書いても忘れる…そんなあなたに。覚える場所は“机”じゃなく、“道”かもしれません(笑)
「英単語、書いても書いても覚えられない…」
そんな悩みに20年苦しんだトビーがたどり着いたのは――なんと、「走って覚える」という方法でした(笑)
「覚える=書く」の常識を捨て、五感・語源・ジョギングを駆使して記憶を“脳に刻む”仕組みを構築!
この記事では、TOEIC915・英検1級を突破したトビーが実践した“書かない単語暗記法”を、体験談と科学的根拠を交えて大公開。
「単語帳に挫折した人」にこそこの記事読んで欲しいです!
「書かずに覚える」は“当たり前”だった!?|脳が覚えたがるのは「動き」と「再会」
「英単語? そりゃ書いて覚えるしかないでしょ」
——昔のトビーは、そう信じて疑いませんでした。
A4コピー用紙に単語をみっちりびっちり書いて、ボールペンのインクが切れる感動の瞬間(謎)を何度も経験。完全に“自己満足&努力ジャンキー”でした(笑)
そうやってゴリゴリ時間をかけて覚えた人生初の単語帳「DUO3.0」。
トビーの感想をここに。
あんまり覚えてないぢゃん(笑)
努力したはずなのに、なぜか頭に残ってない。この一抹の寂しさ(涙)。
トビーの記憶力が悪いせい?って思ったりもしますが。
でも、ある時ふと気づいたんです。
「覚える=書く」は、脳の仕組みに反しているかも?って。
書く派? 書かない派?どっちなの???って疑問に終止符を打ってみました。こちらをどうぞ:
→英単語は「書かないで覚える」はアリ?|TOEIC900・英検1級を超えた記憶術の真実
人間の脳は“止まって覚える”ようにはできていない
人間の記憶は、じつは“止まっている状態”よりも、“動いているとき”の方が定着しやすいって、ご存知ですか?
実際、カナダのウォータールー大学の研究(Fernandes et al., 2005)では、「座って記憶するより、歩きながら覚えた方が長期記憶の定着率が高かった」という結果が報告されています。
つまり——
脳は「ジッとしてる勉強」より「動きながらの体験」を好む生き物なんです。
これってあれでしょうか?人間がもともと狩猟生活を送っていた時のDNAの名残?
だから、ひたすら机でじっとして覚えるよりも、動き・感情・感覚とセットになった記憶の方が残りやすい、ってことなんですね。
景色・リズム・体感で“記憶が蘇る”瞬間
トビーもそれ、ジョギング中に経験しました。
ある日、河川敷を走りながらTOEIC単語アプリを聞いていたんです。そしたら公式問題集やっていて、
「あれ…この単語、あの木の横で聞いたやつだ!」
って、風景ごと蘇ってきたんですよ(笑)
脳内で“単語”と“景色”がリンクしてるんです。
これ、いわゆるエピソード記憶(episodic memory)と呼ばれる仕組みで、「どこで・どう出会ったか」という記憶の背景情報ごと脳に焼きついている状態。
机で何百回書いた単語より、走りながら出会った1回の単語の方が、ずっと残ってるんです。
“あれ、前にも見た!”が最強の記憶法だった件
面白いのが、「記憶に残る単語」と「思い出せない単語」には“出会い方”に違いがあるってこと。
ある研究(Karpicke & Roediger, 2008)では、「人は“強く覚えようとする”より、“何度も思い出す”方が記憶に残る」と報告されています。
つまり、
書いて覚えるより、「また会った!」「前も聞いた!」の“再会体験”の方が記憶には効く。
そう考えると、「記憶=努力の量」じゃなくて、
「再会の仕組み」=覚えるための設計力なんですよね。
だからこれから英検1級などにチャレンジする方、英単語暗記沼に陥る前にある程度は科学的根拠に基づいた記憶法を頭に入れておいた方が絶対お得ですよ!失敗は先にトビーがしておきましたから(笑)
そうそう、DUOって例文が絶妙にユニーク。
「You stink!(くっさ!)」とか、「She married him for his money.(彼のお金目当てで結婚した)」とか(笑)フツーの単語帳では絶対にない。
こういう“ネタ感ある例文”って、トビー的にはめちゃくちゃ記憶に残りやすかったです。
では、実際にどうすれば“再会できる記憶”が作れるのか?
次のパートでは、トビーが20年かけて辿り着いた「五感を使った記憶の仕組み化」を5つ、具体的に紹介します!
記憶法だけでなく、学習時間の使い方に課題を感じている方は、こちらの記事もおすすめです。
→TOEIC900・英検1級に必要な時間は?20年迷った私の“最速ルート”公開!
トビー式・記憶の定着法5選|五感を使って「覚える」から「残す」へ
英単語を「覚えたはずなのに、思い出せない…」って、あの絶望感、ありませんか?
かつてのトビーも、そうでした。いや、毎日が「単語すべり台」状態でした(笑)
頭に入れても、気づけばスルスル〜っと落ちていく。わかりますよね、あの感じ。
特にTOEIC900超えしてから英検1級にチャレンジしたときのこと。
ここまでで1万語は覚えてきた。でも英検1級では、そこからさらに5,000語プラス。
…いや、気持ちが折れますって。普通の人間なら(笑)
でも安心してください。
記憶って、根性だけじゃないんです。
ちょっとした“コツ”を知るだけで、グッと定着率が上がるんですよ。
ここでは、そんなトビーが20年の迷走と回り道から絞り出した、
「記憶に残す」ための五感ベースの方法を、厳選5つでお届けします!
① ジョギングで耳から覚える|景色と結びつけて記憶強化
運動と勉強?…別モノだと思ってませんか?
実はこの2つ、相性めちゃくちゃいいんです。
ストレス解消、気分転換、健康維持に加えて……なんと腰痛も軽くなるかも(笑)
しかも、ちゃんと記憶力まで高まるというから驚き。
トビーがやっていたのは、「走りながら耳で覚える」方法。
やり方はシンプル。
TOEICや英検の単語音声をスマホで流しながら、河川敷や公園をジョギング。
スピード? ぜんぜん全力じゃなくてOKです。会話できるくらいの、のんびりジョグで十分!
ポイントは、景色・リズム・空気感を“記憶の背景”として脳にセットすること。
すると不思議なもので、後になって「あれ…この単語、あの木の横で聞いたやつだ!」って、風景ごと頭に蘇ってくるんです(笑)
もちろん単語だけじゃなく、リスニングスクリプトを聞くのもおすすめです。
その場合は、ストーリーを頭の中で“映画化”するのがちょっとしたコツ。
これ、脳科学で言うエピソード記憶の活用法。
「どこで」「どんな状況で」出会ったかをセットで覚えると、記憶の引き出しが自然に開くようになるんです。
② 発音記号を覚える|聞けない単語は覚えられない
「この単語、見たことあるのに……なんで聞き取れないの⁉」
——そんな経験、ありませんか?
これ、ズバリ言うと、「発音と意味が脳内でつながってない」状態です。
つまり、頭では“知ってる単語”のはずなのに、耳がスルーしてる。
実際、人間は音として認識できない情報を記憶しづらいという特性があります(※短期記憶の「音韻ループ」理論などでも示されています)。
つまり、
聞けない単語=覚えられない単語になりがち。
そこでトビーは「これはまずい」と思い、発音記号の学び直しを決意。
購入したのがこちら:
『バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ33』(明日香出版社)
タイトルからして鬼です(笑)
でもこの本、めちゃくちゃ役に立ちました。
発音記号が読めるようになると、単語が“音と意味でつながる”んです。
そうなると、リスニング中に「知ってるのに聞き取れない問題」が劇的に減っていきました。
実際、単語を視覚だけで覚えても、音にリンクさせないと耳に入った瞬間に素通りしていくだけ。
発音って、目立たないけど記憶の入口なんですよね。
……ちなみに、発音の大切さをトビーが身をもって痛感したのは、何を隠そう中国語の学習時。
中国語は、発音がほんの少しズレただけで意味が完全に変わる“音の格闘技”みたいな言語なんです(笑)
最初の1ヶ月は、単語の意味よりも発音の“型”だけを何十時間も練習していました。
なので、「発音って後回しでいいんじゃ?」と思ってる方にこそ伝えたい。
発音記号は、「聞こえた英語を“意味として拾える耳”」をつくる第一歩なんです。
③ 語源で芋づる式に覚える|意味ネットワークを広げる記憶術
語源学(etymology)って知ってます?──これ、実は大人の英語学習にめちゃ効くんです。
若い学生さんなら、“勢いと記憶力”でバンバン覚えられるかもしれません。
でも、大人になると……ねぇ?(遠い目)
意味のないアルファベットの羅列を、何千語も丸暗記って──ぶっちゃけ苦行ですよね(笑)
でも、単語は「意味をリンクさせて」覚えると、グッと定着する。
そこで出番なのが、語源。
たとえば——
・spect(見る) → inspect(調べる)/suspect(疑う)/retrospect(回顧)
・duce(導く) → introduce/reduce/deduce
こうやって“意味の根っこ”を押さえておけば、初見の単語にも「あ、仲間だな」と気づけるようになります。
これは記憶心理学でいうところの「意味記憶ネットワーク」の形成にあたり、
単語が“点”ではなく“線”として、脳に保存されるようになるんだそうですよ。
トビーのお気に入りは、かんき出版の『語源図鑑』。
イラストが可愛くて、帯の「お勉強感ゼロ!」というコピーにも惹かれました(笑)
眺めてるだけで、なんか語彙が育つ気がします。
ちなみに、英検1級レベルの“辞書に載ってても意味が頭に入らない単語”たちには、ChatGPT先生が神です。
たとえば——
英語: lethargic
→ 「無気力な」「だるい」「眠気を催すような」
語根の構造(ギリシャ語)
→神話の「Lethe(レーテー)の川」もここから来ています。死者がこの川の水を飲むと、生前の記憶をすべて忘れるとされました。
……って、何その壮大な由来(笑)
でも、こうやって意味と背景がリンクすると、記憶にガッチリ残るんですよね。
単語って、“知識”じゃなく“物語”として覚えられると、最強です。
読んだら単語マニアになるかも?(笑) 「記憶の仕組み化」やってます。
→単語帳が続かない方必見!|挫折だらけだったトビーの「記憶の仕組み化」全公開!
④ 盛大に忘れてみる|“あれ見たことある”を信じろ
記憶って、「一度で覚える」ものじゃないんです。
一度“忘れて”、もう一度“出会う”からこそ、定着するんです。
これは、ドイツの心理学者エビングハウスが提唱した「忘却曲線」でも示されています。
人間は、1回覚えた情報を24時間後には約70%忘れると言われています。
でも、トビー的にはこう思います:
忘れてもいいんです。むしろ、忘れる前提で仕組みを作ればいい。
だから最初から、「完璧に覚えよう!」なんて考えません。
単語帳をザッと眺めて、「わからなかった単語」にだけ付箋をペタリ。
2周目はその付箋だけを見る。これを2〜3周まわすだけで、記憶の定着率が劇的に上がるんです。
ポイントは、「わからない単語だけを狙い撃ちする」こと。
全部を覚えようとせず、“弱点だけをマークして再会する”スタイルです。
忘れる → 再会する → 思い出す
この“再会サイクル”こそが、記憶力の本質だと思ってます。
真面目でストイックな人ほど、ついゴリゴリ単語をやりがちですけど──
忘れるのもOK、覚え直すのもOK。
単語とは、そういう“ゆる付き合い”でいきましょう(笑)
⑤ 文脈で再会する|「単語帳」より「生きた英文」に出会おう
単語帳だけをぐるぐる回していると、
だんだん「これ、意味じゃなくて見た目だけ覚えてるな…」って感覚になりませんか?
でも本来、英単語って“意味のある文脈”の中で使われているもの。
だからトビーは、単語を「例文」「長文」「英文ニュース」などで“再会”させることを大事にしています。
たとえば英検1級の過去問、BBCの記事、TOEIC公式問題集など。
読んでいると、「あっこれ、単語帳で付箋貼ったやつだ!」とピンとくる瞬間があります。
脳の中で記憶スイッチが“パチン”と入るような、あの感覚。
たとえば「弾劾する」の意味のimpeach。
最初に単語帳で出会ったときは「なにこれ?」だったんですが、
英文ニュースを読んでいると、何度も「大統領がimpeachされた」という文面に遭遇する。
そのうちに「これ、“大統領がヤバいときに出てくる単語”だな」と(笑)
意味が使い方とセットで頭に刻まれるようになるんです。
——つまり、
“単語を覚える”じゃなく、“単語に会いに行く”
この姿勢を持てるようになると、単語は“知識”じゃなく“生きた記憶”になります。
以上が、トビーが20年の迷走と実践から見出した
「忘れない記憶」を作る5つの仕組みでした。
「書いて覚える」に疲れたら、
無理せず、見る・聞く・感じる・動く・忘れる・再会する——
そんな五感と記憶のコラボに、そっと頼ってみてください。
記憶って、本当はもっとやさしく、楽しく、残せるんです。
失敗から学ぶことも大切。やってはいけない勉強法、ご存知でしたか? トビーの黒歴史公開中(笑)
→英語学習で絶対やってはいけない勉強法5選|20年迷走した私の反省録
単語は記号じゃない。意味のある“出会い”を重ねよう
記憶は「recall」より「recognition」が得意
「あの人、顔はわかる。でも名前が出てこない…」って経験、ありませんか?
トビーはもう、しょっちゅうです(笑)
このときの「顔がわかる」は recognition(認識)、
「名前が出てこない」は recall(想起・思い出す)。
実は、脳の記憶システムって “思い出す(recall)”よりも、“認識する(recognition)”の方が得意なんです。
これ、単語学習でもまったく同じ。
「この単語、見たことあるんだけど…意味が出てこない!」
これこそまさに、recall と recognition の関係性。
だからこそ、脳が苦手な recall をサポートするには、“記憶のヒント”を用意してあげるのがコツです。
・語源と意味を結びつける。
・ジョギング中の風景と単語をリンクさせる。
・ニュースの中で「impeach」を見かけて、「あ、これ大統領がヤバいときに出てくるやつだ!」と腑に落ちる。
こうして、単語に“再会”する仕組みを作ることで、はじめて recall が引き出されるようになるんです。
記憶は“思い出す訓練”よりも、“出会い直す設計”の方がずっと効くんですよ。
認識(recognition)の繰り返しが、速読力にもつながる
しかもこの「再会ベースの記憶法」、じつは速読力アップにも直結するんです。
なぜか?
→ 文の中で何度も出会っていれば、“見た瞬間に意味が浮かぶ”状態=即時認識になるから。
これはいわば「単語の反射神経」を育てるようなもの。
辞書で引いたときはピンとこなかった単語も、
何度も“生きた文脈”で出会ううちに、
意味が“空気のように”読めるようになってきます。
単語帳で孤独に覚えるより、文章のなかで何度も出会う方が、
結果的に早く、そして深く残る。
トビーも最初は「多読って効くの?」と疑ってましたが、
精読で意味を見抜いた単語に“再会”することの威力に気づいてから、
英文を読む楽しさが格段に増しました。
単語は「思い出して(recall)」いてはダメ。
“見た瞬間に意味がわかる”くらいまで、recognitionを仕上げましょう。
「英語x速読」なんだかカッコイイ!でも待った。速読にこだわりすぎると足元すくわれますよ〜。
→その「速読法」…騙されてない?20年迷走した私が辿り着いた結論
まとめ:五感と記憶がつながったとき、英語はあなたの一部になる

英語って、日本人にとっては「かなり手強い言語」なんですよね。
トビーもそれを、中国語と英語を両方学んでみて痛感しました。
たとえば「中国語」の「語」という漢字。
日本人や中国人なら、パッと見ただけで「word(言葉)」だと認識できます。
なぜかというと、共通の“漢字プラットフォーム”を使っているからです。
でも、漢字を使わない国の人にとっては、「語」はただの記号のかたまり。
実は、英単語も日本人からすると、それと同じ。
本来は“意味ある言葉”のはずなのに、ただのアルファベットの羅列にしか見えない——。
だからこそ、語源と結びつけたり、文脈とリンクさせて意味を“復元”する必要があるんです。
あるいは、「書いても覚えられない…」と感じたら、“出会い方”を変えてみるのもアリです。
・走りながら聞いてみる。
・ストーリーと一緒に覚えてみる。
・忘れても気にせず、また会いにいってみる。
そうして五感とつながったとき、単語は“記憶に残す対象”じゃなく、“意味ある言葉”としてあなたの中に根づくようになります。
単語の勉強は、英語学習の“基礎の基礎”。
けれども、それには終わりがありません。
単語の勉強は、まさに長距離マラソン。
でも、スピード勝負じゃありません。
トビーも20年かけて気づきました——楽しんだ人が、最後は一番強いってこと。
語彙力強化は基礎の基礎。じゃあ次は? 高みに至ってわかった英語学習の階層構造。気になりますよね?(笑) こちらからどうぞ:
→英語学習のピラミッド、登れてますか?|TOEIC900・英検1級に効く“階層突破”の思考法
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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