えば、単語も精読力もある程度仕上がっている自覚があるなら、準1級はスキップして1級に直行する方が、時間もお金も節約できます。

トビー

今にして思えば、あの日「1級の方はこちらへ」の列に並んだトビーは、無謀ながらも間違ってはいなかったんだな、と(笑)結果オーライですが。

飛ばして挑んだ1級を、実際にどう攻略したのか。一次・二次試験の具体的な戦略はこちらにまとめています。
▶︎英検1級はどう超えた?|迷走20年のトビーが”独学×AI”で突破した戦略

精読力があれば”飛び級”も選択肢になる

ここまでの話をまとめると、準1級→1級の壁は、実は2段構えでした。

1) 単語量の壁(気合と反復で詰め込むしかない)
2) 精読力の壁(TOEIC800→900とまったく同じ、一文の構造を見抜く力)

そして、この2つ目の壁——精読力さえクリアできていれば、準1級というワンクッションを置かずに、いきなり1級に挑むという選択肢も十分現実的になります。

トビーの場合、TOEIC915点までの過程で「精読の壁」をすでに超えていました。だからこそ、単語の詰め込みさえやり切れば、あとは知っている読み方(SVOC+M)がそのまま1級の長文にも通用したんです。

逆に言えば、精読の壁をまだ超えていない状態で1級に挑むのは、正直かなりの無謀です。単語を詰め込んでも、文の構造が見えなければ、結局「知ってる単語が並んでるだけ」の文章に跳ね返されてしまいます。

グラミー

「級を飛ばせるかどうか」の判断基準は、結局のところ”精読力があるかどうか”に尽きます。単語だけ詰め込んでも、精読の壁を超えていなければ、飛び級はただの無謀な賭けになってしまいますよ。

自分が今、精読の壁のどのあたりにいるのか。まずはそこを確認してみてください。
▶︎精読の壁って何?|英語力が頭打ちになる理由と突破法

まとめ|準1級ホルダーへ

ノートパソコンで学習計画を整理する女性|準1級・1級どちらに挑むか判断するイメージ

準1級と1級。並べてみると、たしかに数字上は「一段上」に見えます。
でも実際は——

・単語量は気合で詰め込むしかない壁
・そのあとに待つのは、TOEIC800→900と同じ”精読の壁”
・そしてCEFR・CSEスコアで見ると、両者の距離は思ったより近い

準1級を経由するかどうかは、正直どちらが正解ということはありません。単語力と精読力、この2つの手応えが自分の中にあるなら、飛ばして1級に挑むのも十分アリな選択肢です。

「自分は今、どのくらいの位置にいるんだろう?」

そう思った方は、こちらもあわせてどうぞ。

▶︎TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|”精読の壁”を超える英語学習ピラミッド
▶︎英語レベル、今どこ?|TOEIC・英検・CEFRで見る「準上級者」の超コスパ領域とは

準1級という“レアキャラ級”の存在を知ったあの日から始まったこの記事。少しでも、これから英検に挑む方の背中を押せたら嬉しいです。

グラミー

Tobey English!


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