小論文、がんばって準備したけどーー本番ではしっかりズレてました(笑)
それでも英検1級、受かっちゃいましたって話です。
やってしまった…。
英検1級の試験が終わったとき、トビーは完全に放心状態。
こんにちは、英語学習迷走歴20年のトビーです。
「写経とAIを活用したトビーメソッドで、論文はわりとイケるかも?」
…そんな軽やかな気持ちで臨んだ本番の試験。
ここでは、もう迷走したくなかった。
けれども――本番に弱いのがトビーの宿命。
しっかり暴走、やらかしました(笑)
でも結果は…
なぜか1次試験、合格!
あれれ?
小論文って、意外と採点やさしいのかも?
ということで今回は、トビーの“失敗なのに合格した”実体験をもとに、
・小論文の採点基準のホンネ
・書く時間がないときの“最後の悪あがき戦略”
・内容がズレても点を落とさないための構成テク
…を、まるっとお伝えしていきます!
書いた内容、ぜんぜんズレてた話|トビー実録
本番の英検1級ライティングで出されたテーマは、こちらでした。
“Are free trade agreements with other countries the best way to promote economic growth?”
(他国との自由貿易協定は、経済成長を促進するための最良の方法か?)
で、トビーが書いた本論のポイントはこんな感じ。
「最良の方法だ」と同意した上でその理由は…
1. 自国だけでは製造が完結できない
2. エネルギーを自給できない
3. 災害時には他国からの支援が必要
…はい。お気づきでしょうか。
これ、よく見ると「経済成長を促進」の部分に全然フォーカスできてないんです。

「トビーよ、それは“経済の生存戦略”の話やないかい!」って、試験終了後100回くらい自分突っ込みしました(笑)
試験中は、「いい感じの理由3つ出た!」「論理も通ってる!」とノリノリで書き進めていました。
でも冷静に読み返すと、テーマの核心から微妙にズレたままゴールまで走り切ってしまっていたんです。
本番の緊張感と時間制限の中だと、この「テーマズレ」って案外よくあるミス。
そして怖いのは、この時点で「終わった…」感がMAXになることです。
このあとどうなったのか?
まさかの合格だったのですが、それは英検の採点基準の“ある特徴”が大きく関係していました。
次のパートで、そのあたりを深掘りしていきます。
トビーの英検1級の突破法については以下の記事でまとめてます。
→英検1級はどう超えた?|迷走20年のトビーが“独学×AI”で突破した戦略
採点基準は意外と“優しめ”?|英検の採点傾向
小論文がテーマからズレてしまったトビー。
「これは絶対アウトだろ…」と思っていましたが、なぜか合格。
理由は、英検1級ライティングの採点基準にあります。
CSEスコアの評価項目は、主に以下の4つ。
1. Content(内容):テーマに対する答えの妥当性
2. Organization(構成):序論・本論・結論の整理、論理の流れ
3. Vocabulary(語彙):表現の幅や適切さ
4. Grammar(文法):文法・構文の正しさ
驚きなのは、これらが すべて25%ずつ=均等配分 ということ。
つまり、トビーがが本番でやらかしたように「テーマから微妙にズレてた」としても、構成が整っていて、語彙と文法がしっかりしていれば、大崩れしにくいんです。
今回トビーが書いた内容は、確かにテーマ直撃ではなかったものの…
・序論・本論・結論の型は崩れていなかった
・理由は3つに整理されており、段落構成も明確
・接続語や論文的なフレーズが適切に使われていた
・文法ミスは少なめで(と思いたい)、語彙もバリエーションがあった
…ということで、「論文の形」だけはしっかり守っていたんです。
💡 トビーがこの失敗で気づいた“減点されにくいポイント”💡
・本論は必ず3つの理由で構成する(多少ズレても論理性は保たれる)
・接続語と段落構成は鉄板の型で固定しておく
・序論・結論は汎用性のあるテンプレを持っておく
・文法と語彙は確実にミスを減らす
つまり、「何を書くか」よりも、「どう書くか」の部分で得点を稼げる試験なんです。
だからこそ、テーマがややズレても最後まで諦めずに形を整えて書き切ることが大事。
次のパートでは、この経験から生まれたトビー式「最終防衛ライン」の張り方を紹介します。
「英検とTOEIC、どっちがお得?」 …という永遠のテーマに迫ってみました。こちらからどうぞ:
→TOEICと英検、取るならどっち?|TOEIC915・英検1級ホルダーが徹底比較!
トビー式「最終防衛ライン」|ズレても落ちない小論文の書き方
テーマがズレても、最後まで踏ん張って“落ちない”小論文にする戦術。
それがトビー式「最終防衛ライン」です。
① 本論の理由は「汎用ネタ」をストックしておく
本番で焦っても使える、幅広いテーマに応用できる理由をできるだけたくさん持っておきます。
例えばこんな感じ:
・世界平和の重要性
・経済の持続可能性
・国際協力・安全保障
・環境保全
もちろん、ストックは多ければ多いほど安心です。
でも「オリジナルでネタを仕込むのは時間がかかるよな…」って思った方、はい、その通りです(笑)
ここで役立つのが 例文の“写経”。
型をなぞりながら自然に使えるネタが身につくので、試験本番でも引き出しからすぐ取り出せます。
👉 この「写経×AI」勉強法は、別記事で詳しく紹介しています。
「英検1級 小論文はこう超えた|“写経×ChatGPT”で型を覚えて最短合格!」
② 序論はテーマを繰り返すだけでOK
序論は難しく考えず、テーマ文を自分の言葉でリフレーズ+立場を明確に。
例(テーマ:FTAは経済成長の促進になるか?)
I believe that free trade agreements with other countries are one of the most effective ways to promote economic growth, and I would like to discuss three reasons in support of this.
・下線部は定型パターン。毎回同じでOK。
・黄色ハイライトは与えられたテーマを繰り返しているだけです。

テーマをそのまま書けば文字数も稼げるし、絶対に間違わない。一石二鳥でお得です(笑)
③ 結論パターンをテンプレ化
結論もテンプレを決めておけば安心。万能フレーズ+理由の要約でOK。
例(agreeの場合)
In conclusion, free trade agreements contribute to efficiency, attract foreign investment, and strengthen international ties. For these reasons, I strongly believe they are among the best ways to promote long-term economic growth.
・下線部は定型パターン。
・水色はハイライトは理由の要約。
・黄色はテーマの繰り返しです。
💡ポイントは“最後まで整った形で書き切る”こと
・理由がズレても、構成が崩れなければ大崩れしない
・テンプレを持っておけば、時間と精神力を節約できる

毎回同じパターンで書くことは、ミスの低減と時短にもつながっておすすめですよ。
④ 最終防衛ラインで書いたフル英文例
では、ここまでの「汎用ネタ」「序論テンプレ」「結論テンプレ」を全部組み合わせるとこうなります。
テーマ:Are free trade agreements with other countries the best way to promote economic growth?
【サンプル回答】
I believe that free trade agreements with other countries are one of the most effective ways to promote economic growth, and I would like to discuss three reasons in support of this.
First, such….
I believe that free trade agreements with other countries are one of the most effective ways to promote economic growth, and I would like to discuss three reasons in support of this.
First, such agreements allow countries to specialize in the production of goods and services in which they have a comparative advantage. By focusing on what they can produce most efficiently and importing other goods at lower costs, nations can increase overall productivity and allocate resources more effectively. This process not only boosts economic output but also benefits consumers through lower prices and more product variety.
Second, free trade agreements often attract foreign investment. When trade barriers are reduced or eliminated, companies are more willing to invest in new markets because the risks and costs of doing business decrease. This investment can lead to the creation of high-quality jobs, the transfer of advanced technology, and the development of local industries.
Third, international trade fosters stronger diplomatic and economic relationships between countries. Such relationships can result in further cooperation in other areas, such as infrastructure projects or environmental initiatives, which in turn create a stable and favorable environment for sustained growth.
In conclusion, free trade agreements contribute to efficiency, attract foreign investment, and strengthen international ties. For these reasons, I strongly believe they are among the best ways to promote long-term economic growth.
(223文字)
この型に沿って理由を差し替えれば、テーマが多少ズレても構成点・語彙点・文法点は守り切れます。
でもこれはあくまで一例。丸暗記してもダメですよ(笑)。応用が効かなくなっちゃいますから。
英文を書くのに単語は超重要!でも暗記は苦手って人のためにこんな記事書いてます:
→単語帳が続かない方必見!|英検1級を支えた“記憶の仕組み化”全公開!
まとめ|ズレても落ちない!“減点されにくい”書き方のコツ

ここまで、トビーの実体験をベースに
「小論文の内容がズレていても、合格できた理由」
をお話ししてきました。
結論はシンプルです。
・減点されにくいポイントは「構成・論理・語彙・文法」
・完全な内容一致よりも、「型に沿った一貫性ある英文」を評価してくれる
・ChatGPTを活用すれば、独学でも十分に添削&改善が可能
つまり、多少テーマから外れても、論理展開や文法がしっかりしていれば 大きく失点しない ということなんです。
英検1級の小論文は「地頭の鋭さ」だけでなく、
“型を守れるかどうか”という訓練の成果 が問われています。
初めは「どこから手をつければいいの?」と戸惑うもの。
でも大丈夫。自分なりの型 をつくって練習していけば、時間内に書けるようになるし、多少ズレても挽回できる!
トビーもズレまくりで受かったんだから(笑)、あなたならきっと大丈夫。
コツコツ進めてゆきましょう。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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