英検1級の試験会場。
——自分以外、全員超・天才に見えました。
社会人になってから、
英語試験に対して抱くイメージは、だいたいこの2つ。
TOEIC:陽キャ
英検:陰キャ
たぶん全国100万人の英語学習者が、
うっすらそう思っている(トビー調べ)。
中学・高校ではあれほど持て囃されてきた英検が、
社会人になると急に影が薄くなるのは、なぜゆえ?
実際、職場での反応はこんな感じでした。
トビー:「先日、初めてTOEIC受けたら915点出てね」(ちょいドヤ顔)
同僚:「え、900超え!? まじスゴ!」
トビー:「それでね、そのあと英検1級も取れちゃって」
同僚:「英検1級も。あ、ふーん。」
……あからさまに英検のヒエラルキー低下(笑)
でもですね。
ここで、はっきり言わせてください。
トビーは、英検激推し派です。
学生さんにとっては、言うまでもなく受験で有利。
そして社会人にとっては、
読む・聞く・書く・話す——
英語の4技能を、逃げ道なしで鍛えさせてくれる、
めちゃくちゃ実戦的な試験です。
実際、英検1級とってみて、
「あれ? 英検って、思ってたより英語の本質ついてない?』
というのがトビーの正直な印象。
というわけで今回は、
“英検=地味・学生向け”という長年の誤解をひっくり返すべく、
TOEICと比較しながら、
社会人目線で見た英検のリアルな価値と、効率のよい向き合い方を、
独断と偏見たっぷりで語っていきます。
・これから英検を始めたい、いずれは1級まで行きたい学生さん
・英検、気にはなるけど「社会人にはどうなん?」と思っている方
・TOEICはやってきたけど、英語力にどこか偏りを感じている人
英検は「英語力の総合格闘技」だった
社会人になると、なぜか英検が急に
“陰キャ資格”扱いされてしまう問題。
トビーは、これをどうしても払拭したい。
そこでここに、
英検イメチェン活動(トビー個人)を勝手に発足します。
英検を一言で表すなら、
トビーはこう言いたい。
英検は、英語力の“総合格闘技”。
パンチ(リーディング)とキック(リスニング)に加え、寝技(ライティング・スピーキング)も必要。
この「読む・聞く・書く・話す」の4技能をまとめて問われる英検は、まさに英語試験界の総合格闘技と言っていいでしょう。
TOEICは「競技特化型」、英検は「総合力勝負」
ここで、どうしても比較したくなるのがTOEIC。
TOEICは、
・リーディング
・リスニング
この2技能に特化した、非常に完成度の高い試験。
ビジネス英語の基礎体力を測るには、これ以上ない指標だと思います。
ただし——
TOEICには、「測られない力」があります。
・自分の意見を、英語で組み立てる力
・相手の質問に対して、その場で考え、話す力
・正解が用意されていない問いに向き合う力
これらは、スコアシートには一切出てきません。
一方、英検はどうか。
ライティングやスピーキングでは、
自分の主張を、理由つきでロジカルに述べることが求められます。
そう。
英検は最初から最後まで、
「英語を使う前提」で設計されている試験なんです。
英検1級で感じた「これは実戦だ…」という感覚
トビーが英検1級を受けて、
強烈に印象に残っているのは、
「問題が難しい」というよりも、
「ごまかしが一切効かない」という点でした。
覚えた単語を使い、習得した文法を駆使して英文を作り上げる。
自分の思考をロジカルに組み立て、相手に伝える。
これって、コミュニケーション能力そのものが問われているってことなんです。
この「英語をアクティブに使う感覚」。
すべてがパッシブ(受け身)な設問で構成されるTOEICでは、
なかなか味わえない感覚です。
本当は“地味”じゃない、英検
ここまで読んでもらって、お分かりになったでしょうか?
英検って、ちっとも地味な試験じゃありません。
TOEICがビジネスでは主流になっているのは、試験がビジネス特化型だから。
これは、ある意味で当然の結果です。
では、
「英検はビジネスに効かないのか?」
この問いに、トビーは即答します。
答えは、ノー。
英検は、社会人にとっても「英語の地力」を確実に伸ばしてくれる、最強クラスの英語トレーニングツールになり得ます。
地味に見えるかもしれない。
でも実は—— ビジネスでもちゃんと効く。
英検って、そんな試験なんです。
なぜ社会人ほど英検が刺さるのか|TOEICとの決定的な違い
社会人になると、英語学習は一気に“現実的”になります。
まず、学生時代と比べて、とにかく忙しい。
どうせ試験受けるなら、履歴書映えもして、できれば給与アップにもつながるほうがいい。だからこそ、多くの人がこう考えます。
「英語やるなら、TOEICでしょ」
これは、かなり合理的判断。
トビー自身も、まったく同じことを思っていました。
(ウン10年、見事に避けて通ってきましたが……汗)
社会人英語の壁は「TOEICの先」にある
でも、英語を実際に仕事で使い始めると、こんな違和感ありません?
TOEICのスコアはある。単語も文法もそこそこ。
でも——
・相手の言っていることは分かる。でも、即答できない
・ホワイトボードに会議のサマリーを書こうとして、単語が出てこない
・自分の英文メールに、なんだかいつも自信が持てない
これ、TOEICあるあるです。
(トビー、全部フルコンボで経験済み)
理由はシンプルです。
TOEICは、受け身の英語力を測る試験だから。
英検は社会人に「考えて話す英語」を強制する
一方で、英検はどうでしょう。
英検では、
「あなたはどう思いますか?」
と、真正面から聞かれます。
しかも、理由と根拠、それに制限時間つき(笑)。
脳みそフル回転、逃げ場ゼロです。
ここで、社会人が英語を使う場面を思い出してください。
こんなの、ザラにありませんか?
・Why?(え、そこ突く?)
・What do you think?(視線が痛い)
・I don’t understand.(はい終了、みたいな空気)
こう言う時って、
・自分の意見を、
・即断即決で、
・ロジカルに
相手に伝えなければなりません。
そう。
これって、英検で問われていること、そのものなんです。
資格以上に残る、英検が鍛える3つの力
英検の本当の価値は、
「資格を取れること」そのものではありません。
・英語で考える癖がつく
・意見を構造化して話す習慣がつく
・完璧じゃなくても、とりあえず口を開く度胸がつく
これらはすべて、仕事の現場でそのまま使える力です。
しかも英検は、短期テクニックでは突破しづらい。
ごまかしが効かない分、身についた力は、ちゃんと残る。
これが、社会人にとっての英検の本当の価値だと、トビーは思っています。
TOEICと英検は「優劣」ではなく「役割が違う」
この章の最後に、全国100万人の英語学習者が一度は悩む、この問いに触れておきましょう。
「TOEICと英検、結局どっちがいいの?」
トビーの答えはこれです。
どっちが上か、ではありません。
役割が違うだけです。
・ビジネスでの分かりやすさ → TOEIC
・英語を“使える力”に変える → 英検
この役割分担が、社会人として英語を使ってきたトビー的には、いちばんしっくり来ました。
この試験の性質の違いを知っているだけで、
英語学習の迷走は、かなり減ります。
トビー流・英検の「現実的な」攻略ルート
ここまで読んで、
「トビーよ、英検が現実的なのはわかった。
でも、どうやって勉強するのよ?」
ってツッコミ、喜んでお受けいたします。
安心してください。
英検は、根性論で突っ込む試験ではありません。
この章では、トビー流・英検の「現実的な」攻略ルートを教えちゃいます。
先にポイントだけ言っておくと、これです。
英検対策は、
“4技能を同時に鍛えようとしない”ほどうまくいく。
・それぞれの技能を個別に鍛え
・試験対策で一気に統合する
この流れが、社会人にはいちばん現実的でした。
英検1級、トビーの戦略はこちらから:
英検1級はどう超えた?|迷走20年のトビーが“独学×AI”で突破した戦略
リーディング|精読できる人が最後に勝つ
バッサリ割り切って言います。
TOEICでも英検でも、精読できる人が最後に勝つ。
これは、絶対外せません。
このブログの中心テーマでもある「精読」。
TOEIC850点、英検準1級を超えてくると、正直、「なんとなく読み」では通用しなくなります。
この壁のことを、
トビーは 「精読の壁」 と呼んでいます。
ここが、中級者と上級者の分かれ目。
苦しいですが、より高みを目指すなら、避けては通れません。
精読の壁の越え方は、下に関連リンクを置いておくので、ここでは詳述しません。
ただし、超シンプルで本質的な定義を一つだけ。
トビーの精読の定義:
「SVOC+M」を素因数分解できること。
英検リーディングは、4技能すべての土台。
精読できる人が、最後に勝つ人になるんです。
リーディング力向上のヒントはこちらから:
▶︎TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|“精読の壁”を超える英語学習ピラミッド
▶︎850点で止まる人へ|「単語も文法もOK」なのに読めない理由、あります
▶︎「その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実」
ライティング|「上手く書く」より「ズレない」
英検1級レベルのライティングになると、それなりの語彙力・文法力、そして日頃からの「書き慣れ」が必要になってきます。
ただし——
ここで、誤解してほしくないことがあります。
英検のライティング(スピーキングも同様)は、文才を競う場ではありません。
評価されるポイントは、実はとてもシンプル。
・立場が明確か
・理由が設問にきちんと合っているか
・話が途中でズレていないか
この3点が、ほぼすべてです。
ある程度の誤字脱字や文法ミスは、確かに減点対象にはなります。でも、致命傷にはなりません。
それよりも怖いのは、「何を書いているか分からない」、「設問に答えていない」こと。
上の3点を意識しつつ、論文のフォーマットに沿って書いていけば、英検はちゃんと中身を評価してくれる試験です。
ライティング力向上のヒントはこちらから:
▶︎英検1級 小論文はこう超えた|“写経×ChatGPT”で型を覚えて最短合格!
▶︎英検1級 小論文“書いたのにズレてた”!?|それでも合格できた理由とは?
リスニング|リーディング力UPでリスニングも伸びる
リスニング対策のポイントは、これです。
読めない英語は聞き取れない
これは、TOEIC界隈で有名な中村澄子先生も何度も言っていること。
意外なほどシンプルですが、読めない英語は、本当に聞こえません。
だからこそ、「リーディング力」が4技能の要になる。
英検は級が上がるほど、リスニングのスクリプト量も増えていきます。
英検1級の最後のパートは、約3分間、英語がノンストップ。
うかうかしていると、晩ごはんのこととか考え始めます(笑)
つまり、それだけ大量の英文が読まれているということ。
復習では、すべてのスクリプトを精読することが必須です。
そうやって「読める英語」を一つずつ増やしていくと、リスニング力は、気づいたら伸びています。
急がば回れ、ですね。
なお、TOEICで有効な「設問の先読み」は、英検でもちゃんと使えます。
リスニング力向上のヒントはこちらから
▶︎TOEICリスニングが聞こえない6つの理由|スコアが伸びない本当の原因と対策
▶︎TOEICリスニング、なんで聞こえないの?|“置いてけぼり地獄”を救った先読み戦略とは
スピーキング|社会人が一番伸びやすい技能
英検で一番ビビられがちなのが、スピーキング。
でも、トビーはこう思っています。
社会人こそ、ここが一番伸びる。
理由は単純。
・意見を持つ経験がある
・理由を説明する場面に慣れている
・「正解がない」議論を日常でやっている
足りないのは、英語力というより、英語で話す“型”だけ。
ライティングと同様、スピーキングも型が重要。
・立場を言う
・理由を言う
・具体例を足す
この流れでほぼOKです。
アウトプットが足りない人は、オンライン英会話などで量をこなすのが一番早いでしょう。
スピーキング力向上のヒントはこちらから
▶︎英検1級2次試験はこうやって切り抜けた!|時間ゼロでも合格できたトビー流 面接攻略法
▶︎英検1級2次試験はオンライン英会話で突破せよ!|ネイティブキャンプ&バリューイングリッシュ活用法
まとめ|英検は“地味”だけど、実はめちゃくちゃ実戦的

ここまで今回の記事、
『英検って、実はめちゃくちゃ実戦的|TOEIC915点・英検1級を取って気づいた“誤解”』
を読んでくださり、ありがとうございます。
さあ、タイトル回収のお時間です。
サクッとまとめます。
・巷では「TOEIC=陽キャ」「英検=陰キャ」(*トビー調べ)
という印象があり、“英検=地味・学生向け”のイメージがつきまとっている
・でも実際は、2つの試験は優劣ではなく「性質が違う」だけ。トビーの実体験から見ても、英検はビジネスでもちゃんと「効く」
・英検は、4技能を個別に鍛え、試験で統合するというアプローチが、社会人にとっていちばん現実的
……というわけで。
英検は“地味”だけど、実はめちゃくちゃ実戦的。
これが、TOEIC915点を取り、英検1級までやってみたトビーの結論です。
英検イメチェン活動を独断で発足したトビー。
これからも英検の代弁者として、一人勝手に、その有効性を語り続けていきますよ(笑)
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁



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