「消費者は“非倫理的な企業”の商品を完全に避けられるのか?」
奥さんに聞いても完全スルーされるような難問を、2分以内に英語でロジカルに答えよ。
それがーー英検1級2次試験。まさに社会人にとっては無理ゲー中の無理ゲーです(笑)
1次試験に合格しても、待っているのは“口頭英作文”とも呼べるスピーキング地獄。
忙しい仕事の合間に、どうやって短期間で準備するか?
準備不足のままでは合格はほぼ不可能…。
しかも、1次の合格発表までは「準備すべきか」「1次に再挑戦すべきか」で心が揺れまくる。
トビーも、2024年第2回でこの試験に挑戦しました。
わずか1ヶ月弱の準備期間で、どうやって切り抜けたのか?
今回はその体験をもとに、社会人でも実践できる「最短合格戦略」をお話しします。
・英検1級2次試験(面接)の流れ
・忙しい社会人でもできる効率的な準備法
・「書けない英語は話せない」を乗り越える学習術
・面接本番で役立つ攻略の型とマインドセット
英検1級2次試験の準備は時間との戦い|忙しい社会人が直面する最大の悩み
英検1級の2次試験。
社会人にとって最初の大きな壁は「とにかく時間がない」という現実です。
トビーが受験した2024年第二回試験のスケジュールはこうでした。
・一次試験は 10月6日
・合格発表は 10月28日(試験から約3週間後)
・そして二次試験は 11月10日(発表からわずか2週間後!)
つまり、一次試験から二次試験までの準備期間は 約1ヶ月しかない ということ。
これは社会人にとって、かなりタイトなスケジュールです。
特に悩ましいのが「合格発表までの3週間」をどう使うか。
ここで多くの受験者が板挟みになります。
①二次試験の準備を始める
→ もし一次に落ちていたら、努力はすべて無駄になる。
②一次に落ちたと決めつけて一次の勉強を続ける
→ 合格していた場合、二次の準備時間が足りなくなる。
まさに「賭け」なんです。
トビーの場合、自己採点ではギリギリ合格ライン。
小論文や要約問題は採点基準がブラックボックスで、正直、自信は50:50。
社会人は仕事や家庭の予定もあるため、机に向かえる時間は限られています。
学生のように毎日数時間を二次対策に割けるわけではありません。
だからこそ、二次試験の攻略は 「時間の使い方をどう設計するか」 がすべて。
ここを間違えると、知識やスキル以前に「準備不足」で不合格になってしまいます。
英検1級二次試験は“無理ゲー”と言われますが、その正体は「英語力の壁」よりむしろ「時間の制約」なんです。
特に社会人にとっては、最初にぶつかるこの壁をどう乗り越えるかが勝負の分かれ目になります。
英検1級、トビーの全体の攻略についてはこちらから:
→英検1級はどう超えた?|迷走20年のトビーが“独学×AI”で突破した戦略
英検1級2次試験の準備法|合格発表までの3週間でトビーが実践した勉強ステップ
「合格している」と仮定して動く 戦略を取りました。
なぜなら、合格発表を待ってからの2週間だけでは、社会人には到底準備が追いつかないからです。
では、この3週間をどう使ったのか?
トビー流の手順を3ステップで整理しました。
Step1|頻出トピックを把握せよ【英検1級 二次試験 面接の傾向と対策】
まずは敵を知らないと戦には勝てない。
ということで、「傾向と対策」の戦略を練るべく使った教材は:
『英検1級 面接大特訓』 Jリサーチ出版
特に第1章「面接の準備」の頻出分野の分析は秀逸で、「なるほど、敵の出方はこうか!」とイメージが一気に湧きました。
また、本書はライティングの教材としても使えるので、コスパが良いです。
ただし注意点。
・いきなり会話練習しても二次試験対策としては不十分
・「何を話すか」を文章で準備することが先
・書けない英語は絶対に話せない → これは鉄則
英語圏で大学を卒業した人や、仕事で日常的に英語ディベートしている人は別です。でもトビーのような一般人(しかも凡人)は、ネタを文章にして頭に叩き込まないと、ぶっつけ本番でまともに答えることはできません。
……が、ここで問題発生。
へそまがりのトビーは「人の回答を暗記する」のが壊滅的に苦手。
脳みそが“拒否反応”を起こすレベルで頭に入ってこない(涙)。
結局、模範回答をそのまま覚える路線はあきらめて、「自分でトピックを整理して答えを準備する」方向に切り替えました。

なんでもそうですが、万人向けの対策法というものはなく、「基本の型」を学んだ後は自分なりに工夫した方が効率がよいですよ。
Step2|Excelで効率的にネタ準備【英検1級 二次試験 面接対策の実例】
最終的にトビーを救ってくれたのが「スタイルペディア」さんの記事。
👉 英検1級 二次試験対策記事はこちら
ここで公開されている Excelシート を活用して、各テーマごとに
・Yes/No
・理由を2つ
を書き出して整理しました。
これで「頭の中が真っ白問題」が解決!
いわば “話すためのネタ帳” ができて、一気に準備がラクになりました。
ちなみに、トビーが実際に作ったExcel(24問分)はこちらからダウンロード可能です。
ただし、注意点があります。
すべての質問に個別の回答を用意する必要はないんです。
・回答がかぶるものは「流用」してOK
・同じ理由をアレンジして再利用するのもアリ
・中には「ちょっと強引かな?」という内容もあるけど、それで大丈夫
なぜなら、本番で「えっと…」と沈黙するより、
多少強引でも自分の言える内容で切り返した方が 点数は落ちにくい からです。
真っ白になった脳みそに、Excelはまさに カンペ代わり。
これを事前に仕込んでおくかどうかで、二次試験の安定感がまるで変わります。
Step3|過去問で本番シミュレーション【英検1級 二次試験 直前対策】
ここでいよいよ 最後の悪あがきタイム に突入(笑)
トビーがやったのは、とてもシンプルな方法です:
・過去問をコピーしてプリント化
・回答(=自分の主張)のポイントだけ書き込む
・脳内スピーチシミュレーション=独り言練習を延々と繰り返す
机の上はコピー用紙の山。
もはや学生時代の受験勉強というより、口頭英作文の修行僧でした(笑)
家族からは「ついに壊れたか?」という白い目を向けられましたが、これが一番効果ありました。
結局この練習で大事なのは、準備したネタを“口で回す”感覚を体に覚えさせること。
言い間違えや表現の粗さがあっても、2分間話し切れば勝機あり。
独り言トレーニングは、その「話し切る力」を鍛える最短ルートなんです。
二次試験対策は、一次試験の小論文対策とも共通しています。気になる方はこちらもどうぞ:
→英検1級 小論文はこう超えた|“写経×ChatGPT”で型を覚えて最短合格!
英検1級二次試験 面接攻略法|2分で話し切る“型”の作り方
英検1級の面接は、
「即興スピーチ(2分)」+「質疑応答」 という流れで進みます。
このときの最大のカギは、フォーマットを固定化しておくこと。
即興といってもゼロから考えるのは無理ゲー。
「型」を決めておけば、本番でも迷わず走り切れます。
✅ トビーが使った“鉄板フォーマット”
・Yes/Noをハッキリ答える
・理由は2つに絞る(3つ言うと2分を超えやすい)
・1人でブツブツ練習(自宅でできる最強トレーニング)
この3つを守るだけで、スピーチがグッと安定します。
特に「理由2つ」は鉄則。
余計な話をしなくても「論理的に話している感」が出るので安心です。
✅ 仕上げはオンライン英会話
最終段階では、オンライン英会話を活用しました。
・ネイティブキャンプ:とにかく話す量をこなして「英語筋肉」を鍛える
・バリューイングリッシュ:実際の試験形式で実戦慣れ

この2つの活用法は長くなるので、別記事で詳しくまとめます!
要するに、英検1級の面接は「即興力」よりも「事前に作った型」が勝負。
Yes/No+理由2つ+時間配分ーーこれを守るだけで、合格にグッと近づきます。
英検1級は確かに難関。挫折しそうになった時、こんな記事読んでみませんか?
→英語は“willの力”で決まる|TOEIC900点&英検1級を超えたトビーの覚悟と戦略
英検1級二次試験 体験談|受けてみて分かった“思ったより優しい”真実
ぶっちゃけトビーが受けてみて思ったのは…
「2分間なんとか話し切れれば、意外と合格できる」 ということです。
最初は「専門的な単語や難しい表現を使わなきゃいけないのでは?」と身構えていました。
でも実際はそうではなく、次の3点を押さえていれば十分だと感じました。
・内容が正しいかどうかは関係なし
・難しい語彙は不要(中学〜高校レベルでOK)
・ロジカルに理由を2つ言えれば合格ライン
つまり、2分間で完璧なスピーチをする必要なんてないんです。
大事なのは「面接官と議論を楽しむ姿勢」。
もちろん、普段から仕事で英語を使う人や帰国子女は圧倒的に有利です。
でもトビーのような“純ジャパ”が勝負するなら、事前準備がすべて。
実際に出題された質問例【英検1級二次試験の実体験】
ちなみにトビー、試験当日は質問カードに並んでいた5つの質問すべてが「想定外」。その瞬間、頭が真っ白になりました(笑)
エイヤで選んだ質問はこんな感じ:
“Should international companies be responsible for the local communities around their overseas factories?”
(国際企業は、その海外工場がある地元の人たちの生活に対し、責任を負うべきか)
もはや緊張で何を回答したのかもよく覚えていません(涙)
それでも、とにかく必死に言葉をつなげました。
正直、内容はかなり雑だったと思います。
でも「話し切った」という形が残ったことで、結果は無事合格。
この経験から学んだのは、「言い切る勇気」が合格に直結する ということ。
途中で止まってしまうより、多少強引でも話を最後までつなげたほうが断然有利なんです。
「英検1級、取ったら実際どうなの?」って気になりますよね?こちらの記事もあわせてどうぞ:
→TOEIC900点・英検1級、取ってよかった?|達成後に気づいた「本当の価値」と反省点
まとめ|英検1級二次試験は“準備力”で合格できる!トビー流攻略の結論

ここまで、トビーの英検1級2次試験体験をシェアしてきました。
ふり返ると、この試験の本質は「英語力」そのものよりも、短期間で“準備”をやり切れるかどうかにかかっていると痛感します。
トビーが学んだポイント3つ
1. 時間を有効に使うこと
・一次試験から二次試験までは約1ヶ月。
・この短さを甘く見ると、準備不足で撃沈します。
2. 書けない英語は話せない
・スピーキング対策といっても実際は“口頭英作文”。
・まずはネタを文章にして頭に入れることが必須です。
3. 最後まで“話し切る”ことが合格に直結
・多少強引でもOK。
・2分間沈黙せずに言い切る力が、試験官に「合格できる」と思わせる最大の武器になります。
幸い、二次試験はたとえ不合格でも 1年間は一次試験が免除 され、再挑戦が可能です。とはいえ、やっぱり狙うは一発合格。
無理ゲーに見えるこの試験を “準備ゲー”に変える努力 が勝負の分かれ目です。
時間をデザインし、ネタを仕込み、型を決めて練習する。
これさえやれば、トビーのような多忙な社会人でも十分に勝負できます。
英検1級二次試験は「特別な才能が必要な試験」ではありません。
準備した者が勝つ試験です。
同じ“修行僧”仲間として、ぜひ一緒に突破していきましょう!
そしてこのブログで、引き続きトビー式の攻略ネタを拾ってくださいね。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁
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