TOEIC公式問題集で「構文読解」やってみる|Part7が読めない人のための精読レッスン

TOEIC Part7対策として公式問題集の英文を精読している学習風景

そう、ボクらはリーディング沼んちゅ。
新しい公式を開くたびに、恐怖で身体が硬直しちゃうよ


「リーディング?
まあ、そこまで苦手ってわけでもないかも」

……と言っていたのは、どの口だったんでしょうか(笑)

間違えた問題の復習は完璧。
何度も解き直して、正解も根拠も説明できる。

それなのに——
初見の問題になると、なぜか毎回15問残し。

しまいには、TOEIC公式問題集を開くだけで、身体が無意識に硬直する始末(笑)

読めている「つもり」なのに、読み終わると内容がほとんど頭に残っていない。
この不思議な現象を、トビーは上滑り現象と呼んでいます。
(TOEICリーディング界隈に高確率で出没しがち)

この状態をどうやって抜け出すかについては、
以前の記事で「精読(構文読解)」というキーワードを使って紹介しました。

TOEICがトラウマになるくらい精神的に追い詰められていたトビーですが、「ポレポレ」との出会いをきっかけに、いまやすっかり精読マニアに進化。

そして今回の記事では、トビーが実際にTOEIC公式問題集を解いていて、

・「ここ、やたら読みにくい…」
・「構文が一瞬で取れない…」

と感じた箇所をピックアップし、公式そっくりのオリジナル英文を使って、本気で精読してみよう、という企画です。

なお、大人の事情(そう、版権です)により公式問題文をそのまま掲載することはできません。

そこで今回は、トビーの師匠(脳内)、チャッピー先生に協力してもらい、構文・難度・語彙においてまで精緻に再現した完全オリジナルの模倣英文を用意しました。

精読マニアには垂涎、一般読者には若干ドン引きの内容ですが(笑)、Part7が「時間内に読めない」原因を構文レベルで一緒に解体していきます。

さあ、全国のリーディング沼んちゅあつまれ!
張り切って、いってみましょう。

このブログは、こんな人向けです

・Part7を読むと、時間は足りているのに、なぜか内容が頭に残らない人
・何度も公式問題集を解いているのに、初見問題になると毎回時間が足りなくなる人
・「語彙も文法も一通りやったはずなのに…」と800点前後で足踏みしている人
・速読テクニックや裏ワザに疲れて、一度ちゃんと“英文を読めるようになりたい”と思っている人
・TOEICをきっかけに、英語そのものをもう一度好きになりたい人

  1. なぜ「公式問題集×精読」が最強なのか
    1. TOEICリーディングが伸びない正体=「上滑り現象」
    2. 精読は“読む力の筋トレ”|速読の前にやること
    3. 公式問題集は“素材”として強すぎる(語彙・構文・設問)
  2. 問題文を見てみる
    1. まずは、全文をざっと眺めてみる
    2. この英文、どこが読みにくいのか?
      1. ①1文が長く、句の挿入もあって意味をロストしにくい
      2. ② be動詞の後の「補語」がthat節で、意味が取りにくい
      3. ③ 強調構文+比較構文の合わせ技
    3. 今日のゴールを先に決めておく
  3. 問題文を精読してみる
    1. 第一段落:記事の骨格を掴む
      1. 精読①:第1文(ウォーミングアップ)
      2. 精読②:第2文(「若手向けに“見える”理由」)
      3. 精読③:第3文(However=視点の切り替え)
    2. 第2段落の精読|筆者の経験と「気づき」の正体
      1. 精読④:第1文(本の主張を一文で言い切る)
      2. 精読⑤:第2文(筆者の立場を明示する)
      3. 精読⑥:第3文(自己反省パートへの入り口)
      4. 精読⑦:第4文(過去の自分の行動)
      5. 精読⑧:第5文(誤った信念が言語化される)
      6. 精読⑨:第6文(最大の気づき|What構文)
      7. 精読⑩:第7文(転換点を叩き込む|It was not until ~ that ~)
      8. 精読⑪:第8文(総括・評価|比較構文が静かに効く)
    3. 第3段落の精読(as … as で全体回収)
      1. 精読⑫:第1文(評価の方向性を示す)
      2. 精読⑬:第2文(本の構成と信頼性を示す)
      3. 精読⑭:第3文(読者参加型であることを示す)
      4. 精読⑮:第4文(最終評価|as … as で全体回収)
  4. 設問を解いてみる(根拠の位置を言語化)
    1. Q168(However の逆接を拾えるか)
    2. Q169(言い換え問題:avoid ↔ reluctance to accept)
    3. Q170(筆者の経験=endorsement)
    4. Q171(挿入文は“ヒント”を探せ)
  5. まとめ|精読は「点数」に変わる

なぜ「公式問題集×精読」が最強なのか

すみません、少し焦らします(笑)
TOEIC勉強するなら、やっぱり公式問題集が最強です。

▶︎詳しくはこちらの記事から:
TOEIC公式問題集が最強だった理由|初回915点のトビー式“使い倒し術”全公開!

最強なんですが、使い方を間違えると、永久沼んちゅループに入るのでご自愛ください。そこで、ここでみなさんにリマインドします。

「公式やってもリーディングが伸びんよー」と嘆いているあなた、

問題は、
👉 公式問題集を「どう読んでいるか」です

TOEICリーディングが伸びない正体=「上滑り現象」

公式問題集を解いているとき、こんな感覚、ありませんか?

・読んでいる「つもり」ではある
・でも、読み終わった直後に内容が曖昧
・設問を見ても、「あれ、そんなこと書いてあった?」状態

トビーは、この状態を「上滑り現象」と呼んでいます。

英文を目で追ってはいるけれど、構文や論理が頭の中で組み立てられていない。
だから、意味が“表面だけ”通過していく。

この現象については、以前の記事でかなり詳しく書きました。

▶︎関連記事:
その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実

ここで重要なのは、この上滑り現象が起きると、

・同じ問題は解けるようになる
・でも、初見問題では再現性がない

という状態に陥ること。
公式問題集を何周しても、本番でPart7が読めない理由は、ほぼここに集約されます。

精読は“読む力の筋トレ”|速読の前にやること

ここでよくある誤解があります。

精読=ゆっくり丁寧に読むこと

これは、半分正解で、半分不正解。
精読の本質は、スピードではありません。

精読とは、構文を「考えずに取れる状態」を作る訓練です。

・主語と動詞を瞬時に捉える
・修飾のかかり方で迷わない
・it構文や強調構文に反射的に反応できる

これができていない状態で速読しようとすると、どうなるか。

目は速く動くけど、理解が追いつかない。

トビー自身、ポレポレに出会うまでは、この罠にどっぷりハマっていました。

精読についての詳しい話は、こちらの記事でまとめています。
▶︎ポレポレはこう使え!英検1級/TOEIC900が教える最強精読本完全攻略

速く読む前に、まずは正しく読めるようになる。
これが、遠回りに見えて、実はいちばんの近道です。

公式問題集は“素材”として強すぎる(語彙・構文・設問)

では、その精読の素材として、何を使うべきか。
結論は、やはり——TOEIC公式問題集です。

理由は、とてもシンプル。

・TOEIC運営団体(ETC)が出版している
・語彙・構文・論理展開が本番そのもの
・設問との対応関係が極めて素直

市販の長文教材は、どうしても「教えたい構文」が前に出すぎたり、難易度が不自然だったりします。

一方、公式問題集は、試験形式そのままの形で出題されている。
つまり、練習しながら本番試験慣れができる

これって、当たり前のようでいて、とっても大切なことなんです。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

トビーのうんちく、お疲れ様でした。ここからはいよいよ、今回の題材となる英文を実際に見てゆきます。どこで構文が引っかかるのか、いっしょに精読していきましょう。

問題文を見てみる

では、今回の題材となる英文を見てみましょう。

この英文は、TOEIC公式問題集 Vol.3 の TEST 2(Questions 168–171)を参考に、構文・語彙・難易度の“におい”をできるだけ保ったまま再構成した、完全オリジナルの模倣英文です。
(※大人の事情=版権により、公式本文そのままの掲載はできません)

この問題を選んだ理由はシンプルで、トビーが実際に Vol.1 から Vol.11 まで繰り返し解いてきた中で、「あ、これ、良い問題だな」と、素直に思ったからです。
具体的には、こんな理由があります。

・比較的難易度の高い語彙が出てくる(elucidated / attest など)
・あえて文の構造を“捻る”ことで、意図的に読みづらくしている
・強調構文や比較構文など、パッと読んで処理しにくい形が入っている

初級者には正直きつい。
でも、TOEIC900点を超えたい人にはうってつけの題材です。

逆に言うと、これくらいの文章を「構文で処理して」読めないと、900点越えはなかなか見えてきません。

トビーは、この問題を
900点の“閾値(いきち)”にある良問だと思っています。

まずは、全文をざっと眺めてみる

文量は、公式に合わせて 約310語。設問は全部で4つ。
900点を狙うなら、Part7はざっくり 1問=約1分ペースが目安です。

つまり今回の感覚としては、

・この文量を 約3分で読み切り
・4つの設問を 約1分で処理する

とはいえ、今回は精読が目的。
本番ペースはいったん忘れて、まずはじっくり読んでみましょう。

It is widely believed that Hannah Moore’s recent publication, Learning to Lead with Confidence (284 pages, Horizon Press, $24.50), was written primarily for individuals at the beginning of their professional careers. The book is promoted heavily among young professionals, and much of its opening discussion appears tailored to that audience. However, the principles outlined by Ms. Moore are equally relevant to those with substantial experience in managerial roles. — [1]

The central argument of the book is that meaningful professional growth requires a willingness to reassess familiar habits and accept uncertainty when necessary. As the director of a consulting firm, I can personally confirm the importance of this perspective. Developing such flexibility was not something that came naturally to me. — [2] — Early in my career, I deliberately avoided situations that lacked clear guidelines or predictable outcomes. I believed that consistency alone would guarantee success. What I later came to understand was that this cautious approach was restricting not only my own development but also the potential of the organization I was leading. — [3] — It was not until I began seeking new challenges and accepting the possibility of short-term setbacks that the firm started to grow beyond its original scope. This shift in mindset proved more influential than any single strategic decision, though recognizing this took considerable time.

For this reason, I find it especially encouraging that Ms. Moore directs her message toward those who will shape the workplace in the years ahead. — [4] — Through ten well-organized chapters, she presents real-world accounts drawn from professionals in various industries. Each section concludes with reflective exercises designed to help readers evaluate their own attitudes toward change. The final chapter offers a balanced discussion of responsible leadership that will be as valuable to professionals well established in their careers as it will be to those who are just beginning their professional journeys.

— Daniel Harper

この英文、どこが読みにくいのか?

だいたいの意味は取れたでしょうか?
この英文は——

・本のレビュー形式
・書き手は「実務経験のあるビジネスパーソン」
・若手向けの本だが、ベテランにも通用する、という主張

ざっくり言うと、こんな内容でした。
では、読みにく箇所を先にさらっておきましょう。

①1文が長く、句の挿入もあって意味をロストしにくい

しっかり精読ができていないと、必ず引っかかるポイントです。

のっけの1文目。主語のあと、was までがカンマ(,)で区切られ、タイトルや出版社情報が挿入されています。ここで読者の集中力を削ってきます(笑)

Hannah Moore’s recent publication, Learning to Lead with Confidence (284 pages, Horizon Press, $24.50) , was….

精読ができてくると、英文を「左から右へ」、英文のまま処理できるようになります。つまり、戻り読みが減る。

逆に精読がおろそかで、目が英文の上を「上滑り」してしまう人は、読んでいるうちに意味をロストしがちです。

② be動詞の後の「補語」がthat節で、意味が取りにくい

第2段落にこういう文が出てきます。

・The central argument of the book is that ….
・What I later came to understand was that ….

この2文は、be動詞の補語(C)がthat節になっています。
つまり、be動詞の後ろに もう一つ「主語+動詞」の世界がぶら下がっている。

こういう形は、読み慣れていないと処理が遅くなります。
そしてTOEICは、まさにそこを見てきます。

「文法を知っているか」より、文法を“読解処理”として扱えるかを試してくる感じですね。

③ 強調構文+比較構文の合わせ技

・It was not until … that …
・as A as B

内容自体はシンプルなのに、形がややこしい。
だからこそ、「なんとなく読んだつもり」になりやすい。

実際、ここは設問で“直接”は問われていません。
でも、ここが取れていないと——

・文の要点がズレる
・全体の論理がぼやける
・設問の根拠位置が見えなくなる

という地味に痛い事故が起きます。
だからこそ、ちゃんと理解できていることが重要なんです。

今日のゴールを先に決めておく

ここで、今日の精読のゴールをはっきりさせておきましょう。

今回の目的は、全部スラスラ読むことではありません。
また、単語を全部覚えることでもありません。

やるのは、ただ一つ。
構文を正確に迷わず取れるようにすること。

次の章では、この英文を 1文ずつ分解しながら、

・どこで意味を切るのか
・どこまでが修飾か
・なぜここで設問が作られるのか

を、徹底的に見ていきますよ。

問題文を精読してみる

ここからは、いよいよ精読バートです。
スマホで読んでいる方は、指がつりそうになるほどスクロールが必要になりますので、覚悟して進みましょう(笑)。

第一段落:記事の骨格を掴む

最初から焦って読むと、「何について書かれた文章か」をロストしたまま先に進むことになります。なので、まずは第1文を慎重に読みましょう。

精読①:第1文(ウォーミングアップ)

It is widely believed that Hannah Moore’s recent publication, Learning to Lead with Confidence (284 pages, Horizon Press, $24.50), was written primarily for individuals at the beginning of their professional careers.

ここは、カンマによる挿入が入っていて見た目がゴチャッとしているだけで、構文そのものは、実はかなり素直です。

骨格(SVO)
S:It(形式主語)
→ 意味を持たないダミー主語。
→ 本当の中身は that 以下。

V:is believed(受動態)
→ 「信じられている」「一般に考えられている」。

O:that Hannah Moore’s recent publication … was written primarily for individuals …
→ believe の中身(内容)。
→ ※ここでは便宜上、that節全体を「O(内容)」として扱います。

※ that節の中をさらに見ると:

S:Hannah Moore’s recent publication
V:was written
M:primarily for individuals at the beginning of their professional careers

カンマで挟まれた
Learning to Lead with Confidence (284 pages, Horizon Press, $24.50)は、 publication の同格説明なので、意味の骨格を取るときはいったん無視してOK。

ほら、そんなに難しくないですね。
日本語訳はこんな感じです。

「ハンナ・ムーアの近著『Learning to Lead with Confidence』(全284ページ、Horizon Press刊、24.50ドル)は、主にキャリアをスタートしたばかりの人たち向けに書かれた本だ、というのが一般的な見方である。」

<strong>グラミー</strong>
グラミー

読解のコツ:英文の理解が進んでくると、「It is widely believed…」と一般論が来た時点で、次には「けれども違うよ」という逆接(Howeverなど)が来るかな?と予測しながら読み進めることができます。

精読②:第2文(「若手向けに“見える”理由」)

The book is promoted heavily among young professionals, and much of its opening discussion appears tailored to that audience.

ここは、事実説明+見た目の印象を淡々と述べている文です。
tailored toはちょっと上級レベル。わかりましたでしょうか?

骨格(SVC)
S:The book
V:is promoted
M:heavily among young professionals

後半の and 以下は、補足説明。
that audiencethatが何を示しているのか、意識して読みましょう。

S:much of its opening discussion
V:appears
C:tailored to that audience

ここで大事なのは appears。断定していない= あくまで「そう見える」というレベル。

日本語訳:

「この本は若手社会人向けに積極的に宣伝されており、冒頭部分もその層に合わせて書かれているように見える。」

精読③:第3文(However=視点の切り替え)

次で、視点が切り替わります。

However, the principles outlined by Ms. Moore are equally relevant to those with substantial experience in managerial roles.— [1]

はい、グラミーの予想通り、Howeverキタ。

これ、TOEICに限らず英検でもよく出てくるパターンです。
「一般論はそうなんだけど、実際はこうなんだよねー」と、ドヤ顔で被せてくるやつ(笑)。

この展開に慣れてくると、「はいはい、いつものね。わかってるよ」と、冷静に受け止められるようになります。

骨格(SVC)
S:the principles outlined by Ms. Moore
V:are
C:equally relevant (to those with substantial experience in managerial roles)

 ※ここではわかりやすように、to以下のカッコ内は補足(M)として捉えています。

ここで、一旦内容を整理してみましょう。

冒頭(一般論):見た目は若者向け
第3文(視点の切替え):でも中身はベテランにも通用する

こういった 文章のロジックまで見えるようになってくると、理解度が上がり、戻り読みも減り、結果として読むスピードが上がる。だからこそ、精読は速読につながるわけです。

では日本語訳:

「しかし、ムーア氏が示している原則は、管理職として十分な経験を持つ人たちにとっても、同じくらい有用である。」

いかがでしたか?全然簡単?
それでは、次からは本丸の第2段落へ行ってみましょう! 

第2段落の精読|筆者の経験と「気づき」の正体

第2段落はちと長い。
——でも大丈夫。ゆっくり精読やってゆきましょう。

精読④:第1文(本の主張を一文で言い切る)

まずはこの文。

The central argument of the book is that meaningful professional growth requires a willingness to reassess familiar habits and accept uncertainty when necessary.

こういう抽象的な文、ふわっとしていて意味とりずらいですよね。

骨格(SVC)
S:The central argument of the book
→「この本の中心的な主張は」
V:is
→ be動詞(=)
C:that meaningful professional growth requires a willingness to reassess familiar habits and accept uncertainty when necessary
→「〜だ」という内容
→ ※ここでは that節全体を C(補語) と捉えます

Cが長いのでちょっと厄介。
こういう時は、
The central argument of the book is that / meaningful…
と、thatの後でスラッシュを入れて、いったんひと呼吸置いてからthat以下の内容を読むようにすると良いです。

日本語訳:

「この本の中心的な主張は、意味のある職業的成長を遂げるためには、慣れ親しんだ習慣を見直し、必要に応じて不確実さを受け入れようとする姿勢が求められる、ということである。」

精読⑤:第2文(筆者の立場を明示する)

つぎの文はこちら。

As the director of a consulting firm, I can personally confirm the importance of this perspective.

骨格(SVO)
S:I
→ 筆者本人
V:can confirm
→「確かにそうだと断言できる」
O:the importance of this perspective
→「この考え方の重要性」

短くて、一見するとやさしそうな文章ですが、1つだけ。 confirm という単語です。

Could you please confirm?
など、ビジネスでも頻出のconfirm。

でも、「confirm=確認」で丸暗記していると、文の理解が少しチグハグに。
ここでは、「確かだと認める、断言する」と言ったニュアンスです。
多読を積んで行くと、1つの語句が持つ多彩な側面に気づくことができます。

日本語訳:

「コンサルティング会社のディレクターという立場から言っても、
この考え方の重要性は、私自身の経験から確かに言える。」

精読⑥:第3文(自己反省パートへの入り口)

次の文はこちら。

Developing such flexibility was not something that came naturally to me.

短い。でも、めちゃくちゃ大事。

まずは骨格から(SVC)
S:Developing such flexibility
→「そのような柔軟性を身につけること」
 ※ Developing は動名詞。
 文全体の主語になっています。
V:was
→ be動詞(過去)
C:not something that came naturally to me
→「私にとって自然にできるものではなかった」
👉 S=C の関係。

ここに難しい単語は一切ない。
でも、なんとなくニュアンスが取りにくい。

特に引っかかるのが、came naturally to me

直訳すると、「自然と自分のもとにやってきた」。
そこから転じて、「特別な努力をしなくてもできる」という意味になります。

こういう ネイティブ的な抽象表現、使っている単語は超カンタンなのに、ノンネイティブには意外と分かりにくい。

だからこそ、何度も英文を読んで、文脈の中で意味を感じ取る。
こうした積み重ねで、少しずつ 「ネイティブの感覚」に近づいていくことが大切なんです。

日本語訳:

「そうした柔軟性を身につけることは、私にとって自然にできることではなかった。」

精読⑦:第4文(過去の自分の行動)

次の文はこちら。

Early in my career, I deliberately avoided situations that lacked clear guidelines or predictable outcomes.

まずは骨格から(SVO)
S:I
→ 筆者本人
V:deliberately avoided
→「意図的に避けていた」
O:situations that lacked clear guidelines or predictable outcomes
→「明確な指針や予測可能な結果を欠く状況」
※関係代名詞 that 以下 が situations を修飾しています。

that以下がちょっと長い。しかも「clear guidelines」や 「predictable outcomes」が抽象的で意味がとりにくい。

こういう抽象表現は、TOEICや英検の長文ではだいたいお約束で、「あとで、その理由や具体例が説明される」ものです。

なので、この時点では、「ああ、筆者は“先が読めない状況”を避けてたんだな」くらいで、軽く頭に置いておくのがちょうどいいです。。

日本語訳:

「キャリアの初期には、明確な指針や予測可能な結果がない状況を、私は意図的に避けていた。」

精読⑧:第5文(誤った信念が言語化される)

次の文はこちら。

I believed that consistency alone would guarantee success.

まずは骨格から(SVO)
S:I
→ 筆者本人
V:believed
→「信じていた」
O:that consistency alone would guarantee success
→「一貫性だけで成功が保証される、ということ」
👉 believe + that節
=「信念・思い込み」をそのまま言語化する形。

全文のdeliberately avoidedからの、believedなので、筆者の間違った信念がここで言語化されています。

日本語訳:

「一貫性さえあれば、成功は保証されると、私は信じていた。」

精読⑨:第6文(最大の気づき|What構文)

次の文はこちら。

What I later came to understand was that this cautious approach was restricting not only my own development but also the potential of the organization I was leading.

長い。
でも、その長さが「快感」に変わる時、あなたはもう立派な精読オタです(笑)。

まずは全体の骨格(SVC)
この文、見た目は複雑ですが、大枠はシンプルな S=C です。
S:What I later came to understand
→「私が後になって理解したこと」
V:was
→ be動詞
C:that this cautious approach was restricting not only my own development but also the potential of the organization I was leading
→「それは〜ということだった」
👉 What節 = that節
このイコール関係をまず押さえます。
organization (that) I was… の関係代名詞thatが省略されていることにも注意。

ここでのポイント①What 構文
「What」は先行詞を含む関係代名詞。こいつが文頭にきてわかりにくい場合は「what=something which」に置き換えると理解しやすいです。

ここでのポイント②:not only … but also …
「not only … but also」を中学文法と侮るなかれ。
文章を長ったらしくして、読みにくくするという意味では、精読界の中ボスです(笑)。

読み方のポイントはひとつ。強調されるのはbut以下の方であること。
つまり今回は、「自分の成長:my own development」よりも、「企業の可能性:the potential of the organization」の方に筆者の焦点があたっています。

そして予想どおり、この後の展開では、「組織の潜在性を制限していたこと」が、結果的に自分自身にどう跳ね返ってきたのかが、さらに明らかになります。

精読⑩:第7文(転換点を叩き込む|It was not until ~ that ~)

次の文はこちら。

It was not until I began seeking new challenges and accepting the possibility of short-term setbacks that the firm started to grow beyond its original scope.

はい来ました。
It was not until ~ that ~。
TOEIC・英検・受験英語界のラスボス感ある構文です。

まずは、ここを最初に片付けちゃいましょう。
読解レベルでは、it is / was not until … が来たら、

「until 以降のことをして、初めて that 以下になるんだな」

と、反射的に身構えておく。
これができると、文を右から左に戻り読みせずに済みます。
ここでつっかえると、とてもとても、リーディング時間内に終わりません。

ちなみに、この正体は「when節(時)」を強調した文です。
元の素直な形に戻すと、こう。

The firm started to grow beyond its original scope when I began seeking new challenges and accepting the possibility of short-term setbacks.

……ナニコレ、読みやすい。
人間も英文も、素直が一番です(笑)

では、ラスボス級を攻略したとろで、文の骨格を見てみましょう。

強調構文としての分解(SVC)
S:It
→ 形式主語(意味なし)
V:was
→ be動詞
C:not until I began seeking new challenges and accepting the possibility of short-term setbacks
→「〜するまで…ではなかった」
that 以下:the firm started to grow beyond its original scope
→ 強調される本体(=実際に起きたこと)

日本語訳:

「私が新たな挑戦を求め、短期的な失敗の可能性を受け入れるようになって、初めて、その会社は当初の枠を超えて成長し始めた。」

<strong>トビー</strong>
トビー

普段は SVOCM 素因数分解ゴリゴリ推しのトビーですが、この手の複雑な構文は、あまりSVOCにこだわらない方が早く理解できる場合もあります。

精読⑪:第8文(総括・評価|比較構文が静かに効く)

次の文はこちら。

This shift in mindset proved more influential than any single strategic decision, though recognizing this took considerable time.

まずは文の骨格から(SVO)
S:This shift in mindset
→「この考え方の転換」
※ This は、
直前の It was not until ~ that ~ を丸ごと受けています。
V:proved
→「〜だと分かった」「〜であることが示された」
※ prove はここでは結果として明らかになるという意味。
O:more influential than any single strategic decision
→「どんな単独の戦略的決定よりも影響力が大きかった」
👉 ここが、この文の評価の核。

※ though 以下 は、主節に対する補足(譲歩)。

ここで少し引っかかりやすいのが、prove という単語。
英文ニュースでも頻出しますが、prove=証明する と丸暗記していると、文のニュアンスから少しズレます。
ここでは、
「S が O であることが、結果として分かった」
このくらいの感覚で読むと、英文全体がスッと腑に落ちます。

日本語訳:

「この考え方の転換は、どの単独の戦略的決定よりも大きな影響力を持つものだった。もっとも、そう気づくまでにはかなりの時間を要したのだが。」

第3段落の精読(as … as で全体回収)

第3段落は、この文章全体の着地点です。

第1段落:見た目と中身のズレ
第2段落:気づきと転換
第3段落:だから、この本は「誰に」「なぜ」価値があるのか

レビュー文としては、評価の確定フェーズ。
構文的にも、少々意味がとりにくくなっています。

精読⑫:第1文(評価の方向性を示す)

まずはこの文。

For this reason, I find it especially encouraging that Ms. Moore directs her message toward those who will shape the workplace in the years ahead.

ここは、一見するとやさしそうで、実は構文を取り違えやすい要注意ポイントです。

まずは文の骨格から(SVOC)
S:I
→ 筆者本人
V:find
→「〜だと感じる/判断する」
O:it
→ 形式目的語(意味なしのダミー)
C:especially encouraging
→ it を説明する補語
→「とりわけ心強い」
that 以下:that Ms. Moore directs her message toward those who will shape the workplace in the years ahead
→ it本当の意味の中身(内容)
👉
find it C that ~
=「〜ということを、Cだと感じる」
この形を1チャンクで認識できるかどうかが、精読の分かれ道です。

ここ、TOEIC900点超えを狙うなら、しっかり精読しておきたい構文ですね。
本来であれば、that 以下が find の目的語になります。
でも英語は、頭でっかちな文が大の苦手。

そこで、
・先に it を置いて受け止めておき
・後ろで that 以下を使って説明する

という形を取っています。

日本語訳

「こうした理由から私は、ムーア氏が、今後の職場を形作っていく人々に向けてメッセージを発しているという点を、とりわけ心強いと感じている。」

精読⑬:第2文(本の構成と信頼性を示す)

次の文はこちら。

Through ten well-organized chapters, she presents real-world accounts drawn from professionals in various industries.

ん? chapters? accounts?
内容がいきなり 「主張」から「本の形式・構成の説明」 にシフトしている点に注意しましょう。

まずは文の骨格から(SVO)
S:she
→ Ms. Moore
V:presents
→「提示している」
O:real-world accounts
→「実際の現場に基づく事例」

ここでのポイント①:Through ~ に引っかからない
Through ten well-organized chapters

は、文頭に来ている 前置詞句(M)。
文全体を修飾しているだけなので、ここで立ち止まらず、まずSとVをとりに行くのが定石です。

ここでのポイント②:drawn fromの正体
accounts drawn from professionals in various industries

ここは、過去分詞による後置修飾。
・先行詞:accounts
・drawn from ~:「〜から取られた」

つまり、
「さまざまな業界のプロフェッショナルから得られた事例」
ってことですね。

構文的に整理すると、
accounts (that are) drawn from professionals in various industries
と、関係代名詞+be動詞が省略されている形。こう考えると、一気に読みやすくなります。

日本語訳

「よく整理された10の章を通じて、彼女はさまざまな業界の専門家から得られた、実際の現場に基づく事例を提示している。」

精読⑭:第3文(読者参加型であることを示す)

次の文はこちら。

Each section concludes with reflective exercises designed to help readers evaluate their own attitudes toward change.

構文は素直。
でも、TOEIC的には油断すると修飾関係を取り違えやすい文です。

まずは文の骨格から(SVO)
S:Each section
→「各セクションは」
V:concludes
→「〜で締めくくられている」
O:with reflective exercises
→「内省的なエクササイズで」

ここでのポイント①:designed to ~ の正体
reflective exercises designed to help readers evaluate their own attitudes toward change

ここが少し長く見えるポイント。
・先行詞:exercises
・designed to ~:

ここも、過去分詞による後置修飾。
構文的には、
exercises (that are) designed to help …

と、関係代名詞+be動詞が省略されていると考えるとスッときます。

ここでのポイント②:help + O + 動詞(原形)
help readers evaluate …

人助けやボランティアなどの話が多いTOEICワールド、実はこの形式、めちゃ多いことに気がつきました。

・help + 人 + 動詞の原形
・help + 人 + to 動詞

どちらでもOKですが、TOEICでは前者に統一されているようです。

日本語訳

「各セクションは、読者が自分自身の変化に対する姿勢を見直すことを助けるために設計された、内省的なエクササイズで締めくくられている。」

精読⑮:第4文(最終評価|as … as で全体回収)

はい、ラスボス来ました。

The final chapter offers a balanced discussion of responsible leadership that will be as valuable to professionals well established in their careers as it will be to those who are just beginning their professional journeys.

関係代名詞や as … as が入り組んでいて、「ETSさん、わざとやってますよね?」とツッコミたくなるタイプの一文です。

まずは文の骨格から(SVO)
S:The final chapter
→「最終章は」
V:offers
→「提供している」
O:a balanced discussion of responsible leadership
→「責任あるリーダーシップについての、バランスの取れた議論」
ここまでが主節の骨格。
その後ろに、that 以下で評価を重ねている構造です。

ここでのポイント①:that 以下は何をしている?
that will be as valuable to A as it will be to B

ここでありがちなのが
無条件で responsible leadership を先行詞だと思い込むミス。

でも今回は違います。
この that の先行詞はa balanced discussion

「その議論は、AにとってもBにとっても同じくらい価値がある」
という評価をしているわけです。

先行詞が直前とは限らない。TOEICらしい、いやらしいポイントですね。

ここでのポイント②:as … as 構文の正体(ここが今日のハイライト)
as valuable to professionals well established in their careers
as it will be to those who are just beginning their professional journeys

as … as 構文も、中学文法と侮れません。
構文が取れないと、確実に沼ります。

A:professionals well established in their careers
→ キャリアをすでに確立している専門職
B:those who are just beginning their professional journeys
→ キャリアを始めたばかりの人たち

つまり、
「as valuable to A as it will be (valuable) to B」
・Aに対して価値があるのと同じくらい、
・Bに対しても価値がある

という意味になります。

ちなみに、
・最初の as は副詞
・2つ目の as は接続詞


だから後ろには S + V が来る。
そして、一度出た語は繰り返さないのが英語の流儀。
そのため、will be の後の valuable は省略されています。

日本語訳

「最終章では、責任あるリーダーシップについてのバランスの取れた議論が展開されており、それはキャリアをすでに確立している専門職にとっても、これからキャリアを歩み始める人々にとっても、同じくらい価値のある内容となっている。」

お疲れ様でした!
これで本文の構文読解は終了です。
ここでいったんコーヒーでも飲んで、次の章で設問を解いてみましょう。

設問を解いてみる(根拠の位置を言語化)

問題文をきちんと理解できていると、設問を一度読んだだけで、瞬時に「あーこれね」と正解を探すことができます。

反対に、「上滑り」しまくりの「なんちゃってリーディング」だと、問題と設問の間を行ったり来たりの無限ループ。

精読ができているか/いないかの決定的な違い。
精読ができていると、戻り読みがなくなり、正答を探す時間も少なくて済む。結果として、時間内に全問解き切ることができる。

さあ、みなさんはどうでしょうか?
一緒に問題を解いてみましょう。

Questions 168–171 refer to the article.

  1. What does the reviewer suggest about Ms. Moore’s book?
    (A) It focuses primarily on academic theories of leadership.
    (B) It is intended only for individuals new to management roles.
    (C) It presents ideas that are useful beyond its target audience.
    (D) It criticizes traditional approaches to professional development.
  2. According to the reviewer, what initially limited his professional growth?
    (A) His lack of formal training in leadership
    (B) His reluctance to accept uncertain situations
    (C) His difficulty managing organizational change
    (D) His dependence on advice from senior colleagues
  3. Why does the reviewer value Ms. Moore’s approach to leadership?
    (A) It encouraged him to change his career path.
    (B) It confirmed insights he gained through personal experience.
    (C) It introduced strategies unfamiliar to most executives.
    (D) It emphasizes short-term results over long-term planning.
  4. In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong?
    “As a result, I rarely considered how this mindset might affect the long-term direction of the firm.”
    (A) [1]
    (B) [2]
    (C) [3]
    (D) [4]

Q168(However の逆接を拾えるか)

まずは Q168。
この設問は、問題文全体の趣旨を問う、頻出の
「What does the reviewer suggest ~?」系 です。

168. What does the reviewer suggest about Ms. Moore’s book?
 (A) It focuses primarily on academic theories of leadership.
 (B) It is intended only for individuals new to management roles.
 (C) It presents ideas that are useful beyond its target audience.
 (D) It criticizes traditional approaches to professional development.

この設問で見るべきポイントは、ただ一つ。

However がどこで使われているか

本文の第1段落では、次の流れがありました。

一般論:
「この本は、若手向けに書かれていると考えられている」
However(逆説):
「しかし、そこで示されている原則は、経験豊富な人にも同様に通用する」

つまり、本文が伝えたいのは、見た目は若手向けだが、実際の価値はそれ以上に広いという評価です。

では選択肢を見てみましょう。

この中で、
・若手向け“に見える”
・しかし、経験者にも価値がある


この二段構えを、beyond its target audienceという表現で、最も的確に言い換えているのが (C)

Q169(言い換え問題:avoid ↔ reluctance to accept)

はい、次の設問に行きましょう。
Q169 は、言い換え問題です。

169. According to the reviewer, what initially limited his professional growth?
(A) His lack of formal training in leadership
(B) His reluctance to accept uncertain situations
(C) His difficulty managing organizational change
(D) His dependence on advice from senior colleagues

まずは、本文の根拠を確認します。
第2段落では、筆者はこう述べていました。

・avoiding any major decisions that did not have a predictable outcome
(予測可能な結果がない状況を避けていた)

さらに、その結果として、
effectively preventing my business from growing to its true potential.(ビジネスが本来の姿に成長するのを妨げていた)

と続きます。

つまり、「成長を妨げていた原因=不確実な状況を避けていた姿勢」ということですね。

ここで設問を見直すと、
本文の内容が別の言葉で言い換えられているのがわかります。

・avoid(避ける)
→ reluctance to accept(受け入れることへの消極姿勢)
・unpredictable outcome
→ uncertain situations

この対応関係がピタッとはまるのが、(B) です

Q170(筆者の経験=endorsement)

Q170 は、筆者の立場を問う問題。

170. Why does the reviewer value Ms. Moore’s approach to leadership?
(A) It encouraged him to change his career path.
(B) It confirmed insights he gained through personal experience.
(C) It introduced strategies unfamiliar to most executives.
(D) It emphasizes short-term results over long-term planning.

鍵になるのは、第2段落のこの一文でした。

As the director of a consulting firm, I can personally confirm the importance of this perspective.

ここ、超重要です。
筆者は単に本を紹介しているだけではありません。

・自分は実務経験者
・その立場から見て「これは正しい」と言っている

つまりこれは、筆者自身による endorsement(お墨付き)。

設問で問われているのは、
「筆者はなぜ、この主張を支持しているのか?」

答えは明確で、(B)となります。

Q171(挿入文は“ヒント”を探せ)

みんな大嫌い、挿入問題。
トビーの場合、本文を読み進めていて最初の挿入位置 [1] にぶつかった時点で、この設問の存在を確認します。

171. In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong?
“As a result, I rarely considered how this mindset might affect the long-term direction of the firm.”
(A) [1]
(B) [2]
(C) [3]
(D) [4]

この挿入文問題で問われているのは、
・内容全体の理解力
・短期記憶力
・ロジカルシンキング


正直に言うと、900点以上取る人でも難易度は高く、正答率も低めです。

なので、ここで時間を溶かすのはもったいない。ピンと来たものにチェックして次に進みましょう。これは「逃げ」ではなく、戦略です。

回答のポイント①:指示語・代名詞を探せ

この挿入文の最大のヒントは、this mindset

まず考えるべきは、「mindset って、本文のどこで出てきた?」という点です。

回答のポイント②:因果関係(as a result)を見る

さらに、挿入文は As a result で始まっています。
つまり、
・直前には「原因」が書かれている
・直後には「結果(変化)」が続く

はず。

本文を整理すると

・挿入箇所の前:
 cautious approach が問題だった
・挿入箇所の後:
 mindset が変わり、会社が成長した

この 原因 → 結果 の間に、今回の挿入文を入れると、論理が一気に自然になります。

👉 ぴったり当てはまるのは (C) [3]


いいかでしたでしょうか?

言葉で書くとごちゃごちゃしますが、実際のところ、精読ができて本文がしっかり理解できていると、案外あっけなく正当が選べるようになるものなんです。

まとめ|精読は「点数」に変わる

TOEIC公式問題集を使った精読学習を終えた後のノートと机の様子

さあ、リーディング沼んちゅ同志のみなさま。今回の記事、

TOEIC公式問題集で「構文読解」やってみる|Part7が読めない人のための精読レッスン

いかがでしたでしょうか?

文字数は22,000字超え。
トビーイングリッシュ!史上、最長の記事になりました。
ここまで読み切ってくださった方、本当にお疲れさまでした。

正直に言うと、構文読解のプロセスを文字だけで表現するのには限界があります。
本当はもっと細かく書きたかったです。

でも、さすがにブログ記事では無理だなと思い、今回はかなり端折っています。
機会があれば、別途ダウンロードコンテンツとして「完全版」を出したい、そんなことも考えています。


——さて。

TOEICは「攻略本」があふれている試験です。
そのせいで、学習者はついテクニックに傾倒しがち。

でも、中村澄子先生が
「900点はまぐれで出るものではない」
と言われている通り、高得点になればなるほど、
問われているのは純粋な英語力そのものです。

その英語力を身につけるのに、近道はありません。
今回やったように、英文を一文ずつ、正しく理解する。

地味です。
でも、結局いちばんの近道はこれ。

TOEIC公式問題集の英文を使って、構文レベルで精読すること。

たったこれだけ。
でも、この「だけ」ができるようになると、リーディングは一気に楽になります。

・戻り読みが減り、
・迷う時間が減り、
・結果として、時間内に解き切れるようになる。

もし今回の精読で、
「あ、そうやって解釈するんだ」
と感じる瞬間があったなら、
それは次のステージに進むサインです。

いっしょに進んでゆきましょう。


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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