英検1級はどう超えた?|迷走20年のトビーが“独学×AI”で突破した戦略

英検1級を“独学×AI”で突破した学習の記録と戦略 学習戦略・自己啓発

「英検1級? そんなの独学じゃ無理でしょ」——そう思ってたトビーが、“AIと模写”で突破した話です。


英検1級って、ぶっちゃけ“壁だらけ”じゃないですか?
語彙はエグい、長文は硬い、小論文は何書けばいいか分からない、
そして極めつけは……スピーキングで詰む(笑)

でも、トビーはそんな試験を、独学×AIという異色の方法で初回一発合格しました。

もちろん、スムーズにいったわけじゃありません。
小論文では構成がグチャグチャで、自信喪失。
面接では、言いたいことが全然まとまらない地獄を味わいました。

それでも最後は、ChatGPTと模写練習で論理の型を身につけ、オンライン英会話で“話す練習場”を確保。
誰にも頼らず、でも「独りにはならない」戦い方で、英検1級の壁を乗り越えました。

この記事では、トビーが英検1級に挑んだ“独学9割+サポート1割”のリアルな戦略を、一次・二次試験のすべてを通して語ります。

「じゃあTOEICはどうだったの?」って気になる方は、こちらの姉妹記事をどうぞ:
TOEIC900点はどう超えた?|迷走20年のトビーが初回915点を出せた理由

TOEICで鍛えた精読が英検一次にも効いた

構文の“骨組み”を見抜く力は、TOEIC精読で完成していた

英検1級の読解って、難しいだけじゃないんです。なんか“固い”んです。
一文がやたら長いし、挿入は多いし、抽象度も高い……とにかく、クセが強い(笑)

でも、不思議とリーディングでは不安はありませんでした。

「これ、TOEICの精読練習でやった構造分析が、そのまま通じるじゃん」

TOEIC Part7地獄を抜けるために半年以上かけて仕込んだ精読力。
『ポレポレ』で鍛えた構文処理が、そのまま英検1級の長文でも使えたんです。

・関係代名詞のカカリ先を見抜く
・“挿入”を見抜いて、主文と区別する
・文の骨格(SVOC)と修飾語(M)を瞬時に仕分ける

英検1級の英文はたしかに難しい。
でも、構文の骨格がパッと見える状態になっていたおかげで、迷子にならずに読めたんです。

精読って、TOEIC専用スキルじゃないんだな」って、
あらためて実感しました。

ん?精読って何? “SVOC+M”の読解メソッドを詳しく解説しています!
「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」

語彙はパス単+アプリで補強、でも主役は“構造把握”

語彙対策ももちろんやりました。
定番の『パス単1級』に、スマホアプリの『英検1級 でた単』も併用。
すきま時間にちょこちょこ回して、少しずつ積み上げていきました。

Part1の「短文の語句空所補充」問題(いわゆる単語問題)は大体これでOK。

Part2の「長文の語句空所補充」問題とPart3の「長文の内容一致選択」は、それほどマニアックな単語はでこない。
それよりも実感としては——

語彙より、文の構造が見えるかどうかの方が大事。

知らない単語は文脈でなんとなく想像できる。
でも構造が読めないと、知ってる単語も意味をなさない。

実際の試験中も、知らない単語は普通に出てきました。
でも、「構造が見えてた」おかげで、焦らず読めた。

それどころか——

「TOEICの方がリーディング苦労したかも…」

という驚きすらありました(笑)
「知能テスト」+「タイムアタック」的な要素があるTOEICに比べると、
英検は「じっくり読めば、素直に解ける」感覚だったんです。

語彙対策は「書かない」選択肢も。トビーの失敗と発見はこちら
英単語は「書かないで覚える」はアリ?|TOEIC900・英検1級を超えた記憶術の真実

一番の敵はライティングだった|独学に限界を感じた瞬間

英検1級の一次試験で、トビーが一番ヒザをついたのはライティング。
特に2024年度からの新形式。

  • 要約問題(英文→日本語90〜110字)
  • 意見論述エッセイ(200〜240語)

……この二段構えの試練が立ちはだかりました。

エッセイは例文をひたすら模写

まずエッセイは、王道の対策としてHaru英語さんを参考に、『英検1級 英作文問題 完全制覇』のChapter3 「実践問題30」をひたすら写経。
パラグラフの流れ、構文、言い回しを意識しながら、毎日ひたすら模写。
「考えずに書ける」を目指して、脳内に型を埋め込みました。

慣れてくると、1本15分で書けるようになったのですが……
ある日、「じゃあ自分の意見で1本書いてみよう」と思ったら、まさかの手が止まる(笑)

型は入ったけど、“中身”が出てこない。(笑)

これが独学の怖いところ(涙)
つまり、英語の勉強に「誰にでも効く」特効薬ってないんですよね。
ある人はこの方法がいいと言っている。ほとんどの人はそれでOK。

でも自分がOKとは限らない(笑)

結局、写経で頭に入った英文の「型」をもとに、自分なりの「型」にアレンジすることに。
うん、だいぶこれで良くなった。
大体どんなトピックスが来ても200字以上のエッセイは書けるように。

鬼門は要約問題

要約問題・・・。これがキツかった。
というのも、トビーの英検1級受験は2024年の第1回試験。試験内容が変更されてから初めての回。要約問題についての解説本がほとんど出ていなかったのです。

問題にはこうあります:

Read the article below and summarize it in your own words as far as possible in English.
「以下の記事を読んで、できるだけ自分の言葉で英語で要約してください。」

「できるだけ」って、どんだけ曖昧?(笑)

結局、書籍では『英検合格のための 要約問題集 予想問題集』と、YouTubeでは『Language School 〜航〜』さんを参考に、どうにかこうにか形にできるように。
でも実際にこれには約1ヶ月もロスしてしまった・・・。もっとリスニングに当てたかったのに(涙)。

ちなみに。
英検1級の要約問題は、まだ情報が少ないですが、実際はある“出題パターン”に沿って攻略できます。
トビーが気づいたポイントは、「全体の構成を読みながら、キーワードを抜く型」を持つこと。
これについては今後、別記事で詳しく紹介しますね。

さて・・・。
エッセイは写経ロボになったおかげで、文字を埋めることはできるようになった。
要約問題もまあなんとか。
でもここで大きな問題発生。

トビーが書いた英作文、誰がチェックするの??(笑)

AIとの対話が英作文の“型”を完成させた

誤文チェック→リライト→模写のループで質が爆上がり

その頃世間を賑わしていたChatGPT。トビーも実は仕事の英文チェックによく使っていました。
もしかしたら英検1級のライティングにも活用できるかも・・・と期待。

GPT先生、神でした(涙)

まずは書いたエッセイをChatGPTにペーストしてこう頼みます:

「この英文をネイティブが読むように添削してください。できれば理由も教えてください。」

すると、文法や語彙の修正だけでなく——
論理構成のアドバイス、段落間のつながり、言い換えの提案まで返ってくる。
→絶対中に人、入ってますよね?(笑)

そして、ChatGPTが修正した英文を再度模写→書き直す→再添削。
このサイクルを5回、10回と繰り返すうちに——

書けるようになるだけじゃなく、「なぜその構成なのか?」が見えるようになってきた。

さらに要約問題でも大活躍。
日本語要約の練習では「要点抽出」「簡潔化」までアドバイスしてくれるChatGPTはまさに万能赤ペン先生。
→しつこいようですけど、人入ってますよね??

正直、最初は「AIに頼るってズルじゃない?」って思ってました。
でも、今ははっきり言えます。「英語をひとりで悩み続けるより、対話しながら学ぶほうが圧倒的に成長が早い」って。

ChatGPTが“英語学習パートナー”として最強な理由

英検1級のライティングを独学でやっていると、必ずぶつかる壁があります。
それが——

自分で自分の英文を正しく評価できない問題。

  • 文法はOKでも、論理がズレている。
  • 自然なつもりでも、ネイティブには不自然。←「つもり」まくっていたトビー。(笑)
  • でも、それに自分では絶対に気づけない。

ここで登場したのが、ChatGPT先生。

トビーがChatGPTに求めたのは「添削」だけじゃありません。
たとえばこんな使い方をしました:

「この英文、不自然な表現があれば直して」
「主張と根拠の流れ、論理的になってる?」
「この2つの段落、つながりがおかしくない?」

返ってくるのは、修正文とその理由。
しかも一貫したトーンで、論理構成まで丁寧に分析してくれる。

しかもこの先生、24時間営業。かつ無料(涙)
寝る前でも、朝4時半でも、文句ひとつ言わずにフィードバックしてくれる(笑)

これからの英語の勉強、ChatGPTを使わない手はありません。

リスニングも“読める耳”で突破

内容はアカデミック、しかも最後は「1文が長すぎる!」

英検1級のリスニング、正直トビーもなめてました(笑)
ニュースっぽい話題、環境問題、テクノロジー、哲学っぽいテーマ……アカデミック寄りの内容が多い!

しかも、最後の「Part4」の問題文。

「……いつ終わんの、この文。」

Part4はインタビュー形式の英文です。スクリプトの語数は約300〜350語、読み上げ時間は約2分30秒〜2分45秒。やってみるとわかりますが、

意識が飛ぶほど長い(笑)

今晩のご飯は何にしようかとか、かなり意識を集中させていないと煩悩・雑念入りまくりです。
それでいて設問はたった2問という、コスパの悪さ。

一文が長いとどうなるか。接続詞に次ぐ接続詞、関係代名詞の迷路。
耳が追いつかないというより、“頭が文構造を処理できない”感じなんです。

攻略法は“精読耳”と“TOEIC式スキル”の合わせ技

でもトビーには武器がありました。
それが、TOEICで仕込んだ精読力と、聞き方の型

英検1級でも、「読める英語は、聞き取れる」がそのまま通用します。
公式問題集のスクリプトをしっかり精読→黙読→何回も聴く。
これを繰り返すことで、“音の情報”が“意味の構造”に変換される速度がぐっと上がったんです。

さらに、TOEICで培った「先読み」も生きました。

・設問を先に見て、何を聞き取るかを明確にしておく
・聞きながら設問に目をやって、選択肢を絞り込む
・音に流されず、聞くべき部分に集中するスキル

この“精読耳”と“戦略視点”の合わせ技が、
英検1級のリスニングにもちゃんと効いたんです。

「読めるようになった英語は、聞こえるようにもなる。」
トビーが本気でそう思ったのは、リスニングを攻略したときでした。

多くの方がリーディングパート終了後、リスニングパートの設問を先読みすることを勧めています。トビーもこれには同感。リスニングに入ってからの安定感が違います。論文を早く書き上げて、最低3分、できれば5分は残すようにしましょう。

面接(2次試験)は独学+α(アルファ)で攻略

会話のアウトプット&チェックはオンライン英会話で決まり

英検1級の二次試験。
つまりスピーキング。しかも、テーマ型2分スピーチ+Q&A(約4分)という鬼畜構成。(涙)
なおかつテーマがやたら世界派。(笑)

・企業が商業的に成功し、かつ道徳的にも責任を持つことは可能か?
・芸術的創造性はAIの脅威にさらされているか?
・生物多様性は誇張され過ぎているか?

これ、日本語でも即答できる人います??

ちなみにトビーの奥さんにこれを質問してみたら、「ふーん」とだけ言って、どこか遠いところに行ってしまわれました。(笑)

というわけで、

こればっかりは独学、ちょっと厳しいです。

この時代、オンライン英会話を利用しない手はありません。
ちなみにトビーが利用したのは2つ:

・ネイティブキャンプ(Native Camp)
・バリューイングリッシュ(VALUE Online English School)

会話慣れ+「型」の構築で面接を乗り切る

2つの英会話スクールの組み合わせには意味があります。

ネイティブキャンプ
・集中的に取り組んでとにかく英会話に慣れる。
・トビーが使った時間は3日間x1日8時間。徹底的に英語脳を作る。
・使った教材は「デイリーニュース」一択。講師とのディスカッションで面接に備える。

ネイティブキャンプはとても有名なオンライン英会話。おそらく使っている方も多いはず。24時間、いつでも予約なしでレッスンを開始できるのが最大の魅力です。とにかくアウトプット優先。講師の方にしゃべらせないくらい、巻きに巻いて会話をしましょう。(笑)

バリューイングリッシュ
・本番と全く同じ形式で模擬面接を体験。
・トビーの場合は2回のレッスンを選択。
・事前に解答の「型」をしっかり作っておき、よどみなく質問に回答できるように練習。

ネイティブキャンプで英会話脳を作ったら、今度は本番と同じ形式で試験に備えます。ネイティブキャンプの講師に頼めば、似たような模擬面接ができないわけではありません。

が、バリューイングリッシュは講師の方が英検1級の面接に完全特化されています。したがって、的確なアドバイスをいただけるので、本番前に数回のレッスンを受けることをおすすめします。

ちなみにトビー、初回の面接では講師(=面接官)の質問に半分しか答えられず撃沈。(涙)
緊張しますしね。

2回目では自主練習が実ったのか、「これなら合格できそう」と講師の方のお墨付きをいただくことができました。

あれもやった。これもやった。それでも学習が伸び悩む理由は「階層を飛ばしてる」からかも?
英語学習のピラミッド、登れてますか?|TOEIC900・英検1級に効く“階層突破”の思考法

まとめ:英検1級は“独学×AI”で突破できる、その理由

英検1級の合格を喜んで跳ねる男性の後ろ姿(街中)

英検1級って、確かに“壁だらけ”です。

「こんなの独学じゃ無理でしょ」
トビーも最初はそう思ってました。

語彙で挫折して、論文で詰まって、面接で沈黙する。トビーはもう、全部盛り(笑)

でも、「永遠に届かない目標か」って言うと、決してそんなことはありません。

トビーは、9割以上を独学+AI+オンラインの“リソース戦略”で突破しました。

・リーディングは精読で土台を固め
・ライティングは模写とChatGPTの対話で論理を磨き
・リスニングはTOEICの「先読み技」を応用し
・スピーキングはオンライン英会話で実践的に仕上げた

もちろん楽ではありませんでした。
でも、「自分でやる」と決めた人には、今の時代、味方になる“ツール”と“戦略”が揃っています。

ある意味、この時代って語学学習の独学パラダイス。

大切なのは、「正しい努力」と「やり続ける意志(will)」の力。

……そういう、“あきらめずに進む人”が受かる試験です。
トビーは20年迷走したけど、それでも“やると決めた3年”がすべてを変えました

このブログの目的は、読んでくれた方全てに「英検1級」&「TOEIC900」の壁を超えてもらうこと。
みなさんは最短でこのゴールに辿り着くことができるよう、情報発信しています。

このブログが、あなたの“次の一歩”を後押しできたなら、それだけでうれしいです。

そもそも英検とTOEIC、どっちを取るべき?迷ってる方はこちらへ
TOEICと英検、取るならどっちがお得?|TOEIC915・英検1級ホルダーが語る真実


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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