週末はBBCでゆっくり精読|AIも駆使する究極の多読×精読法

カフェでコーヒーを飲みながら英文ニュースや雑誌を読む様子

無理して読んだ英文ニュース。昔は 2行に30分かかってました(笑)


電車で英文ニュースをさらっと読んでいる人。
カフェで洋書をパラパラとめくっている人。

──正直言いますめちゃくちゃ羨ましかった (←フォント100で)

英文を読める人をみると、なんだかカッコいいと思ってしまうのは自分だけ?
というか、この人の頭の構造どうなっているんだろうと思ってました(笑)。

あれから数年、挫折・迷走・暴走の末に、いまではトビーも BBCやCNNのニュースサイトを精読 できるくらいの英語力がついてきました。
(トビー=もともと活字大好き)

そして気づいたこと。
ニュースの原文を精読すると、世界の知識と英語力が一気に広がる!
しかも AIを組み合わせれば、わからない表現や背景知識もスッと理解できる。

そんな活字オタクのトビーが送る今回の記事は:
トビー流 「BBCニュース × 精読 × 多読 × AI活用」勉強法

活字マニアさん以外にはドン引きする内容が盛りだくさんなので、そこまで変態ではないよーって同志の方は閲覧注意でお願い致します(笑)

この記事でわかること

・英文ニュースを多読に活かす理由|BBCやCNNが飽きない教材になるワケ
・精読なし多読の落とし穴|TOEIC850・英検準1級以上が目安
・AIを使った精読×多読法|iPad+ChatGPTの週末カフェ学習スタイル
・ChatGPTカスタマイズ術|自分専用の「AI英語教師」の作り方
・まとめ|BBCニュースで「世界の知識×英語力」を同時に伸ばす方法

英文ニュースが“最強の多読教材”になる理由

英語学習で「多読」ってよく言われますよね。
でも、ただやみくもに英文を読み漁っても、途中で挫折するのがオチです。

じゃあ、何を読めばいいのか?
トビーの答えは── 英文ニュース(BBC・CNN・NHK Internationalなど) です。

精読でSVOCMを因数分解できたら、多読のフェーズへ

まず大前提として、「精読=構文読解」で文のSVOCMが見えるようになってから挑戦しましょう。

ポレポレをやり切った、英検準1級に届いた、TOEIC850点を超えた……そんなタイミングがベストです。

過去問も大事。でもニュースは“箸休め”に最高

試験を前提にするなら、TOEICや英検の過去問を多読するのが王道。
でも、それだけだと正直飽きます。
そこで「箸休め」として、BBCやCNNのニュース記事を読むと、リフレッシュしながら学習を続けられるんです。

トビーが英文ニュースを愛する理由

・世界の最新の出来事が、英語でダイレクトに届く
・日本語メディアには載らない視点や切り口が面白い
・「今この瞬間の英語」が使われているので、生きた語彙や表現が学べる

……要するに、世界の面白いことは英語で書いてある!(笑)

ニュースは毎日更新。だから飽きない。
英文ニュースの最大の強みは、日替わりで新しい記事が読めること。
同じ参考書を繰り返すのとは違い、自然に「量」を積み上げられるんです。

多読の前には必ず精読を。こちらの記事で確認しておきましょう:
“読めてるつもり”が英語を止めてた|20年迷走したトビーが見つけた精読の力

精読なし多読の落とし穴

ここで大事な注意点があります。
精読ができない状態で多読に突っ込むと、ほぼ確実に時間をムダにします。

精読力の目安はこれくらい
・ポレポレをやり切った
・英検準1級に手が届く
・TOEIC850点を超えた

──このあたりまで来ていないと、BBCやCNNを多読しても「わかったつもり」で終わる危険大です。

また、無理な多読は“英語ごっこ”になるのでご注意を。

精読力がないと、難しい表現や構文をスルーして読み飛ばしてしまいます。
その結果、

・語彙も増えない
・理解も深まらない
・「読んだ気分」だけが残る(=自己満足)

……はい、これトビーがやらかしたパターンです(笑)。

そして、慣れても“伸びない”落とし穴があることに注意が必要です。

実は、ある程度ニュースに慣れても、新しい単語や表現は必ず出てきます。
ところが、ただ読み流しているだけでは「気づき」や「学び」が積み上がらない。
つまり フィードバックが効かない 状態になってしまうんです。


そこでおすすめなのが──
トビー式の解決策:「週末はAI活用のゆっくり英文ニュース精読」 です。

普段は多読で量をこなす。
でも週末だけはAIを使って一文ずつじっくり精読する。
このメリハリをつけることで、多読の楽しさと精読の効果を両立できます。

英文ニュースサイトは何を見ればよい?詳しくはこちらから:
英文多読、なに読めばいい?|精読マスター後に使える“英文ニュースサイト”活用術

AI活用でニュースを“精読×多読”の最高教材に

それではトビーが実際にやっている方法をご紹介いたします。

英文ニュース精読の必須ツールセット

まずは、トビーが英文ニュース精読に使っている“必須アイテム”から紹介します。

・iPad mini + スタンド(Majextand M)
・BBCやCNNなどニュースサイト
・ChatGPT(有料プラン推奨)

トビーはiPad miniが大お気に入り。
iPadだと大きくて嵩張る。iPhoneだと小さくて見にくい。
その中間を行くのがiPad mini。

薄くて軽量。外に持ち運ぶのに◎です。
これにロジクール社製の超薄型キーボード:KEYS-TO-GOを組み合わせると最高のモバイルガジェットになります。

iPad Miniの背面にはMajextand (M)というスタンドを取り付けています。
このスタンドがコンパクトで秀逸。ジャバラ構造で高さ調節ができる上、磁石でくっついているのでiPadの位置を90度/180度自由に変えられます。

ニューサイトは、トビーはBBCとCNNを定番として見ています。
どちらでもよいですが、初めはBBCの方が読みやすいかな、と思います。
CNNは少しクセというか、速報特有の読みにくさを感じることもあります。

BBC vs CNNの比較記事も書いていますのでぜひご参考ください:
BBCとCNN、どっちが読みやすい?|読者目線で分かった“英文ニュース”の選び方

ChatGPT、普通の人は無料プランで十分でしょう。よく使う方は有料プラン(Plus:約3,000円/月)もお勧めです。この理由は後述しますね。

英文ニュース精読の流れ

次に、トビーが実際にやっている英文ニュース精読の流れをご紹介します。

好きな記事を選んで読むだけです(笑)
いちおう、ステップで書いておくとこんな感じです。

1. ニュース記事を普通に読む
2. わからない文をChatGPTにコピペ
3. 翻訳だけでなく「構文解説+背景解説」をリクエスト

この際、下の写真の通りiPadをヨコに使って、Split Viewで左に英文ニュースを、右にChatGPTを開いておくと良いです。

理解が難しい文があったら、ChatGPTにテキストをコピペするだけ。
この際、単純に翻訳だけではなくて、例えば「日本語への翻訳と解説を加えてください」とプロンプト入力すると英文の文法的な解説のほか、その記事の背景的知識を教えてくれます。

この背景解説が最高(!)で、これはニュース記事に限ったことではないですが、英文は背景知識がないと理解できる度合いが全く違ってきます。

例えばこの記事は、『MAGA sees Brazil as a harbinger for Trump’s US – Bolsonaro’s trial proves them wrong』というタイトルで、「ブラジルの前大統領:ボルソナロ支持者たちが、アメリカのMAGA派の主張に同調しており、世界的にも世論は右傾化傾向にある」という文脈で語られているのですが、そういった背景知識があるとグッと読みやすくなるのです。

こういうところをいくらでも丁寧に説明してくれるAIは、英文ニュースを読む際の最高の相棒になってくれます。

英文ニュース精読の効果を倍増させるコツ

ChatGPTでも解説してもらった文法などの知識を定着させるためにも、朝読んだ記事を夜にもう一度再読すると良いです。

こうすると学んだことがしっかり記憶に定着します。
また、一度読んで内容も理解できているし、文法的にも解説されているので、2回目を読むときはよりスムースに読むことができます。

これによって「多読スピード×理解の深さ」を同時に強化できるのです。

やっぱり学習は復習が大切、ですよね。

実際にBBCニュースを精読してみた感想

これを繰り返してゆくと、「読むスピード」と「理解の深さ」が段違いになります。また、読み慣れたテーマの記事はどんどん早く読めるようになります。

例えば「ウクライナ戦争」に関する記事をたくさん読んでゆくと、別の記事であっても出てくる単語や構文が似ていたり、事件の背景知識があるのでとても読みやすくなります。

反対に、全く読んだことのないジャンル(例えば旅行記的なもの)だと理解に時間がかかります。

でも、試験ではない英文をゆっくり読むのは最高!いろいろなジャンルにチャレンジして、読める範囲を広げて行くのはとても面白いことですよね。

YouTubeコンテンツも英語の勉強にピッタリ。トビーのおすすめはこちら:
TED-Edが英検1級対策に最強だった理由|5分動画×スクリプトで“読む×聞く”を同時強化!

ChatGPTを“自分専用英語教師”にカスタマイズする

ChatGPTは、そのままでも英文ニュースの精読に役立ちます。
でも一歩進めて、「自分専用の英語教師」にカスタマイズすれば、学習効率がさらに爆伸びします。

マイGPTを作って専属家庭教師化

トビーは有料プランのGPT Plus(約3,000円/月)にしています。
理由は、「マイGPT」が使えるから。

トビーの場合、「English Tobey」というマイGPTを作っています。
この子は「英文解説に特化したトビー専用AI」。

ニュース記事や試験問題を投げると、解説・翻訳・要約までトビー好みに答えてくれます。

自分の作ったマイGPTは、上記のようにサイドバーに表示されます。
「英文構造を詳しく教えて」とか「日本語対訳もつけて」といった要望を事前に登録しておくことで、毎回プロンプトを入力する手間を省くことができるのです。

参考までに、無料プラン/Plusプランの比較表を作っておきました。

ChatGPT 無料プラン vs Plusプラン比較表(2025年9月現在)

項目無料プランPlusプラン
利用モデルGPT-5 利用可(ただし使用制限あり)GPT-5 利用可。Plusユーザーは利用量(messages/応答回数)などが無料より多め。
利用回数・メッセージ量制限GPT-5 のメッセージ制限あり(例:5時間ごとに一定数)無料の制限を上回る許容量(より多くの GPT-5 メッセージなど)
応答速度・優先度混雑時にレスポンスが遅くなることあり、優先度は低め高速で応答、優先アクセスあり
モデル選択の自由度一部制約あり(自動でモデルルーティングされることが多い)モデル選択や “思考モード (Thinking)” など深い応答モードの切り替えが可能
ファイル/マルチモーダル入力 (画像・音声など)一部機能あり。無料でも画像アップロードやマルチモーダル入力のサポートが拡大中Plus はより多く・優先的にこれらの機能を利用可能。ファイル・画像の解析やアップロード制限もゆるめ
My GPT(カスタム機能)利用不可/制限あり利用可:モデル応答スタイルのカスタマイズ、プリセットの命令(プロンプトの定型化)、ファイル追加などが可能な場合あり。

ショートカットコマンドで学習効率UP

さらに便利なのが、カスタムコマンド。
よく使う指示をショートカット化しておくと、毎回入力する手間がなくなります。
意外に知らない人が多い設定なので、ここで解説しておきますね。

1. まずChatGPT左下にあるユーザーアイコンをクリックして以下のウィンドウを表示させます。で、「ChatGPTをカスタマイズする」をクリック

2. 次に、「ChatGPTにどのような特徴を求めていますか」の欄に自分で決めたショートカットを入力します。

トビーの例:
CN → 中国語に翻訳する
EN → 英語に翻訳する
JP → 日本語に翻訳する

ちょっとの工夫ですが、頻繁に入力するプロンプトはここに登録しておくと作業効率UPになるのでお勧めです。

ここでもう一度。多読の落とし穴についても知っておくとよいかもしれません。詳しくはこちらから:
TOEIC・英検に“多読”は必要か?|900点突破のカギは「精読→多読」の正しい順番だった!

まとめ|BBC×精読×AIで“読む力”を加速させよ

世界地図とスマートフォンに表示された英語ニュース記事を読むイメージ

ここまで、トビー流の「BBCニュース × 精読 × 多読 × AI活用」勉強法をご紹介しました。

結論はシンプルです。

・多読だけでは英語力は伸びない。精読とセットにしてこそ効果を発揮する
・BBCやCNNなどの英文ニュースは、毎日更新される最高の教材
・AI(ChatGPT)を使えば、翻訳+解説+背景知識まで手に入る
・週末カフェでゆっくり精読する習慣が、“読む力”を着実に鍛えてくれる

トビー自身、かつては「英文ニュース?2行読むのに30分かかる…」という状態でした。
でも、精読を経て、AIを取り入れ、少しずつ「英文ニュースを読むのが楽しい!」に変わっていきました。

試験に追われていない英語は楽しい!
TOEICや英検のゴリゴリの試験勉強で疲れた方、もうそれは卒業して楽しみで英語を勉強されたい方、ぜひ週末のカフェでBBCやCNNを開いてみてください。

最初は時間がかかっても大丈夫。AIに助けてもらいながら続けていけば、ある日ふと「英語で世界が読める自分」に出会えますよ。


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁

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