「精読もやった、単語も覚えた——でも、心が折れた。」
TOEIC900点に必要だったのは、英語力じゃなく“心の持久力”でした。
「TOEIC900点って、どれくらい難しいんですか?」そう聞かれたらトビーはたぶんこう答えます。
「メンタル地獄」(笑)
TOEIC900点突破してみてわかりました。これは単なる英語試験ではなく「孤独・焦り・嫉妬・自己嫌悪」と戦う精神修行。
・スコアが伸びない焦り
・SNSで他人と比べて落ち込む日々
・参考書迷子、勉強法ジプシー…
今回はトビーがTOEIC900点を目指す過程で味わった「メンタル地獄あるある」と「そこをどう乗り越えたか」をリアルに書いていきます。同じ悩みを持つみなさんに届きますように(合掌)
TOEIC900点は英語試験じゃない。「心の耐久レース」だった
正直、TOEIC900点を目指す前はこう思っていました。
「単語と基礎文法、それとリスニング鍛えて、Part7速く読めるようになればきっとすぐに取れるはず…」
でも、全然違いました。待っていたのは「英語学習という名の精神修行」。
このときトビーは朝4時半に起きて2時間の朝勉、電車の行き帰りで1.5時間、会社の昼休みに0.5時間と、平日は合計約4時間以上の勉強をしていました。土日休日は目標8時間以上。仕事も忙しくて睡眠時間は6時間以下。これだけストイックに勉強を続けても点数は800点台半ばから上がらず、モチベーションは低下の一途。
なぜかかけた勉強時間に正比例しないTOEICのスコア。こんなのを半年も続けていると、勉強というよりほぼ「心の耐久レース」状態でした。
トビーがどうやって初回TOEICで915点とれたか気になる方はこちら:
→TOEIC900点はどう超えた?|迷走20年のトビーが初回915点を出せた理由
精神崩壊した瞬間ランキングTOP3
TOEICの勉強を続ける中で、何度も心がポキッと折れかけました。今振り返ると「ここが一番キツかったな」と思う瞬間がいくつかあります。それは単なるスコア停滞ではなく、心がボロボロになる瞬間。私が実際に体験した「精神崩壊した瞬間ランキング」を正直に振り返ってみます。みなさんもきっと「あるある!」と思うはず・・・
1. 公式問題集が怖い
まずはリスニング。
聴けてるようでなんだか回答があやふや。本当に正答できているのかいつも疑心暗鬼。自己採点の時はなぜか1人ですごく緊張。
そしてリーディング。
時間を計って解く→焦る→内容が頭に入ってこない→正答が見つけられない→本文に戻る→で、いつも15問以上を残して時間オーバー(涙)
TOEIC900点を取ろうとすると、リスニング、リーディング共に9割以上の正答率をキープしないといけません。そんな焦りが不安となる。しまいには公式問題集を開くだけで胃がキリキリ…そんな状態でした。
2. SNSで他人の「900点取りました!」に心がザワつく
TOEIC900点越え。
これ実際に自分が超えてみないとどれだけの労力が必要かは未知数です。それなのにSNSやウェブでは「たった3か月でクリア」とか「これだけで○○点突破」などの美談がたくさん。同じように成果を得られない自分に自己嫌悪。勉強中に何度心がかき乱されたことか。
後からわかったことですが、みんなスタートラインが違うんです。だから、一概にどれくらいでTOEIC900越えできるだなんて言えません。3ヶ月で達成できる人もいれば、何年もかかる人だっています。
大切なのは自分のペースで着実に努力すること。けれども勉強中はなんだか他人のことが気になって、ついつい他人のSNSが気になってしまう。
ネットから断絶を、とは言いませんが、これと決めた勉強法を続けている間はある程度「情報断ち」するのが心の平成を保つコツです。
3. 何冊参考書やってもスコアが上がらない
TOEICスコアが伸びない時は、誰でも心が折れそうになりますよね? 結局トビーはTOEIC初回受験で915点が出たものの、最終的には公式問題集1~10はほぼすべてやることになりました。
それにプラスして「でる1000」やら「極めろ!リーディング解答力」など他の参考書にも手を出して何度も繰り返す。けれどもスコアは上がらず…。公式問題集6-1までやってリーディングで15問残しの結果と終わったとき、さすがに心がポキっと折れました(笑)。
つまり、TOEIC900点越えの道のりは「自分との戦い」でした。
ちなみに今スコア700点くらいから初めて900点越えを目指す方がいらっしゃったら、お勧めする参考書は基本この2つです。
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集(1〜11)」(ETS 著)
「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック」シリーズ (中村澄子 著)
あまり他のものに手を出しすぎない方が良いです。Part5対策は鉄板の「千本ノック」で。公式問題集はコスパ最高ですよね。他の参考書がダメとかいうわけではありません。でも公式問題集だけでも現在11冊ありますから、これ真面目に復習していると、きっと他の参考書に行く前に900点が出てしまうと思います。
あ・・・ちなみに。この約2年間の英語の勉強で使用した参考書、積んだら2m以上になりました(笑)
英文読めてる? 滑ってる? 読解問題で落とす方、原因はここにあるかも・・・
→「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」
メンタル崩壊を防ぐ3つの習慣(TOEICメンタル対策)
では、そんな精神修行のようなTOEIC学習をどうやって乗り越えたのか? 人によってはTOEIC900点までの道のりは長期戦。メンタル対策は必須です。ここでは、が実際にやって効果があった「心が壊れない工夫」を3つ紹介します。
1. 日記を書いてストレス解消
心理学では「筆記表現法(Expressive Writing)」と呼ばれる方法があります。Pennebaker & Beall(1986)の研究によれば、ストレスフルな出来事について15〜20分間、数回にわたり筆記することで、身体的健康や情動の改善が見られることが示されています。
トビーは「英語の徹底的な学び直し」から始まってTOEIC900点越え+英検1級取得まで、結局2年以上集中して英語を勉強しました。その間、日記を書くことで気持ちを整理し、前向きな気持ちを取り戻していました。今では日記を書くことが習慣になり、精神的な健康維持に役立っています。
2. 軽いジョギングで気分転換
ジョギングなどの有酸素運動は、ストレス軽減や気分の改善に効果的であることが知られています。また筑波大学の研究では、10分間の中強度運動が記憶機能を向上させることが示されています。
トビーはジョギング中にTOEICリスニングパートを聞きながらシャドーイングをしていました。英検1級の時は単語の音声を聞いてひたすらブツブツ言いながら近所を走る・・・。他人から見れば非常に奇妙な光景だったかと思いますが(笑)、気分転換、記憶力向上、リスニング力アップと、一石三鳥の効果がありました。
気分転換&記憶力もUP! 単語はカラダで覚えましょう(笑)
→英単語は走って覚える?|“記憶に刻む”トビー式・五感暗記術のススメ
3. できない自分を責めない
最後はこれです。
「できなくても自分を責めない」
英語学習の価値は、単に点数だけでなく、その過程にこそ価値があります。高得点は頑張ったご褒美のようなもの。努力してきた自分をほめてあげましょう。
トビーも900点目前で「もしかしたら目標に達しないかもしれない」と何度もネガティブな思いに駆られました。でも「それでもいいじゃん、頑張ったんだから」と思うと、不思議と肩の力が抜けて努力を続けられました。
TOEIC900点超えで得られる「心のスキル」
TOEIC900点——それは単なるスコアじゃありませんでした。
トビーにとっては、「心の耐久レースを完走した証」みたいなものでした(笑)
「自分のペース力」が育った
TOEIC学習で一番身についたのは、“他人と比べない力”。
最初の頃はSNSで他人の勉強時間を見ては落ち込み、「このままじゃダメかも」と焦ってばかり。
でも試行錯誤の末、ようやく気づいたんです。
スタートラインは人それぞれ
結局、人によって英語を勉強したきた時間も、目標も、モチベーションも千差万別。
だから、他人と比べたってなんの役にも立ちません。
英語歴も目標もモチベも違う。だから他人と比べても意味がない。
自分のペースで地道に積み上げていくことこそ、最大の武器になる。
この感覚が定着したことで、英検1級の勉強もスムーズに進みました。
習慣化という“心の筋肉”がついた
平日4:30起きで2時間、休日は8時間。最初はキツかったけど、気づけば「やらないと気持ち悪い」と思えるくらいに。
そのまま英検では4ヶ月で一発合格、HSKでは3週間で最上級の6級に合格。
中国語は留学経験ありですが、それでもこの型を作っておくと圧倒的に楽なんです。
究極の形態は「息を吸って吐くように」英語の勉強ができること!
ここまで来たら、あなたの心の筋肉はシックスパックです(笑)
意志(will)の力を信じる感覚が芽生えた
語学学習って、ホントに長距離走です。
ましてやTOEIC900点や英検1級は、鬼の精神修行(涙)
そんな道のりを乗り切るには、「絶対にやる」と決める意志の力=willが欠かせません。
willの原意は「未来」じゃなく「意志」。
これを持てるようになったことが、TOEIC900点を超えた最大の副産物でした。
そしてこの“心の力”は、次に待ち構える「精読の壁」を乗り越える力にもなっていきます。
単語? 文法? いえいえ、それだけではない。意志の力=willってとっても大切です。
→英語は“willの力”で決まる|TOEIC900点&英検1級を超えたトビーの覚悟と戦略
まとめ|TOEIC900越えはスコア以上のものを得られる

TOEIC900点は、想像以上に孤独で地味でキツい挑戦でした。でも今だから言えます。
「あの経験があって本当に良かった」と。
スコアも英語力も大事だけど、一番の収穫は「自分を信じる力」が身についたこと、でしょうか。同じ努力の積み重ね方で何だってチャレンジできる気がします。
TOEIC900点までの道のりが簡単だったかと言うと、トビーの答えは「ノー」です。途中で何度諦めかけたことか。
でも「あきらめることをあきらめて」、「正しい努力」を続ければ、皆さんもきっと乗り越えられます。
もちろん、みんなが同じ勉強法で成功するわけではありません。でも「今日1問だけでも公式問題集を開いてみよう」と思えたら、それがもう勝利の第一歩です。
英語学習は短距離走ではなく長距離走。「焦らず、でも諦めず」自分のペースで進んでいきましょう。トビーのこの体験談が、あなたの小さな追い風になれば嬉しいです。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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