英語が読めないのはなぜ?|脳科学でわかった“精読が必要な本当の理由”

カフェでノートパソコンを使いBBCニュースを読みながら英語学習をする様子

「なんちゃって読み」歴20年。
21年目で、本当は読めてなかった衝撃の事実に気がつきました


——すごく不思議に思っていました。
TOEIC900点&英検1級を取る前と、取ったあとの自分の英語力の違い。

くっきりとした境界が、あるようでないような。

TOEIC700点くらい(自己推定)のころの自分。
結構英語読めると思ってました。
でも、900点越えにチャレンジして惨敗(笑)

みんな大嫌い、Part7のArticle(記事)問題。
「あんなのぜったい、スラスラなんて読めないっしょ」って、毎日絶望してました。

で、TOEIC900点&英検1級取得後。
いまではCNNもBBCも、普通に楽しく読めるようになっている。

英語が「読めていなかった」自分と、「読めるようになった」自分
——この違い、どこからくるのか?

このモヤモヤをどうにか言語化できないかと煩悶していたところ、
その答え、さっき見つけちゃいました👇

How reading changes the way your brain works – BBC World Service
https://youtu.be/X1L1Hd3xfrU?si=P1-2ltFsDhK7RRRj

さすがはBBC。いい仕事してます。

で、良いブログのネタになったので、今回はこの問題に切り込みます。

英語はなぜ読めないのか?

シンプルな問い。でもこれまでずっと答えがわからなかった。
そして多くの人が、「読めているつもり」で止まってしまっている。

その原因、実は——脳にありました。

そして結論を先に言うと、
この問題を解決するカギは「精読」です。

この記事を読み終えるころには、
「なぜ英語が読めないのか?」がクリアになり、
「どうすれば読めるようになるのか?」まで見えるはずです。

このブログでわかること

・なぜ英語が読めないのか?──脳科学から見た本当の理由
・「読めてるつもり」が起きる仕組みと、その正体
・精読が必要な理由──“ゆっくり読む”ではない本当の意味
・英語が読めるようになるとき、脳の中で何が起きているのか
・今日からできる「精読トレーニング」の考え方

英語が読めない本当の理由|それは「脳の問題」だった

ここで、今回の記事の核心に入ります。
英語が読めない理由。
それは努力不足でも、センスの問題でもありません。

──脳の問題です

人間の脳は「読むように設計されていない」

まず大前提として。

人間の脳は、「読む」ために進化してきたわけではありません。

話す・聞くは、人類が何万年もかけて獲得してきた“本能に近い能力”。
でも「読む」は、たかだか数千年の歴史しかない“後天的スキル”です。

つまり、脳からすると──
読むという行為そのものが、かなり無理ゲーなんです。

だから負荷が高い。

そしてこれが英語になると、さらにハードモードになります。

・母語ではない
・語順が違う
・音と文字の対応も違う

……そりゃ、トビーだけじゃなく、みんなしんどいわけです(笑)

読むとは「記号→意味」に変換する超高度処理

では「読む」とは何をしているのか?
ざっくり言うと、こんな処理です👇

文字(視覚情報)
→ 音(頭の中で再生)
→ 意味(理解)

これ、サラッとやってるように見えて、実はかなり高度です。
しかもこの処理、おつむのワーキングメモリをゴリゴリ使います。

つまり──
処理が自動化されていないと、すぐ詰みます。

単語を1個ずつ追っている状態だと、

・前の内容を忘れる
・構造が見えない
・意味がつながらない

という“読解崩壊”が起きる。
👉 TOEIC Part7で脳がフリーズする理由、これです(笑)

母語と外国語で“脳の負荷”はまるで違う

ここで、母語と英語の違いを見てみましょう。

母語(日本語)
→ ほぼ自動処理(無意識)


英語(外国語)
→ いちいち解読(意識的処理)

この差、めちゃくちゃ大きいです。

日本語なら、文章を読んだ瞬間に意味が入ってくる。
でも英語だと、「えーっと…これは主語で…」と一段階挟まる。

つまり英語は、まだ“処理が自動化されていない状態”なんです。

<strong>トビー</strong>
トビー

海外出張に行くと、妙に脳が疲れるやつ。原因はこれですね(笑)

あわせて読みたい関連記事:
語学が“向いてる人・向いてない人”の違いとは?|英検1級&HSK6級トリリンガルが徹底解説

「読めてるつもり」の正体|脳が生む錯覚

ここで、多くの人が一度はハマる“落とし穴”について話します。
それが──

読めてるつもり」という錯覚です。

「なんとなく理解」は脳の補完だった

英語を読んでいて、

だいたいこんな感じの意味かな?

と“なんとなく理解した気になる”こと、ありませんか?
実はこれ、かなり高確率で起きています。

なぜかというと、脳は足りない情報を“勝手に補う”性質があるから。

・知っている単語だけ拾う
・文脈からそれっぽく推測する
・細かい構造はスキップする

そして最後に──
「うん、読めた気がする」
……これ、全部“脳の補完”です(笑)

「速く読めた=理解できた」は完全に別物

もうひとつ、大きな誤解があります。
それが、
👉 「速く読めた=理解できた
という思い込み。

という思い込み。
でもこれ、完全に別物です。
心理言語学では、読解はこう定義されています👇

Reading = Decoding(解読) × Comprehension(理解)

つまり、
・文字を追えている(Decoding)
・内容を理解できている(Comprehension)

この両方が揃って、初めて「読めた」と言える。

でも実際には──

・速く読めた気がする
・でも内容を説明できない

という状態、めちゃくちゃ多いです。
これ、トビーが言っている「上滑り現象」です(笑)
👉 目は読んでる。でも頭に入ってない。

TOEIC700の自分は「読めてた」のか?

ここで、ちょっと過去のトビーに戻ります。

TOEIC700点くらいのころ。
正直、「自分、けっこう読めてる」と思ってました。
単語もそれなりに知ってるし、文章も追えてる。
問題もそこそこ解ける。

でも──

900点を目指した瞬間、すべて崩壊しました(笑

・長文が追えない
・内容が残らない
・時間が足りない

あれ?
これ、読めてなくない?

いま振り返ると、はっきり言えます。
👉 あの頃の自分は、「読めてた気」になっていただけでした。

・単語は拾えている。
・でも構造は曖昧。

だから意味は“なんとなく”。
これが、「なんちゃって読み」の正体です。

そしてこの状態のままだと──
どれだけ単語を覚えても、どれだけ問題を解いても、読解力は頭打ちになります。

でも逆に言えば、この「錯覚」に気づけた人から、一気に英語は伸び始めます。

じゃあどうすればいいのか?
ここで初めて、
次のステップ──「精読」が意味を持ってくるんです。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

トビーが「なんちゃって読み」からどう覚醒したのか、次の章から見てゆきましょう。

あわせて読みたい関連記事:
これからTOEICを始める人へ|沼ってわかった「沼る前に知っておきたい4つのこと」

じゃあどうする?|脳に負荷をかけない読み方=精読

ここまでで、

・英語が読めないのは脳の問題
・「読めてるつもり」は錯覚

という話をしてきました。
じゃあ、どうすればいいのか?
答えはシンプル 👉 精読です。

精読とは「脳の処理を自動化する訓練」

ここでひとつ、誤解を解いておきます。
精読=ゆっくり読むこと
ではありません。

精読の本質は、

👉 「正しく理解する力を鍛えて、処理を自動化すること」

です。

最初は時間がかかって当然です。

・構造を意識する
・意味を正確に取る
・一文一文を丁寧に理解する

このプロセスを繰り返すことで、バラバラだった処理が、だんだん“ひとまとまり”になっていきます。

そしてある時から、

・構造が瞬時に見える
・意味が自然に入ってくる

という状態に変わります。
👉 これが、「読めるようになった」という感覚の正体です。

SVOC+修飾語は「脳の負担を減らす技術」

トビーがずっと言っている
「SVOC+修飾語」
これ、ただの文法知識ではありません。

👉 脳の処理をラクにする“整理術”です。

英語の文は、この組み合わせでできています。

・主語(S)
・動詞(V)
・目的語(O)
・補語(C)
+修飾語(M)

これが見えるようになると、

・どこが骨格か
・どこが飾りか

が一瞬でわかる。
つまり、

・情報が整理される
・ 脳の負担が減る
・ 理解スピードが上がる

という状態になります。
逆にこれが見えないと、すべての単語を同じ重さで処理してしまうので、脳がパンクします(笑)

精読の具体的なトレーニング方法はこちら:
精読の壁って何?|英語力が頭打ちになる理由と突破法

スラッシュではダメな理由

ここでよく出てくるのが、「スラッシュリーディング」です。
たしかに、

・区切ることで見やすくなる
・意味の流れはつかみやすい

というメリットはあります。

でも──
それだけでは“理解”にはなりません。

スラッシュはあくまで、見える化のツール

どこで区切るかを判断するには、
結局「構造(SVOC)」がわかっている必要があります。
つまり、

👉 構造がわかる → スラッシュが正しく引ける
👉 構造がわからない → スラッシュがただの線になる

トビーも昔、
「スラッシュ入れてるのに全然読めない…」
という時期がありました(笑)

いまならわかります。
原因はスラッシュではなく、“構造が見えていなかったこと”でした。

だからこそ、
まずやるべきは「区切ること」ではなく、

「構造を理解すること」=精読

なんです。

あわせて読みたい関連記事:
スラッシュリーディングは意味ない?|TOEIC900が「効かなかった理由」正直に話します

「読めるようになる」とは何が起きているのか?

ここまでで、

・英語が読めないのは脳の問題
・「読めてるつもり」は錯覚
・精読で処理は自動化できる

という話をしてきました。

では実際に、「読めるようになる」と何が起きるのか?
トビーの体感ベースで、ちょっと言語化してみます。

脳内で「意味の塊」で処理できるようになる

まず一番大きな変化がこれです。
単語単位ではなく、“意味の塊”で読めるようになる。

コレ、トビーは「英文の晴れ渡り」って呼んでいます。

最初のころは、

・単語を1つずつ追う
・前に戻る
・意味を組み立てる

という“バラバラ処理”でした。
でも精読を続けていると、

・フレーズ単位
・文の骨格単位

で、一気に意味が入ってくるようになります。

これ、いわゆる
👉 chunk(チャンク)処理
です。

つまり、「読む」から「理解する」に変わる瞬間
ここに入ると、読解のストレスが一気に減ります。

背景知識×構文力で“快読ゾーン”に入る

もうひとつ重要なのが、読む内容との“相性”です。

英語が読めるようになるといっても、
どんな文章でもスラスラ読めるわけではありません。

読解のしやすさは、この掛け算で決まります👇

・背景知識
・語彙力
・構文力

この3つがかみ合ったとき、「快読ゾーン」に入ります。

トビーの場合、

・BBCやCNNの時事ニュース
・ビジネス系の記事

はかなり快適に読めます。
でも、

・専門外の論文
・哲学系の文章

になると、普通に止まります(笑)

つまり、

「読める=全部スラスラ」ではない。
「適切な難易度で、深く理解できる状態」

トビーがBBCを読めるようになった理由

答えはシンプルです。
👉 単語力でも、速読テクニックでもありません。

・構造が見えるようになった
・意味を正確に取れるようになった
・同じジャンルを繰り返し精読した

の積み重ねです。

だからいまは、
・「読まなきゃいけない」ではなく、
・「読みたいから読む」

に変わりました。

英語が読めるようになると、

・ニュースが理解できる
・世界の情報に直接触れられる
・知識の幅が一気に広がる

これ、けっこう人生変わります。
(トビーは変わりました)

そして何より。
英語って、こんなに面白かったんだ

そう思えるようになる。
これが、「読めるようになる」ということの本質だと、トビーは思っています。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

トビーはこれを、「事象の地平線が広がる」とも言っていましたね。英語が読めるようになると、知的好奇心が尽きません。

あわせて読みたい関連記事:
「英文をスラスラ読める」ってどのレベル?|英検1級&TOEIC900が見た“快読ゾーン”の正体

まとめ|英語が読めないのは「能力」ではなく「処理」の問題

英語の本とメガネを使った読解学習のイメージ

さあ、今回の記事:
英語が読めないのは“センス”じゃない|脳の仕組みからわかった読解の正体
いかがでしたでしょうか?

さっくりまとめますね。

・英語が読めないのは、センスや才能の問題ではない
・原因は「脳の処理が追いついていない」こと
・“読めてるつもり”は意外と危険
・精読は「処理を自動化するトレーニング」
・読む力は、ちゃんと鍛えれば伸びる

トビーも長いこと、
「なんとなく読んでるけど、頭に入ってこない…」
そんな状態で止まっていました。

でも、原因はシンプルでした。
英語ができないんじゃなくて、処理が遅かっただけ。

だからこそ、やるべきこともシンプルです。

構造を理解して、正しく読むこと。

それが、このブログのテーマ:「精読」です。

焦らなくて大丈夫です。
最初は遅くて当たり前。
でもその“遅さ”が、あとでちゃんと効いてきます。

気づいたときには、
「あれ、読めてる…?」
そんな瞬間が来ますよ。

そしてその先には、
👉 英語が「勉強」から「楽しみ」に変わる世界
が待っています。

トビーと一緒に、そこまで行きましょう。


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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