精読にはあの怪しいゾウの本が効く!?
ーー『ポレポレ 英文読解プロセス50』。TOEIC900・英検1級を目指す人の“最強バイブル”です。
こんにちは、語学学習迷走歴25年のトビーです。
精読という言葉すら知らずにTOEIC900越えに挑んでいたあの頃。
「速読さえ極めればスコアは伸びる!」と信じて、速読本や多読法に手を出しまくりましたが……結果は惨敗。
読み終えても内容が頭に残らない、“目が英文の上を上滑りする”状態から抜け出せず。おまけにスコアも伸びない(涙)。
そんな迷走の末に出会ったのが、西きょうじ先生の 『ポレポレ 英文読解プロセス50』。
ゾウの表紙につられてジャケ買い(笑)
初めて手に取った印象は…「本、薄っ!」
でも中身は、まさに“英語学習の最後の砦”でした。
一般的な参考書とはあらゆる意味で一線を画すポレポレ。
本記事では、このポレポレの魅力と使い倒し方を、TOEIC900・英検1級を突破したトビー実体験をもとに徹底解説します!
・精読ができていないとどうなるのか
・英語学習を「有限化」できる理由
・『ポレポレ 英文読解プロセス50』の特徴と評価
・トビー式「ポレポレ使い倒し術」
👉 ちなみに、まだポレポレに挑むのは早いかも…という方は、姉妹記事もおすすめです:「基本はここだ!」は本当に効く?|精読の壁を突破する“最初の一冊”の使い倒し術
精読できないとどうなる?|TOEIC900が止まった“上滑り現象”
「なんとなく読めた気がするけど、内容が頭に残らない」
……全国100万人の英語学習者が経験する、TOEICあるある(笑)
トビーもTOEIC800点台の頃、この“上滑り現象”にどっぷりハマっていました。
リーディング問題を解き終えても、内容をほとんど説明できない。
設問を見返しても「あれ?何の話だったっけ?」状態。
実はこれ、ただの「集中力不足」じゃなくて、精読力が欠けているサインなんです。
英語は“フィーリング”では読めない
英語を日本語みたいに「雰囲気でなんとなく理解する」のは不可能。
なぜなら、英語は 語順と構造で意味が決まる言語 だからです。
心理言語学の研究でも、文を正確に理解するには 構文解析(パース) が必須とされています。
SVOC(主語・動詞・目的語・補語)や修飾語を見抜けないと、脳は情報を整理できず、読んだ瞬間に忘れてしまうんですね。
なぜトビーはTOEIC900で止まったのか?
トビーも「語彙は十分、文法もだいたいOK」なはずなのに、Part7(長文読解)で毎回時間切れ。
読んでるつもりなのに内容が頭に残らず、最後はカンでマーク(涙)。
つまり、精読=構造を正確に捉える力 が抜け落ちていたから、スコアが伸びなかったんです。
速読・多読だけでは伸びないワケ
もちろん速読や多読も大切ですが、土台が精読でなければ「英文を見て目が滑る」状態のまま。
脳科学的にも、人間は理解できない情報を高速処理することはできません。
結果、「速く読んでも理解が浅い → 記憶に残らない」という悪循環に。
だからこそ、まずは精読で“読める目”をつくることが最優先なんです。

安易な速読・多読に頼ると、『ポレポレ 英文読解プロセス50』のような精読参考書が必要になる理由が実感できます
関連記事:「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」
英語学習は“有限化”できる|必要なのは最小限の参考書
25年も英語学習でさまよっていると、買った参考書の高さが1mを超えてきます(笑)。
書店で「簡単!」「誰でもできる!」と帯に書かれた本を次々買い込み、どれも中途半端に終わるという、参考書の無限ループ。
貢献できたのは、著者への印税のみ(涙)
でも、TOEIC900点・英検1級まで走り切ってトビーは気づきました。
「英語学習は無限じゃなくて有限にできる」 と。
必要なステップは、実はとてもシンプルでした。
1. 基礎文法(例:Evergreenなど)で土台を作る
2. 精読入門編(例:「基本はここだ!」)で構造を読む力を養う
3. 精読発展編(例:「ポレポレ」)で応用力を仕上げる
精読発展編:『ポレポレ 英文読解』を使い倒すことで英語学習は有限化できます。
だからこれだけでOK。
逆に言えば、ここまでやり切れば「学習としての英語」は一旦終わりです。
あとは実践の場(ニュース・会話・試験)で徹底的に慣れていけばいい。
つまり、英語学習には“終わり”を設定できるんです。
無限に教材を渡り歩く必要はありません。
英語学習は、決して“無限ループの無理ゲー”ではありません。
有限化できるとわかった瞬間、ゴールが見えるから一気に走れるんです。
英語学習にはピラミッド構造があるんです。こちらの記事も参考に:
→TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|“精読の壁”を超える英語学習ピラミッド
『ポレポレ 英文読解プロセス50』とは?|ゾウの表紙に隠された本質
「薄いのに分厚い」——これがトビーの第一印象(笑)。
『ポレポレ』は“解答集”ではなく、『ポレポレ 英文読解プロセス50』の正しい使い方を理解することで力を発揮する本です。
一般的な参考書と一線を画すその理念を、まずは見てみましょう。
西きょうじ先生の理念|「すべての英文に通じるプロセス」
はしがきにはこうあります:
「すべての英文に通じる基本プロセスを順に身につけていけるように50の例題を精密に配列してある」
「このプロセスが頭に浮かぶようになると、入試英文はほとんどが類例に過ぎないと感じられるようになる」
この思想こそがポレポレの核。
今だから言えるんですけど、トビーにとってもまさにこの言葉に尽きます。
トビー自身、TOEICや英検1級、さらにはBBCやCNNの英文解釈も、結局使っているのは「ポレポレで身につけた読み方」だけ。それほど普遍性があるんです。
でもこのゾウの本、クセが強いのは否めません(笑)。
そこで次に、肯定派と否定派のレビューを見ていきましょう。
肯定派?否定派?|賛否両論を見てみる
まずは肯定派レビューから:
・どんな英文も同じ手順で読めるようになる
・試験対策だけでなく実務でも効く
・一度理解すれば一生ものの読解スキルになる
これはトビーの実体験とも一致します。「読む型」を持てると、これほど心強い武器はありません。特にYouTube講座と併用すれば、理解度は段違いです。

「本が読み手を選ぶ」とも言えます。『ポレポレ』に挑む前には、基礎文法をしっかりマスターしておく必要がありますよ。
では否定派の声も見てみましょう:
・解説が抽象的でわかりづらい
・例題がハイレベルすぎて初見で歯が立たない
・合う人と合わない人がハッキリ分かれる
否定派レビューでは『ポレポレは難しい』とよく言われます。確かに『ポレポレ 難しい』という声はネット上でも多いですが、それには理由があります

実際トビーも最初に挑戦したとき、「ちょっと敷居が高いな…」と感じて「基本はここだ!」に戻った経験があります。
今の自分の英語力を知るのも大切です。関連記事はこちらから:
→英語レベル、今どこ?|TOEIC・英検・CEFRで見る「準上級者」の超コスパ領域とは
真実はコレ!|難しくても気にしない。“読むプロセス”が真髄
ポレポレの例題は、日本人がつまずきやすい構文だけをピンポイントで集めた“トラップ集”。 だから初見で正解できなくて当然!
ぶっちゃけ言いますが、先日トビーが久しぶりにパラパラ眺めたときも、「あれ?これどう解釈するんだっけ?」と悩んだものがありました(笑)。
英検1級を取った後でもこうなんですから、読者のみなさんは安心してください。
大事なのは「解けるかどうか」ではなく、「どう読むか」というプロセスを身につけること。
この“読む回路”さえ体に入れば、その後の英文はすべてスッと理解できるようになります。
トビー式・『ポレポレ』使い倒し術
「買ったけど積読(つんどく)」になりがちな参考書トップ3に入るのが『ポレポレ』(笑)。
でも、正しい攻略法さえ知っていれば、最速で“読む回路”を頭に組み込むことができるんです。
ここではトビーが実際にやった「ポレポレの使い倒し方」を5ステップで紹介します。
ステップ① まずは例題を自分で解く
・解けなくてもOK!大事なのは「どこで止まったか」を自覚すること。
・答え合わせは後回し。まずは自分の弱点を可視化するイメージ。
ステップ② 解説で“読むプロセス”を確認
・「なぜこの解釈になるのか」に集中する。
・文法知識よりも、思考の順番を吸収することが目的。
ステップ③ YouTube講座で板書&復習
・西きょうじ先生の講義動画は必見。正直、書籍の数倍わかりやすい(笑)
・トビーは板書をiPadのアプリGoodNoteに書き写して理解を深めました。
ステップ④ 書籍に戻って再読する
・動画で理解した後に本を読み返すと、プロセスがクリアに定着する。
・「あ、この構造は前にも出たやつだ」と気づけると一気に加速。
ステップ⑤ 例題を繰り返し音読する
・一度読んで終わりではなく、何度も黙読する。
・2周目以降は「解釈を思い出しながら英語の語順のまま理解できるか」を意識。
この繰り返しが、『ポレポレ 勉強法』の王道です。
トビーのアドバイス
・『ポレポレ』に挑む時点で基礎力はついているはず。だからこそ、1か月以内に一気に走り抜けるのがコツ。
・途中で止めるとリズムが切れて“ただの難しい本”になります。『ポレポレ 攻略法』は一気に走り抜けることです。
・終了後は、新聞やニュース記事をSVOC+修飾に分解しながら読む練習をすると爆伸びします。
ちなみに…・・
トビーはポレポレに限らず、英語の勉強にはノートアプリ『GoodNote』を使っています。ペンは多彩だし、間違ってもすぐに消せる。
『iPad x GoodNote』、最強ツールです。


SVOCの素因数分解を始めると、いったんは読解速度がかなり落ちます。でも大丈夫。慣れてくるとプロセスを意識せずに、英文を英文のまま解釈できるようになります。
精読に慣れてきたら多読も良いかもしれません。英文ニュースサイト活用術はこちらから:
→英文多読、なに読めばいい?|精読マスター後に使える“英文ニュースサイト”活用術
まとめ|『ポレポレ』英語学習の最後の砦

ここまで『ポレポレ 英文読解プロセス50』について語ってきました。
結論を一言でまとめるなら:
『ポレポレ』は“難しい本”ではなく、“読む力を植え付ける最後の砦”です。
・精読ができなければ、TOEIC900も英検1級も“上滑り現象”で頭打ちになる
・英語学習は無限ではなく、「有限化」できる
・『ポレポレ』は解答集ではなく、読むプロセスをインストールする本
・使い倒しのコツは「一気に走り抜ける」こと
これらを踏まえると、もう怖いものはありません。
『ポレポレ』をやり切った瞬間、あなたの英語学習は「学習フェーズ」から「実践フェーズ」へと進化します。
そして大事なのはここから。
『ポレポレ』の終わりは、むしろ“本当の英語学習の始まり”です。
努力次第で英検1級やTOEIC900、その先のBBCやCNNの記事まで読めるようになる。
英語を「勉強」ではなく「楽しみ」として読めるステージに入っていくのです。
だからトビーとしては、このブログを読んでくれている人に、少しでも早く『ポレポレ』を超えてその先に進んでほしいのです。
そのためのヒントは、このブログに散りばめてあります。ぜひ寄り道しながら楽しんでいってくださいね。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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