時は金なり。
——20年前に気づいておくべきでした。
「英語、苦手で……自分には語学の才能がないですから」
全国100万人の英語学習者が、
一度は口にしたことのある“魔法の言い訳フレーズ”。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。
それ、本当に「才能」の問題?
大丈夫。
そのセリフ、20年間も自分に言い聞かせ続けてきた人間が、
ここにいます(笑)
気づいたら一応、TOEIC900超え、英検1級、おまけでHSK6級。
……と書くと「マスターした」感がありますが、
正直なところ、語学は全部“かじり倒した”だけです(笑)
なんとなく英語が好きで始めて、挫折して、迷走して、遠回りして。
途中でなぜか中国語に浮気し、海外営業の仕事で英語にボコボコにされ、
「あれ? 自分って語学向いてないのでは?」
と、何度も心が折れました。
それでも逃げきれず、彷徨い続けて約20年。
気づけば“万年中級者”という名の沼んちゅ生活。
今回の記事では、そんな凡人代表のトビーがこの問いに、真正面から向き合います。
英語学習に才能はあるのか?
独断と偏見、そして20年分の黒歴史を総動員して、できるだけ正直に、できるだけ優しく、お話ししていきますよ。
みなさんが、
「才能がないから」と自分を過小評価して、
同じ20年を遠回りしなくて済むように——。
英語学習に「才能」は本当に関係あるのか?
まず、結論から言ってしまいます。
・「英語の才能」を持っている人は、確実に存在する。
・でも、「才能がある」=「英語ができる」とは限らない。
これは、トビーの経験でもあるし、多くの人が体感的に理解している「一般論」でもあります。
トビージュニア(♂15歳、体重120kg、柔道黒帯)とのある日の会話
トビー:「いやいや、いくらなんでもこれは食べすぎっしょ」
(とメガ盛りカレーを平らげるジュニアを見て)
トビージュニア:「デブは才能のうち」
トビー:「……」
そしていま、彼は彼女ができない原因を、太り過ぎのせいにしている。
——人生、そんなに甘くはありません。
でも、確かに——。
誰にでも体重を120kgに増やせるわけではなく、そこには持って生まれた体質的なもの(=才能?)が関係している。
この点、ジュニアは確かに柔道(ん?むしろ相撲の方が…)には向いている。
しかし、逆立ちしてもマラソンランナーになる資質は持っていない。
つまり、人には誰にでも持って生まれた個性(=才能)がある、ってことです。
実際トビーもこれまでの経験で、「あ、この人、語学の上達が異常に早いな」
と感じた人に何人も出会ってきました。
正直、「こりゃ勝てんわ」と思ったケースもあります。
でもですね。
そんなジュニアも、「じゃあ柔道が本当に強いのか?」と言われると、ちょっと疑問。
つまり、柔道家になれる資質(=才能)はあるが、「柔道ができる」とは限らないのです。
これ、語学でもそのまま同じ話。
記憶力がある人、文章読むのが早い人は、間違いなく語学学習に向いています。
けれども、それで英語ができるとは限らない。
では、トビー自身はどうだったのか。
本当に語学の才能があったのか?
それとも、なかったのか?
黒歴史全開で、正直に振り返ってみます!
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トビーはどうだった?|語学劣等生が20年迷走した話
では、ここで本題です。
トビー自身は、語学の才能があったのか?
20年の迷走、とか言っている時点でわかりますよね。
結論から言うと——
ゴリゴリの語学劣等生タイプ(笑)
でも、スタートは割と恵まれてたんです。
小学校の頃から英会話塾に通っていました。
「当時は楽しかったし、割と好きかも」と思ってました。
当然、中学校までは英語全く問題なし。
ところが高校に入った瞬間、バキッと折れました。
はい、それはもう見事に。
中学英語とはもう、別物なんですよね。
特に、関係代名詞だの関係副詞だの——
用語の時点で拒否反応。
説明を読んでも、全然ピンと来ない。
つまり、中学校までのアドバンテージは、
「英語を人より早く学んでいたから」
ってことだったんでしょうね。
高校卒業するころには、すっかり文法アレルギー。
——はい、英語劣等生、ここに完成(笑)
ここから先の迷走っぷりは、別記事「英語学習で絶対やってはいけない勉強法5選|20年迷走した私の反省録」に詳しく書いていますが、まぁ社会人になってからも散々でした。
黒歴史まとめるとこんな感じです。
・中学までは英会話塾のアドバンテージで順風満帆
・高校でポッキリ。文法アレルギーに
・大学は英語の授業で睡眠確定
・社会人でもエンドレス迷走学習で万年中級レベル
うーん、実に美しい迷走っぷり。
おかげで、ブログのネタには一度も困ったことがありません(笑)
実際、英検1級やTOEIC900以上を取ったのも、ずっとずっと後になってから。
だからトビーに関して言えば、語学の才能なんてものは——少なくとも「最初からあるタイプ」では全然なかった。
英語がグッと伸びるようになったのは、結局この2つをやってからです。
・自分の英語学習の何が間違っていたかを徹底的に検証。
・自分なりの「正しい努力のしかた」を見つけて、集中的に時間投資。

次の章では、一般的に「語学の才能」はどう語られているのか。
研究・データ・理論の視点から、「才能論」を一度、冷静に整理してみます。
一般的にはどう言われている?|研究とデータから見る「語学の才能」
ここまで、トビーの体感ベースで
「語学の才能って、そんな単純じゃないよね」という話をしてきました。
じゃあ、研究やデータの世界では、どう言われているのか?
ここ、少しだけ理屈の話をします。
安心してください。
数式も英語論文も出てきません(笑)
「語学の才能」は、実は分解できる
研究の世界では、「語学の才能」という言葉は、だいたい以下のような要素の集合体として扱われます。
・音を聞き分ける力(音声知覚)
・記憶力(特に短期〜作業記憶)
・処理速度(読む・理解するスピード)
・注意力・集中力
つまり、
「才能がある/ない」
というより、
「どの要素が、どれくらい強いか」
という話なんです。
トビー的に言うと、“才能”って、ステータスの初期値みたいなもの。
ロールプレイングゲームでも、キャラクターによって戦闘力が高かったり、防御力が高かったりしますよね。あんな感じ。
確かに「スタートダッシュ」は変わる
ここは誤魔化しません。
研究的にも、体感的にも、
・音の処理が速い人
・作業記憶が強い人
こういう人は、語学学習のスタートダッシュが速い。
単語を覚えるのも、音に慣れるのも、
「え、もうそこまで行ったの?」って速度。
そりゃ、「語学は才能だよね」って言いたくもなります。
——でも、です。
多くの研究で、
かなり共通して言われているのがこれ。
初期能力と、最終的な語学力の相関は
思っているほど強くない。
要するに、
・才能は「最初の伸び」には影響する
・でも「どこまで行けるか」は、別問題
これ、トビーの20年とも完全一致します。
才能がある人が、途中で止まるケース。
才能なさそうな人が、後半でゴリゴリ伸びるケース。
両方、何度も見てきました。
大きく効いてくるのは、別の要因
研究で一貫して重要とされるのは、むしろこちら。
・学習量(当たり前だけど最重要)
・継続期間
・学習の質(戦略・方法)
・モチベーションの維持
……つまり、才能というより、コツコツできたかどうか。
トビー的に言うと、
・才能がある人は、楽に始められる
・凡人は、工夫しないと続かない
・でも、続けた人だけがゴールに行く
という構造です。

では次の章では、コツコツを継続することの重要性について見てゆきましょう。
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才能よりも「続けられる人」が最後に勝つ理由
語学の才能なんてない。
そう思っている方、安心してください。
トビーもほぼ同じスペックでした。
そもそも、語学の才能に恵まれた人なんて、本当に少数中の少数派。
トビーを含む99.9%の人は、いわゆる凡人です。
ここで一つ、紹介したい言葉があります。
昭和初期の林学者であり、若くして莫大な財産を築いた実業家でもある、本多清六さんの著書「私の財産告白」からの抜粋を紹介します。
平凡人はいついかなる時も本業第一たるべきこと。一つのことに全力を集中して押し進むべきこと。これが平凡人にして平凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功を勝ち得る唯一の道である。
……清六さん、めちゃ良いこと言っています。
これって、語学学習にもそのまま当てはまりませんか?
語学学習は、よく長距離走に例えられます。
才能のある人は、スタートダッシュが速い。
でも、ゴールまで走り切れるかどうかは別の話です。
凡人には、凡人の戦い方がある。
それは、
「一つのことに集中して、コツコツ続ける」。
実に地味ですが、これが語学を“マスターする”ための、いちばん再現性の高いアプローチです。
少なくとも、「才能がないからムリ〜」という理由で諦める必要は、もうありません。
では次の章で、凡人でもちゃんと結果が出せるトビー式・英語勉強法を具体的に見ていきましょう。
もう「才能だから」で終わらせない。凡人が勝つ英語勉強法
語学学習で一番もったいないのは、「才能がない」という理由で、思考停止してしまうこと。トビーはそれを、20年かけて身をもって学びました(笑)
では、凡人がどうやって勝てばいいのか。
結論は、めちゃくちゃ地味です。
① まず「ゴール」を決める(ここを外すと全部ズレる)
凡人が最初にやるべきことは、才能を疑うことでも、教材を探すことでもありません。まず、ゴールを決めること。
・TOEICで◯点取りたいのか
・英検◯級に合格したいのか
・仕事で英語メールを普通に処理したいのか
ここが曖昧だと、
・勉強内容が散らかる
・成果が測れない
・「伸びてない気がする」地獄に入る
トビーが20年迷走した最大の原因も、ここでした。
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② スキマ時間を英語力の維持に充てる
機械でも車でも、メンテナンスをしないと性能は落ちていきます。
これは、あなたの頭の中も同じ。
言語って、悲しいかな、使わないとどんどん錆びついてゆきます。
例えばトビー。中国語をしばらく使っていないと、とっさに言葉が口から出てこなくなります。1週間の出張の後半になって、やっと思い出した頃には帰国——
こんな現象、よく起きています。
だから、今ある英語力を最低限キープするために、スキマ時間を使う。
・通勤電車の中
・週末のジョギング
・お昼休みの一部
理想は、1日トータルで1時間前後。
完璧じゃなくていい。でも、
「毎日ちょっとでも触る」ことが、維持のコツです。
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③ 試験をスキルアップのツールに使う
維持するだけでは、英語力は伸びません。
だから、英語力をグッと伸ばしたいときは、試験をスキルアップのツールとして使う。
このときの基本は、「短期集中 × 明確な期限」
・TOEICなら「◯月の試験」
・英検なら「次回の回」
期限が決まると、
・勉強の優先順位が勝手に整理される
・無駄なことをやらなくなる
・「今日はやる/やらない」の迷いが消える
トビーがTOEIC900や英検1級を突破できたのも、すべてこの「短期集中モード」に入れた時でした。
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あとは上記の①〜③をPDCAでぐるぐる回すこと。
語学の勉強は、一生つづくものです。
トビーだって、英検1級・TOEIC915取得後も、いまなお毎日、英語を勉強しているんですよ。
才能の話は、もう終わり。
ここからは、「続けた人が勝つ世界」です。
まとめ|才能より「ひたむきに続けた人」が最後に勝つ
英語学習に才能はあるのか?
トビーは冒頭で、この結論を言いました。

・「英語の才能」を持っている人は、確実に存在する。
・でも、「才能がある」=「英語ができる」とは限らない。
才能は、確かにある。
でも、それが結果を決めるわけじゃない。
これは、トビーの20年迷走の実感でもあり、多くの研究や事例とも一致しています。
現・アメリカの副大統領 J.D. ヴァンスは、著書『ヒルビリー・エレジー』の中で、こんな趣旨のことを書いています。
能力がまったく関係ないと言いたいわけではない。
ただ、努力不足を能力不足と取り違えてしまうことには、とても大きな問題がある。
……うん、語学学習も、まさに同じ。
「才能がないから無理」ではなく、「続け方をまだ見つけていないだけ」
——それだけの話かもしれません。
凡人には、凡人の勝ち方がある。
コツコツ続けて、必要なときに集中する。
トビーは、それでここまで来ました。
さあ、次はあなたの番です。
才能のせいにするのは、今日で終わりにしましょう。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁


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