「TOEIC900点? 独学でいけるの?」——9割までは、Yes。でも最後の“壁”には、ちょっとした突破のコツがありました。
TOEIC900点といえば、社会人英語学習者にとっての一つの“聖域”。
「留学経験がないと無理じゃない?」「英語教室とか、講座に通うんでしょ?」
そんな声も多く聞こえてきます。
でもトビーは、このスコアを初回一発&ほぼ独学で達成しました。
毎朝4:30起き、休日8時間のストイック学習。公式問題集は「TOEICワールド」が目の前にビジュアルで浮かんでくるという域までやり込みました。(笑)
とはいえ、すべてが独学ではありません。最終局面で“すみれ塾”という名門に飛び込んだのも事実。
この記事では、トビーのTOEIC900点突破体験を通じて、
・独学でどこまで行けるのか
・独学の限界と、その“突破法”は何か
というリアルを、精読とメンタル崩壊寸前のPart7地獄まで(笑)、まるっとお届けします。
TOEIC900点、独学で本当にいけるの?という疑問に答えます
トビーはTOEICを受けるまで、ずっと独学オンリーでした。通学経験なし、TOEIC講座にも無縁。頼れるのは市販の教材と、あとは自分のやる気だけ。とにかく地道にやるしかありませんでした。
最初の数ヶ月は「金フレ」「出る1000」「公式問題集1〜6」をゴリゴリ回す日々。朝4時半に起きて、出勤前に2時間。夜も30分だけPart5。土日は8時間。気づいたら「問題を暗記してしまうほど」繰り返していました。
当時は「これだけやれば900点は行くだろう」と、根拠のない自信もありました。
でも……それでもスコアは伸び悩んだんです。
Part7の読解がどうしても終わらない。時間切れ。しかも読んでも内容が入ってこない。“読んでるつもり”なのに、頭は真っ白。いわゆる読解の「上滑り現象」。(笑)
読解の「上滑り現象」。あるある〜って感じられた方、こちらの記事をどうぞ。
→「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」
そこで初めて、「勉強のやり方がどこか違うんじゃないか?」と自分に疑問を持ちました。TOEICのリーディングには、ただの単語・文法ではなく——
“読解の型”が必要なのかもしれない。
この気づきが、後の精読トレーニングとすみれ塾での転機に繋がっていくのです。
TOEIC学習の限界と“Part7の地獄”
朝4:30起き、休日8時間|鬼ストイック生活で基礎を固める
TOEIC900点を取るために必要なこと?
トビーが最初に信じたのは、「量はすべてを解決する」という、ある種の筋トレ理論でした(笑)
やると決めてからは、朝4時半起き、出勤前に2時間学習、帰宅後も1問だけでも解く。
土日は朝から晩まで8時間以上。自室に引きこもって家族と“家庭内別居”状態。
教材は王道中の王道。
・『金のフレーズ』で語彙を底上げ
・『出る1000』でPart5を徹底反復
・『公式問題集1〜6』を1冊ずつ制覇(※しかも5周以上)
これだけやれば、さすがに900点いけるだろう──と信じてました。
実際、リスニングは安定して正当数90点台。Part5も自信がついてくる。
でも、トビーには“あるセクション”が待ち受けていました。
それでも伸び悩んだ…Part7は“目が滑る”地獄だった
そう。TOEIC界の地獄門、Part7です。
トビーは、これで完全に詰みました(笑)
文章を読んでるのに、なぜか内容が頭に入ってこない。
「あれ?この段落、今なに読んだっけ?」
焦って読み返す → 時間がなくなる → 最後の15問、手つかずで終了。
しかも、公式問題集をやればやるほど「またこのパターンか」と油断して間違えるという、謎の負のスパイラルに突入。
スコアも800点半ばあたりで足踏み。どれだけ解いても、同じように時間切れ。もう、公式問題集を見るだけで胃が痛くなってくる始末…。
この時点で、リスニング・語彙・文法は一通りやりきった感があったんです。
「これ以上、何をやれと?」という心境。
それでも900点には届かない。いや、Part7が“終わらない”ままだった。
そんなある日、ふと開いた中村澄子先生のYouTube動画で、耳を疑うような一言に出会います。
「TOEICのリーディングが伸びない人は、“前置詞+名詞”が修飾語になってることに気づいてないんです」
……ん?
前置詞+名詞が、修飾語?
そんなの、今まで気にしたこともありませんでした。
この言葉、めちゃくちゃ突き刺さりました。
それまで「読んでるつもり」だった英文、実は文の構造がまったく見えてなかったんです。
「そうか、読めてると思ってたけど、実は“読めてなかった”のか…」
この瞬間から、「構造で英文を読む力=精読」が、トビーの最重要課題に昇格。
TOEIC900点を超えるには、“文法力”や“語彙力”よりも、
“構文を正確に読み解く力”が必要だと、はじめて確信したんです。
ここからが、トビーのTOEICリーディング地獄からの脱出ストーリー。
まだ終わりじゃありません。むしろここからが本番でした(地獄の)笑。
突破の鍵は「型のある読み方=精読」だった
SVOCって何?から始まった“英文の素因数分解”
TOEIC900点を目指すにあたって、トビーが最後に出会ったのが、精読という沼でした。
最初は「SVOC? ああ、なんか学生の時に習ったやつね」というレベル。
でも、Part7で読めない地獄にハマって、ついに気づきます。
そんなときに出会ったのが、『ポレポレ英文読解プロセス50』。
中身は、薄くて硬くて骨太の、いわば“英文の骨格を浮かび上がらせる参考書”でした。
この出会いで、トビーの英文との付き合い方が激変。
・文ごとにSVOC+修飾語(M)をラベリング
・関係代名詞のカカリ先を追いかけ回す
・接続詞の役割を“パズルのつなぎ目”として意識する
andとかbutとか小学生でも知ってるよーっていう接続詞なんて、読解のプロセスではめちゃ重要。
ここをテキトーに読んでいると英文の意味を取り間違える。で、内容を理解できない悪循環。
そう、英語ってロジックで読まないと絶対に正しい解釈できません。
語学って、もっとフィーリングだと思ってたのに…(笑)
精読の習得なくして上級への道なし!とフォント100で叫びたい(笑)。壁を越える方法、ありますよ。
→「その英文、本当に読めてる?|TOEIC900・英検1級への“精読の壁”を越える方法」
「精読なのに速く読める」?逆転の読解ブレイクスルー
精読を始めた当初は、読むのにめちゃくちゃ時間がかかります。
1文を解体するのに5分。長文を読むのに1時間超え。公式問題集のリーディング、復習に土日まるごと消えるのが日常。
でも不思議なことに、しばらく続けると変化が出てきます。
・読み直しが減った
・文構造が瞬時に見えるようになった
・内容が頭に残るようになった
・「あれ、この設問、該当段落すぐ見つかったぞ…?」
つまり、読むのが速くなってたんです。
トビーはここで悟りました。
精読って、“ゆっくり読む練習”なのに、最終的に“速く読めるように”なってる(驚)
これが、Part7を読み切る上でのブレイクスルー。
速読じゃない、でもスラスラ読める。
読解力がついた感覚って、こういうことだったのか…と震えました。
「精読=地味で遠回り」じゃない。むしろ、最短で“読めるようになる”一番の近道だったと、今は胸を張って言えます。
精読マスターする前に「多読沼」にハマってませんか?それって順番逆ですよー。
→その「速読法」…騙されてない?20年迷走した私が辿り着いた結論
最終ステージで“憧れのスパルタ塾”に通ってわかったこと
「もう一歩」が届かず、スパルタ塾に転がり込んだ
トビーはここにきて迷っていました。
もう公式問題集1〜8をやってきて、リスニングは安定して正当数94問以上は取れている。
リーディングも精読で自信がついてきた。
……でも。
本番の試験でいきなり900点が取れるだろうか。
実際の試験はこのところ難易度が非常に上がっていると聞く…。
そんな中、公式問題集10を解いてみたら——またしてもリーディングで10問以上が未完走。
「あれ? またか……」と、トビーの中でイヤな予感が走ります。
で、思ったのが、
「あれ? もしかして、独学だけじゃ厳しい…?」
「TOEICって、“試験としての技術”が必要なのでは?」
迷いに迷って2週間ほど。申込締切日前日でついに決意。長年YouTubeで憧れていたあの場所へ足を踏み入れます。
そう、TOEICすみれ塾(中村澄子先生)です。
教室の扉を開けた瞬間、空気が違いました。
スパルタというより、“本気で点数を取りにきている人たちの静かな戦場”。
息をするのも少し遠慮したくなる感じ(笑)
しかもYoutubeで拝見する限り、中村先生やたら厳しそう…。(怖)
時間配分・処理スピード…TOEICの“勝ち筋”はここにあった
通ってみてわかりました。中村先生、めっちゃ優しい人(笑)
中村先生はこうおっしゃいます。
「うちはノウハウは教えます。でも、努力は自分でしてくださいね」
この意味わかりますでしょうか?
つまり、TOEICはノウハウだけでどうにかなるものではない。自己研鑽が必要。
そして自己研鑽だけでも高得点は難しく、TOEIC特有のノウハウの習得が必要。
すみれ塾はすべてが「点を取るための設計図」になっています。
問題用紙の封の開け方や折り方から始まり、
・リスニングが始まったらアナウンスの時間にどこに目を通すのか?
・各設問にかける最適な時間は?
・リスニングの先読みはどうするか?
・リーディングではどのように目を動かすか?
・公式問題集はどのように作られているか?
などなど、TOEICについての裏の裏まで、全てを学べました。
つまり、すみれ塾は純粋な、“TOEIC力”を鍛える場所。
この戦略が、トビーにとっての最後のピースでした。
「読み方は独学と精読で作れた。あとはこの読み方を、時間内に叩き込む方法を覚えるだけ。」
そして迎えた本番——
TOEIC初受験で915点、一発クリア!
正直、当日はあまりできた気がしなかったので落ち込んでいたのですが、結果オーライ!
地獄を超えてたどり着いたその瞬間、思いました。
「これまで積み重ねてきた努力は自分を裏切らなかった。」
今日だけは少しだけ自分を誇ってもいいかなと思えた日でした。
まとめ:TOEIC900越えは独学9割でOK。精読が限界を超える鍵

TOEIC900点って、世間では“上位5〜10%”の壁なんて言われています。
英語が得意な人、留学経験者、エリートビジネスマン……そんな人たちが取るスコア。
でもトビーは、ただのサラリーマン学習者。
仕事では英語を日常的に使ってはいるけれど、試験対策とはまったくの別モノ。
留学経験もない純ジャパ。文法や構文はずっと自己流でした。
そんな自分でも、独学9割+1割の戦略で、初回一発915点を達成できました。
なぜそれができたのか?
それは、精読で「読む力」を鍛え、すみれ塾で「勝つ力」を身につけたからです。
英語力を底上げしたのは、ポレポレに始まる構文読解。
Part7の地獄を抜け出せたのは、SVOCと修飾語を意識して“骨組みで読む”力がついたから。
でもそれだけでは点は取れなかった。
最後にすみれ塾で、時間配分や解く順番、設問の“見極め方”を知ったことで、スコアが“点”として形になったんです。
つまり、
TOEICは「読める力」と「戦う技術」の掛け算が、900越えのポイント
そしてもうひとつ、大切なものがありました。
それは、
「やる」と決めた力=will。
才能じゃなくて、習慣。センスじゃなくて、執念。いやもうこれある意味根性(笑)
早起きして、1問でも解いて、地味な学習記録を積み上げる。
派手さゼロ。でも、それがトビーを支えてくれた最大の力でした。
語学学習は根性です。とは言いたくないけど結構本質だった件。willの力は絶大です。
→“will”を制する者が英語を制す|英検1級・TOEIC900突破に必要なたった一つの力
「900点はまぐれで出るスコアではない。」
すみれ塾の中村先生はこんなことをおっしゃっています。
トビーもその通りだと思います。900点までの道のりは長く、辛いものでした。
でもですね。
TOEIC900点は、決して「特別な人」のものじゃありません。
「やる」と決めて、「正しい努力」を地道に積んだ人がたどり着ける場所です。
このブログの目的は、TOEIC900点や英検1級を目指すすべての方に、その目標を“現実にして”もらうこと。
「正しい努力」の積み方やモチベーションの保ち方など、いろいろなヒントが散りばめられているのでぜひ参考にしてくださいね。
きっと皆さんなら大丈夫。失敗は先に、トビーが20年もやってきましたから。(笑)
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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