「英語力を証明したい。でも…TOEICと英検、どっちを選べばいいの?」そのモヤモヤ、今日で終わらせましょう。
TOEICと英検、どっちが簡単?どっちが先?
……いやそれ、私もめっちゃ悩みました(笑)。
でも両方を取ってみて思うんです。この2つ、難しさのベクトルがまったく違う。
ここでは、実際にTOEIC915点・英検1級を取得した私トビーが、そのリアルな“体感難易度”を正直にお話しします。
結論:TOEIC900と英検1級、取りやすいのはどっち?
結論から申し上げますと…
短期で結果を出したいならTOEIC。
総合力で真の英語力を測りたいなら英検1級。
…という、ものすごく当たり前の話になります(笑)。
ですが!この「当たり前」が、実際にやってみるとめちゃくちゃ重みがあるんですよね。
私トビーは、どちらも一発受験で合格しましたが、その道のりは決してスマートではありませんでした。
正直、TOEICは地獄、英検は山登り。そんな印象すらあります。
ではそれぞれ、なぜそう感じたのか?
TOEICの方が短期間で取りやすい理由
TOEICは「リスニング+リーディング」の2技能しか測定されません。
つまり、スピーキングもライティングも一切ナシ!
これ、社会人にとってはかなりありがたいポイントです。
なぜなら、日々忙しく働きながら英語力を伸ばす中で、アウトプットの訓練は正直キツい…。
TOEICは“インプット特化型の資格”とも言えるわけです。
実際、私がTOEIC900点越えを目指したときは、
・毎朝4:30起床(2時間朝勉)
・土日は8時間勉強
・「公式問題集、もう暗唱できるんじゃね?」状態
…そんな日々を1年近く送っていましたが、それでも「なんとかいける」試験です。
努力は裏切らない設計になってるのがTOEICの良さですね(笑)。
しかも、会社によって規定のスコアを超えると社内評価や報奨金制度での恩恵もあり、
短期集中の成果が見えやすい=“コスパがいい”という側面もあります。
参考までに、TOEIC受験者のうち900点以上は全体の約12%ほど。
つまり、上位12%に入れば見栄えも十分、箔もつくわけです。
英検1級は“全技能型”でハードルが高い
一方、英検1級はリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能が問われます。
しかもそれぞれの難易度がなかなかエグい。
たとえばライティングでは、2024年度から要約問題が追加され、
「300語程度の英文を読んで、90-110語に要約する」という鬼仕様に進化しました(笑)。
しかもトビーが受けた英検1級は、その改訂後の第1回。
要約問題の攻略本もほとんどなく、対策が大変でした(涙)
スピーキングでは、初対面の面接官相手に社会問題について2分スピーチ → 質疑応答という口頭バトル。
…いやこれ、TOEICのリーディングで「目が滑る〜」とか言ってた私にとっては、
まさに“試練の十字架”。
合格率も約10%前後とされ、
「わかってるつもり」では通用しない、真の総合英語力が試される試験です。
TOEICと英検のスコア換算表(CEFR準拠)
CEFRレベル | TOEICスコア(L&R) | 英検級 | 英検CSEスコア目安 |
C1 | 945~990 | 1級 | 2600~3400 |
B2 | 785~944 | 準1級 | 2300~2599 |
B1 | 550~784 | 2級 | 1950~2299 |
A2 | 225~549 | 準2級 | 1700~1949 |
A1 | 120~224 | 3級 | 1400~1699 |
※参考:文部科学省「各試験・検定試験とCEFRとの対照表」
ちなみに私は、初回受験でTOEIC915点を取った後に精読力と語彙力を鍛え直してから挑戦しました。
それでやっと、4ヶ月かけて英検1級に初挑戦&合格。
ぶっちゃけ、英検から先に取ってたら心折れてたと思います(笑)
・TOEIC:鬼のリスニング地獄と読解ラッシュ。でも慣れで攻略可能
・英検1級:語彙・構文・思考力・話力…全部盛りの英語フルマラソン
TOEICのPart7で「読んでるはずなのに内容が入ってこない…」という方はこちらの記事もおすすめです。
→「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」
目的別に選ぼう:学生・社会人で違う「お得な資格」
英語の資格、なんとなく「取りやすそう」って理由だけで選んでませんか?
でも本当に大事なのは、「何のために取るのか?」という目的なんです。
英語の試験は、大学受験・就活・昇進など、シーンによって求められるスキルも「見られ方」もガラリと変わります。
ここでは、英検とTOEICの“目的別ベストな選び方”を、学生・社会人の立場から比べてみましょう。
大学入試・高校入試には英検が圧倒的有利
トビーのような社会人から見ると意外なんですが、実は今の高校生・大学受験生にとって英検はまさに神資格です(笑)
なぜか?
・多くの私立大学が英検を“出願条件”や“加点対象”として採用
・一部の大学では英検2級以上で英語試験免除
・高校入試でも「英検準2級で+10点」みたいな“内申・優遇ボーナス”がつくケースも
例として:
・上智大学や立教大学などは、英検準1級を出願条件に設定
・英検公式サイトでは、全国約800校以上の大学・短大で活用されていると発表
しかも英検は「いつでも受けられる」タイプの試験ではなく、年3回しかない。
だからこそ、そのスコアが“証明書”として効力を持つわけです。
学校で「推薦入試狙ってるなら、英検2級は必須だよ」と言われた高校生は多いはず。
つまり──
学生にとっての英検は、“受験チートアイテム”です。
……ちなみにトビー家の中3長男も、ただいま英検準2級に向けて絶賛勉強中──のはず。
の、割には「出る順パス単 準2級」がリビングに裏返しで転がったままだぞ(怒)
果たして結果はいかに・・・?(笑)
英検/TOEIC対策に多読は有効?その疑問を20年迷走したトビーが答えます。
→多読って本当に必要?20年迷走したトビーの“結論”
就活・転職・社内評価にはTOEICが強い
一方、社会人になってから「英検1級持ってます!」って言うと──
「へぇ~、すごいですね~」
(※評価されるとは言ってない)
……そう、ビジネスの現場は意外と冷静なんです(笑)
私トビーはこれまで何年にもわたり採用面接の面接官も経験してきましたが、
履歴書に記載されているのは、ほぼTOEIC一強。
実際、うちのように外国語(英語・中国語)を日常的に使う企業でも、
選考で評価される資格は圧倒的にTOEICです。
現場のリアル:TOEICスコアの“評価ゾーン”
・700~800点台:一番よく見る層。安定して使える人が多い印象。
・850点以上(特に新卒):おおっ!この人、相当やり込んでるな…と面接官も一目置きます。
・900点以上:正直、かなりレア。第一印象で強烈なインパクトがあります。
・500点台以下:…英語を使う職場だと、むしろ「書かない方がいい」かもしれません(本音)
特に英文学科など英語専門の学歴を持つ方が500点台だったりすると、「何か別の事情があるのでは…?」と勘繰ってしまうことも。
なので履歴書に書くなら、最低でも650点以上、できれば700点台を目指すのがベターです。
「TOEIC900はどれだけ鬼?」…ってことに興味ある方はこちらをどうぞ。
→英語力よりメンタル力?TOEIC900点突破は“心の耐久レース”だった件
英検は?…ビジネス現場では“見かけない”
では英検はどうか?
これがまた、本当に少ないんです。
100名以上の履歴書を見てきましたが、英検1級を持っていた方は──
たぶんゼロ。(涙)
中国語でいうところの「中検1級」も同様。
どちらも“レアすぎて評価対象にすら入ってこない”のが現実です。
だからといって英検に意味がないわけではありません。
むしろ「4技能型で本当の実力が測れる試験」として個人的には高く評価しています。
ただ、それが採用現場の「目に留まる形」で評価されにくいという、少し悲しい話でもあるんです。
・TOEICは「評価される数値」
・英検は「伝わりにくい実力」
このように、TOEICは“測れる・伝わる・加点される”の3拍子が揃っているため、
特に就職活動や昇進の武器としては、現実的にもっとも“使える”資格だと言えるでしょう。
コスパで見るTOEICと英検|報奨金・時間・労力
英語の資格にかける時間とお金、
できれば“費用対効果”が高い方を選びたいのが人情ですよね(笑)
でもここ、見落とされがちなのが、
「単に試験の料金」だけでなく、勉強にかかる時間や心理的ハードルまで含めたトータルの“コスパ”。
TOEICと英検、それぞれどれだけの負担がかかるのか?
そして、それに見合う“見返り”はあるのか?
トビーの体験を交えて、ざっくり比較してみましょう。
TOEIC:スピーキング不要、報奨金の対象にも
TOEICの最大のメリットは、スピーキングもライティングもないこと。
つまり、2技能(読む・聞く)だけで済むわけです。
これ、社会人にとっては革命的にありがたい。
なにせ仕事終わりの頭で、英作文とかスピーチ練習とか…無理ですって。
金額の話をしよう:
・TOEIC L&R受験料:7,810円(2025年5月現在)
・試験時間:約2時間
・出題形式:リスニング100問+リーディング100問(マークシート)
・試験頻度:月1〜2回、会場多め、予約しやすい
ビジネス界での“報酬化”実例
TOEICは企業にとっても使いやすいため、報奨金制度の対象になることが多いです。
・ソフトバンク:TOEIC900点以上 → 報奨金100万円 (まぢかい??)
・日立製作所:点数ごとに昇給・手当あり
・三井住友銀行など:昇進の条件に設定
勉強時間と労力
・目安時間(900点レベル):400〜600時間(個人差あり)
・対策書多数、公式問題集も洗練されていて迷いにくい
・パートごとに攻略できるのも、計画が立てやすくて◎
個人的には企業のTOEIC崇拝もどんなものかと思いますが・・・
英検にももっと頑張ってもらいたいです。
英検:2次試験がネック?要約問題の新設も
さて、英検の方はというと──
「英語力フルコース、全部盛りでどうぞ!」という構成(笑)
リーディング、リスニング、ライティングに加えて、
なんと“面接官との一騎打ち”によるスピーキング試験まで。
試験内容&コスト
英検1級受験料:10,400円(2024年時点)
試験構成:4技能(筆記・リス・ライ・スピ)
試験頻度:年3回のみ、場所も限られる
合格までに2段階審査(1次+2次)がある
2024年度からライティングに「要約問題」新設!
これがなかなか手強い。
・英文を読んで日本語で要約(300字→90〜110字程度)
・さらに意見エッセイも書く(200〜240語)
つまり、“読解→抽象化→要約”という3段階構造で問われるため、
情報処理力・表現力・思考力すべてが求められます。
精神的コストも地味に高い
・面接官と1対1で英語スピーチ+質疑応答
・知らないトピックが出ると内心グラグラ(笑)
・試験間隔が長く「1回落ちたら4ヶ月待ち」のリスクも
トビーも面接本番は冷や汗ダラダラ。
面接室に入る直前に優しい声をかけていただいた女性の方、ありがとうございました(笑)
あの方も無事、合格できたかな?
TOEIC:2技能だけ。短期でスコアが出やすく、企業評価もバッチリ
英検1級:時間も労力も倍。でも“総合英語力”の証明としては最強
「TOEIC vs 英検」まとめてみました
比較項目 | TOEIC | 英検 | トビーのひと言 |
主な目的 | ビジネス/就職・転職/社内評価 | 学業/受験/留学/資格取得 | 「外で使える武器」か「内なる実力」か |
評価対象 | 2技能(リスニング・リーディング) | 4技能(+ライティング・スピーキング) | TOEICは速攻、英検は総力戦 |
難易度の印象 | スコアで段階的に伸ばしやすい | 4技能(+ライティング・スピーキング) | TOEICは速攻、英検は総力戦 |
試験頻度 | 月1〜2回 | 年3回(1月・6月・10月) | TOEICは“いつでも”、英検は“ここぞ” |
試験時間 | 約2時間(マーク式) | 約2時間+面接(級により異なる) | 英検1級は2日がかりになることも |
スピーキング | なし(別試験あり) | 面接官との口頭試験あり | 英検1級は2日がかりになる |
ライティング | なし(別試験あり) | 英作文あり(1級は要約+小論文) | “抽象化”と“論理力”が問われる |
コスパ | 約7,810円(2025年現在) | 約10,400円(英検1級) | 英検は高いけど内容も濃い |
履歴書の印象 | 非常に強い(点数が具体的) | 2級以上でアピール可能 | TOEICは“刺さる”、英検は“伝わりにくい”かも |
報奨金制度 | 企業多数(900点超で高額支給も) | 英検準一級以上で支給も | TOEICのほうが「実利」があるかも |
おすすめ順 | ①TOEICで基礎力 → ②英検で総合力 | (先に取ると辛いかも…) | まずはTOEICで“土台づくり” |
TOEICでも英検でも必須の単語。どうやって覚えるかに悩んでいるならこちらを参考に。
→英単語は「書かないで覚える」はアリ?|TOEIC900・英検1級を超えた記憶術の真実
最終結論:トビーが「両方取った」理由と勧めたい順番
英語資格の選び方、もう一度まとめましょう。
- 学生さん → 英検
- ビジネスマン・就活生 → TOEIC
- TOEIC900点と英検1級の難易度比較 → TOEIC900の方が取りやすい
…ここまでは、客観的データから見える“正解”です。
でも、それだけで終わらせたくない。
ここからは、トビーから本気のメッセージをお届けさせてください。
TOEIC900→英検1級が現実的ルート
私トビーは、社会人になってから英語学習をやり直しました。
TOEICの公式問題集に何度も心を折られながら、精読で地道に積み重ね、ようやく900点を突破。
そしてその勢いのまま、英検1級にも挑戦。
どちらも一発合格という結果になりましたが、途中で100回くらい挫折しそうになりました。
けれど、だからこそ言えるのです。
✨ フォント100で叫びたい結論↓
TOEIC900越え、英検1級、どっちも目指しましょう!
はい、真面目に言ってます(笑)
もちろん、時間も努力も必要です。
でもこの“ダブル達成”がくれるご褒美は、資格の紙切れ以上のものなんです。
英語力そのものが人生の資産になる
TOEICと英検、その2つを通して得られた一番の成果は、
「資格そのもの」ではなく、「それを取る過程で身についた力」です。
たとえば…
- YouTubeやCNN、BBCの英文コンテンツをそのまま楽しめるようになった
- 自分の英語力に自信が持てるようになった
- 英語で人に教える力が身についた
- 仕事で大量の英語資料に動じなくなった
- 英語に苦しむ人に発信者としてメッセージを届けられるようになった
…こうしたこと全部、あの苦しい勉強の日々がなければ絶対に得られませんでした。
トビーの願い

トビーは20年以上、語学学習で迷走してきました。
でも、もしあの頃の自分がこのブログを読んでいたら、もう少し早く気づけたかもしれません。
だからこそ今、あなたに伝えたい。
英語力を本気で伸ばしたい人には、ぜひTOEIC900と英検1級の“ダブル目標”に挑戦してほしい。
このブログには、迷わず進むための地図と灯りを詰め込んでいます。
もしあなたが今、英語の壁にぶつかっているなら——
ぜひ、他のコラムも読んでみてください。
無理せず、でもあきらめずに。英語の旅、続けていきましょう。
意志の力って語学学習にとっても大切。目標突破に必要なモチベーション維持はこちらを参考に。
→“will”を制する者が英語を制す|英検1級・TOEIC900突破に必要なたった一つの力
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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