小学生のころの夢は、スペースシャトルのパイロットになることでした。
——今は、TOEIC沼んちゅやってます。
米国ETSの陰謀により、この世に放たれた英語試験——TOEIC。
これを好き好んでやっている人は、多分ほぼいない。
それは、受験会場の空気を見れば一目瞭然。
最後の最後まで『でる1000』を食い入るように見つめている隣の学生。
付箋だらけの『特急シリーズ』を、虚ろな目でパラパラめくっている新卒社会人。
——幸せオーラを放っている人、まずいない(笑)
それなのに、年間200万人以上がこぞって受験する、罪深き英語試験。
気がつくと、もう何年もスコアが上がっていない。
そして今日もまた、新しい参考書が、机の上に積み上がっていく——。
そう、トビーはうすうす気がついていました。
これはもう、一億総勢TOEIC沼んちゅ計画が発動されている。
きっとそうに違いない(トビー調べ)。
もう、これではいけない。
TOEICの負のループに飲み込まれていく、あわれな子羊さんたちを一人でも多く救済したい。
今日のブログ記事は、もうこれしかありません。
「TOEIC初心者が最初にやるべきこと、間違ってませんか?」
TOEIC沼んちゅ代表・トビーが、自身の黒歴史を丸出しにして、独断と偏見100%で、この問題に切り込んでいきます。
・はじめてTOEICを受験するけど、正直、どこから手をつけていいかわからない人
・英語の学び直しとして、とりあえずTOEICを受けてみようかな、と思っている人
・会社の事情で、半ば強制的にTOEICを受けることになってしまった人
・すでにTOEICを何度か受けていて、気づけば「TOEIC沼んちゅスパイラル」に片足……いや、両足突っ込んでいる人
ひとつでも当てはまったら、この記事は、きっとあなたのためのものです。
TOEIC初心者が最初にやるべきことは「勉強」じゃない|まず“自分の英語力”を正しく知ろう
TOEIC初心者が、いちばん最初にやるべきこと。
それは——
「自分の英語力を、正しく知ること」です。
多くの人が、ここをすっ飛ばします。
そして、いきなり参考書を買い、いきなり問題集を解き、いきなりTOEIC対策に突っ込んでいく。
でもトビーは、声を大にして言いたい。
頑張る前に、現在地を間違えないでください。
自分の英語力は、だいたい“思っているより低い”
ポレポレでも有名な、西きょうじ先生のこの一言。
「自分の英語力は、自分が思っているより“2ランク下”だと思ったほうがいい」
……はい、なかなかに刺さります。
でもこれ、TOEICを20年迷走したトビーから見ても、本当にその通りだと思っています。
意外かもしれませんが、次のような人ほど、自分の英語力を高く見積もりがちです。
・仕事で、なんとなく英語を使ってきた人
・海外旅行でも、そこそこ会話ができていた人
・コツコツ英語の勉強を続けてきた人
……はい。
全部、トビーに当てはまりまくり(笑)
「自分は初心者じゃないはず」
「英語はそこまで苦手じゃない」
そう思っていたからこそ、TOEICで点が伸びない理由が、長いあいだ見えませんでした。
受験英語で苦労しなかった人ほど、要注意
トビーの経験から、もうひとつ、はっきり言えることがあります。
高校・大学受験で英語に苦しまなかった人ほど、
TOEICではつまずきやすい。
特に、
・大学受験を推薦で乗り切った人
・センター試験を「感覚」で解いていた人
このあたりは、一度立ち止まったほうがいいです。
基礎ができていないわけじゃない。
でも——
基礎が「整理されていない」。
その結果、TOEICになると、「勉強しているのに、なぜか点が伸びない」という現象が起きます。
ちなみにこの点、中村澄子先生も、ほぼ同じことを指摘されています。
というより——
トビーがTOEIC800点前半くらいから点数が伸びず(特にリーディング)、藁をもすがる思いで必死に出口を探していた時、中村先生の「すみれ塾」YouTubeコンテンツに出会い、そこで見つけた言葉でした。
トビーもご多分に漏れず、大学受験は推薦で乗り切った派。
英語は、高校1年で一度挫折してから、いわゆる「受験英語」は、ほとんど勉強してきませんでした。
TOEICで沼ってみて、初めて得られた気づきでした。

「自分の英語力を、正しく知ること」がわかったところで、次の章では、トビーはどうだったか。黒歴史をのぞいてみましょう。
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トビーはここで盛大に勘違いしていた|TOEIC沼に片足突っ込んだ日の話(黒歴史)
みんな大好き、他人の黒歴史(笑)
というわけで、今回も赤裸々に語ります。
トビーは、TOEICを始めたとき、盛大に勘違いしていました。
それは——
「TOEICは、やり方さえ知れば何とかなる」
と思っていたことです。
トビーの勘違い①「英語は、まあまあできるはず」
当時のトビーは、こう思っていました。
・「仕事でも英語を使ってきたし」
・「海外出張も問題なくこなしてきたし」
・「英語、そこまで苦手じゃないかも」
だから、TOEICを受けるにあたっても、どこか余裕があったんです。
「ちょっと対策すれば、900点くらいはいけるだろう」
——今思うと、完全に“沼んちゅコース”まっしぐらの勘違いっぷり。
トビーの勘違い②「とりあえず対策すればいい」
そこでトビーが取った行動は、多くの初心者とまったく同じ。
・とりあえず有名な参考書を買う
・とりあえず問題集を解く
・とりあえずTOEICっぽい勉強を始める
でも、自分の英語力がどのレベルなのかは、ちゃんと確認していませんでした。
「勉強してる感」だけが、どんどん積み上がっていく。
そのわりに——
スコアは、まったく伸びない。
トビーの勘違い③「量をこなせば、いつかは伸びる」
スコアが伸びない子羊ちゃんが、次にやること。
……はい、お察しの通りです。
・別の参考書を買う
・別の勉強法を試す
・別のノウハウを探す
そうして、次から次へとやり方を変え、量だけをこなしてみても、嗚呼、悲しいかな——点数がぴくりとも動かない状態に突入。
はい、キレイにTOEIC沼んちゅの完成です(笑)
沼る原因は、根本の勘違いがずっと放置されたままだったから。
「そもそも、自分はいま、どの位置に立っているのか?」
ここを見ないまま走り続けても、やっぱり沼の中を喘ぐだけなのです。

次の章では、ここまでの話を踏まえて、
① 学生時代に英語をやってこなかった人
② 学生時代は英語をやってきた人
この2タイプに分けて、じゃあ何から始めるべきかを、具体的に見ていきますよ。
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これからTOEICを始める人へ|沼ってわかった「沼る前に知っておきたい4つのこと」
① 学生時代に英語をやってこなかった人へ|TOEIC以前に“絶対に外せない土台”があります
まず最初に、ひとつだけ、はっきり言っておきます。
学生時代に英語をあまりやってこなかった人がTOEICに挑戦すること自体は、まったく問題ありません。
むしろ、社会人になってから「もう一度、英語をちゃんとやり直したい」と思った時点で、それは立派なスタートラインです。
まさにトビーもこのタイプ。
——が。
順番だけは、絶対に間違えないでください。
子羊ちゃん候補さんに、まず知ってほしい現実
このタイプの人(通称:子羊ちゃん候補)がやりがちな勘違いがあります。
それは、
「TOEIC対策をすれば、英語力も一緒に上がる」
と思ってしまうこと。
半分、正解。でも、半分は不正解です。
なぜなら、英語力の“土台”がない状態でTOEIC対策に入ると、ほぼ確実に沼ります。
TOEIC対策=英語力対策、ではある。でも…
トビーの実感。
「TOEICは、テクニックで乗り切れる試験」ではありません。
むしろ逆で、TOEICは、英語力がそのまま可視化される試験だと思っています。
だからこそ、
・単語が曖昧
・文の構造が取れない
・中学レベルの文法がふわっとしている
この状態でTOEIC対策を始めると、「対策しているのに、まったく歯が立たない」という地獄を見ます。
子羊ちゃん候補さんに必要なのは、TOEICテクニックではありません。
まずは、英語そのものの基礎体力。
絶対に外せない“土台”とは何か
ここで言う「土台」とは、決して難しいことではありません。
具体的には、次の3つです。
1. 中学レベルの基礎文法
→ 主語・動詞・目的語がわかる
→ 文の骨格(SV)が見える
2. 基本単語の意味が即座に出てくること
→ 見たことはある、で止まらない
→ 反射的に意味が取れる
3. 短い英文を、正確に読めること
→ 雰囲気読みをしない
→ 一文ずつ、意味を崩さず理解できる
これが揃って、はじめてTOEIC対策が「効く」ようになります。
順番を間違えると、ほぼ沼んちゅループ確定。
土台がないままTOEIC対策をすると、毎回こうなります。
・問題が解けない
・理由がわからない
・だから、対策を変える
トビー自身、このループで何年も迷走しました(笑)
だから、TOEIC対策を始める前に、まずは土台を築く。
これを忘れてはいけません。

土台を築けば、あとからTOEICがついてくる。そんな感じですね。
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② 学生時代は英語が得意だった人へ|800点台までは行ける。でも、900点が遠い理由
学生時代、英語を頑張ってきて、すでに土台を築いている方。
おめでとうございます。
TOEIC800点台までは、比較的スムーズに行けると思います。
問題は、800点台後半から900点に向かうところ。
この辺で、沼んちゅループにハマっている人、いませんか?
800点台後半から、急に伸びなくなる理由
このあたりから、多くの人が口を揃えてこう言います。
・勉強時間は増やしている
・問題集も回している
・解説も一応、読んでいる
……それなのに、点数がまったく動かない。
理由は、はっきりしています。
ここから先は、「雰囲気で読める英語」では通用しないから。
TOEIC900点を狙おうとすると、リーディングを全問、時間内で解き切るレベルの実力が必要です。
・時間が足りない
・焦って読む
・目だけが英文上を滑って、理解が追いつかない
はいこれ、TOEICリーディング界隈で出没する、「上滑り」現象です。
そして、800点台半ばからなかなか900点に上がれない。
トビーが呼んでいる——
「精読の壁」です。
精読の壁とは何か
精読の壁にぶつかっている人の多くは、こんな状態です。
・文の意味は、なんとなくわかる
・でも「なぜそうなるか」は説明できない
・SVOCや修飾関係を、毎回意識していない
つまり、英文を“構造レベル”で本当に理解できていない。
学生時代は、感覚やセンスで読めていた部分も、TOEIC900点ゾーンでは、それが許されません。情報量が多く、設問もシビアになる。
だからこそ、精読力がないと、頭打ちになるのです。
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「精読の壁って何?|英語力が頭打ちになる理由と突破法」
「成長のピラミッド」に立ち返ってみよう
ここで、一度立ち止まって、トビーがよく使う「成長のピラミッド」を思い出してみてください。
▶︎関連記事
TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|“精読の壁”を超える英語学習ピラミッド

学生時代に英語が得意だった人ほど、この「精読」の階層を飛ばしたまま上に乗ってきているケースが多い。
だから、
・800点台までは行ける
・でも、その先で止まる
という現象が起きます。
ここでやるべきことは、新しいテクニック探しではありません。
もう一度、英文を「構造」で理解できているかを振り返ること。
精読の壁を抜けるための教材は、以下の記事が参考になります。
▶︎「基本はここだ!」は本当に効く?|精読の壁を突破する“最初の一冊”の使い倒し術
▶︎ポレポレはこう使え!英検1級/TOEIC900が教える最強精読本完全攻略

800点台で止まるのは、才能がないからではありません。「精読の階段」を、一段、飛ばしてきただけなのです。
まとめ|TOEIC初心者が迷わないために、今日覚えておいてほしいこと

「一億総勢TOEIC沼んちゅ計画」を阻止すべく始まった、
トビーの子羊ちゃん救済プロジェクト。
今回の記事、
「TOEIC初心者が最初にやるべきこと、間違ってませんか?」
いかがでしたでしょうか?
ここで、さっくりまとめますね。
・まずは“自分の英語力”を正しく知ること
・自分の英語力は、思っているより低い
・学生時代英語をやってこなかった人は、まずは英語の「土台」づくり
・学生時代英語が得意だった人は、「精読の壁」を超えて上級レベルへ
TOEICのスコアが上がるにつれて、問われるのは、ますます純然たる英語力になります。そこでは、安易なテクニックは全く通用しません。
そして、その「純然たる英語力」を支えているのが——
やっぱり文法です。
トビーも高校時代、見事な文法アレルギーを発症し、基礎をすっ飛ばしました。
その結果、子どもの頃の将来の夢「スペースシャトルのパイロット」ではなく、TOEIC沼んちゅになっていたわけです。
だからこそ。
このブログ記事をきっかけに、みなさんが迷わず、ご自身の目標や夢に向かって進めたなら—— それが、トビーの本望です。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁



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