——ええ、そうです。全て認めます。
英検1級取れて、確かに自分、イキがってました(笑)
英語中級レベルになると、なぜか無性に読みたくなるものがあります。
そう、CNN、BBCをはじめとした英文ニュースサイト。
これはもう避けられません。
そういう“症状”です(トビー調べ)。
トビーも例外ではありませんでした。
TOEIC900点を超え、英検1級にも合格。
もう、怖いものはないと思ってました(笑)
しかし、現実は甘くありません。
トビージュニア:「英語、ムッず……」
トビー:「大丈夫。お父さんみたいに頑張れば、
だれでも英検1級くらい超えられるよ」
トビージュニア:「ふーん(と、ChatGPTで調べる)」
トビー:「だからこの文はSVOCを——」
トビージュニア:「あ、英検1級って
ネイティブ中学生レベルなんだって」
トビー:「……」
——ぐうの音も出ません。
英検1級も、TOEIC900点超えも、きちんと英語を勉強してきた証拠です。
でも、トビーの実感としては「英語が完璧に使える」には、ほど遠い。
では、こう思いませんか?
いったい、どれくらいの英語レベルになったらCNNやBBCを読めばいいの?
大丈夫です。かつて多読沼にどっぷり沈んだトビーですが、みなさんには同じ遠回りをしてほしくない。
だからこの記事では、CNN・BBCを「最強の教材」にするために多読沼に落ちる前に知っておきたい現実を、独断と偏見(=実体験)で正直に語りますよ。
・CNN・BBCは、どの英語レベルから読むのが現実的なのか
・英文ニュース多読が“沼”になる人/ならない人の決定的な違い
・TOEIC・英検学習とニュース多読の、正しい順番
・英語中級者がハマる「わかったつもり読み」の正体
・CNN・BBCを“最強の教材”に変えるタイミングと考え方
結論|CNN・BBCを読むのは「精読の壁」を超えてから
結論からいきますよ。
CNNやBBCといった英文ニュースサイトは、
・背伸びして読んでも、英語力はほとんど伸びません。
・「精読の壁」を超えてから、初めて“効く教材”になります。
トビーの実感ベースで言うと、目安はこのあたりです。
・英検準1級〜1級レベル
・TOEIC 850点以上
このラインを超えていない状態でCNNやBBCに挑むと、どうなるか。
・1文読むのにやたら時間がかかる
・読んでいるはずなのに、内容が頭に残らない
・最後は「英語ってやっぱムズい…」で終わる
——はい、かつてのトビーです(笑)
ここで大切なことをはっきり言っておきます。
CNNやBBCが“難しすぎる”わけではありません。問題は、読む側の準備がまだ整っていないこと。
英文ニュースに限らずですが、読解には単語、文法、構文読解(SVOC)が揃ってないと、まず絶対、「読めた感じ」で終わってしまいます。
だからこそ、その手前で読むと「読んだ時間」と「伸びた英語力」がまったく釣り合わなくなる。これが、いわゆる多読沼の入り口です(トビー経験あり)。

では、なぜCNN・BBCはここまで“中級者に厳しい教材”なのか? 次の章では、「ニュースサイト多読がそんなに甘くない理由」を、もう少し具体的に掘り下げていきますよ。
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なぜCNN・BBCは「中級者殺し」なのか?
英文ニュースサイト、読めるようになりたいですよね?
わかります。
でもトビーのように多読沼んちゅになるまえに、
まずこれだけは知っておいてください。
CNN・BBCが難しい理由【結論】
英文ニュースは、「前提が共有されている文章」だから
よくよく考えてもみてください。
CNNでアメリカの経済記事を読むとして、
・FRBって、何をする組織?
・利上げ・利下げが、経済に何をもたらす?
・今、アメリカ経済はどんな局面にある?
とか、最低限の背景知識がないと、英文を1文ずつ追っても、話の全体像はまずつながりませんよね。
英文ニュースに必要なのは「英語力 × 背景知識」
ここが試験英文や参考書英文と大きく違うところです。
例えば、2024年の英検1級の要約問題では、「aquifer (滞水層)」という言葉が登場しました。正直、この言葉を最初から知っている人は多くないでしょう。
でも大丈夫。それに続く英文で、aquiferが何を意味するのか、きちんと説明が入ります。
他の読解問題も同じで、難しい単語や言い回しは後から説明される。むしろ、そこをきちんと理解できているか、あとから問われるのが常套手段。
一方、CNNやBBCは違います。
・単語は遠慮なく出てくる
・構文も長く、容赦ない
・背景説明? ——ありません
「知っているよね?」という顔で、どんどん話を進めてきます。
文章の背景知識がないと、「そりゃキツイよね」ってことになるわけです。
「なんとなく読めた」が一番危険
で、トビーも陥った、一番危険なのがこのパターン。
1. 英文ニュースを読む
2. わからないところはAI翻訳で確認
3. 「あ、だいたい合ってた」と安心
4. 次の記事へ
一見、ちゃんと勉強しているように見えますが——
実はこれ、自分の英語力がほとんど動いていません。
なぜなら、構文が取れていなくても、語法を取り間違えていても、正解はAIが教えてくれるから。
ここには、「間違い → 修正 → 再読」
というクローズドループが存在しません。
わかったふり読みは、永久機関のように沼を深くする
ここに気づかずにいると、
——はい、多読沼んちゅ決定です(笑)
トビーもここにいました。
(しかも、わりと長く住んでました)
間違いを修正しないまま英文を読み続けると、
投資した時間の割に、英語力は遅々として伸びない。
結果、
負のスパイラルに陥りがちになります。
経験したからこそ断言できます。
CNN・BBCは、
英語中級者の“弱点”を容赦なく突いてくる教材。
裏を返せば——
それは、準備が整った人にとっては最強の教材でもある、ということ。
その話は、次の章で。

中級者の頃ほど、「英文ニュース読んでる」的な自分に酔ってました(笑)
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多読沼の正体|英語学習は「クローズドループ」でしか伸びない
ここからは、ちょっとだけ脱線。
CNNやBBCといった教材の話ではありませんが、もっと根っこの、英語学習そのものの構造の話をします。ちょっとだけ、お付き合いください。
英語学習には「2つのループ」がある
「オープンループ」と「クローズドループ」。
これ、機械制御系ではよく使われる言葉で、は英語学習者には馴染みがないかもしれません。
意味は読んで字の如く、
「閉じた輪っか」と「開いた輪っか」。
トビーが長年迷走してきて、ようやく言語化できたのがまさにこれ。
英語学習にも、開いた輪っかと、閉じた輪っかがあるんです。
①オープンループ学習
・英文を読む
・なんとなく理解する
・次に進む
……まさに迷走時代のトビーです。
わかりますか? 勉強しているようにみえて、ここには「確認」と「修正」がありません。そう、やりっぱなしの学習がオープンループ学習。
② クローズドループ学習
・英文を読む
・わからない/間違える
・原因を特定する
・直して、もう一度読む
TOEICの公式問題集を何度も何度も解き直して、一発で915点が出た時のトビーの勉強法が、まさにこれ。
正直地味でめんどくさい。
けれども勉強が「閉じた輪っか」になっているので、間違いをそのまま成長に変えられるこれが、クローズドループ学習。
英語が伸びるのは、こっちだけです。
多読沼にハマる人が抜け出せない理由
多読沼にハマる人は、ほぼ例外なくオープンループにいます。
とくに多いのが、TOEIC700点前後の中級学習者。
・「意味はだいたい取れた」
・「大筋は合ってた」
・「細かいところは気にしない」
これを繰り返すと、どうなるか。
・同じ構文で、何度もつまずく
・でも、なぜつまずいたかはわからない
・だから、次も同じところで詰まる
原因が修正されないから、成長しない。
これ、才能の問題ではありません。
勉強のやり方の問題です。
だからこそ、早い段階でこれに気づき、学習を「クローズドループ」に切り替えてあげる必要があります。
この状態になって初めて、CNNやBBCの多読が
「英語力を伸ばす行為」に変わります。

「英語学習で大切なのは、“どれだけ読んだか”ではなく、
“どれだけ正しく読めたか”。そのためには、学習をクローズドループにすることが大切ですよ」
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トビーはどう多読沼にハマったか(黒歴史編)
他人の不幸は蜜の味(笑)
はい、ここからはトビーの黒歴史をお楽しみください。
「そこそこ英語できる」という、いちばん危険な誤認
トビーはそれまで、TOEICや英検という試験対策はやってこなかったものの、長年ビジネスで英語を使ってきたという自負もあり、自分は「そこそこ英語できる」って思ってました。
これ、あとから気づいたのですが、中級者が一番ハマりやすい罠なんですよね。
成長を止める、かなり危険な自己誤認です。
そんな状態で、意気揚々とCNNやBBCの記事を読み始めたわけですが…
まず、タイトルが読めない(汗)
例えばこんな見出し:
Man shot dead by federal agents in Minneapolis named by local officials
ん? ManがShotした? 誰を? federal agentsによって?
——最初は、タイトル読むのだけで15分は掛かってました。
もちろんこれは、新聞記事のタイトルに特有の省略表現です。
通常の英文に直すと、こんな構造になります。
(A) man (who was) shot dead by federal agents in Minneapolis (was) named by local officials
ミネアポリスで連邦捜査官に射殺された男性の名前が、地元当局によって公表された
……今ならわかります。
でも当時は、これがまったく取れなかった。
機械翻訳という“魔法の言い訳”
そんなこんなで、開始早々、いきなり撃沈。
でも、世の中便利なもので、Google翻訳やらDeepLやら、機械翻訳って便利なツールがあるではないですか。
そういうわけで、こんな読み方に流れていきました。
・なんとなくで読む
・わからないところは機械翻訳で確認
・「あ、だいたい合ってるじゃん」
・納得して次の記事へ
…ん?
これ、上で紹介したオープンループ学習の、沼んちゅ直行コースそのものじゃないですか。
結果として、かなりの時間を割いてCNNやBBCを「読んだつもり」にはなっていました。
でも、英語力はほとんど上がらない。
実際、TOEICの公式問題集を初回解いた時は、リーディング20問以上残し祭りでした。当然、このやり方だと効果がないと思って、しばらく英文ニュースサイトからは撤退。
その後、日常的に読むようになったのは、TOEIC900点、英検1級を取ってからの話です。
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それでもニュースサイトの多読は、ちゃんと効く
ここまで読んで、
「おいトビーよ。じゃあ、CNNやBBCって読まないほうがいいんかい?」
と思った方。
安心してください。そんなことはありません。
ただし、条件があります。
ニュース多読が「効く」ようになるタイミング
トビーの実感ベースで言うと、ニュースサイトの多読が本当に効き始めたのは、この状態になってからでした。
・精読の壁を超えた
・構文を自力で取れるようになった
・「どこがわからないか」を自分で説明できる
なのでやっぱり、TOEIC900点、英検1級を超えたレベルくらいからです。
この状態なると、読むことが「苦行」から「情報収集」へ変わってくるんですよね。そうなったら、もうしめたものです。
ニュース多読がもたらす、本当のメリット
精読の壁を超えたあとのニュース多読は、英語力そのものだけでなく、視野を広げてくれます。
・世界で何が起きているかを
・当事者の視点で知れる
・海外の取引先と、同じ話題を共有できる
「この人、自分の国のことをちゃんと理解しているな」
そう思ってもらえた経験は、ビジネスの現場でも何度もありました。
知的好奇心がある人にとって、あらゆるジャンルを英語で読めるようになるのは、やっぱり純粋に楽しいものです。
トビー流・ニュース多読の位置づけ
なので、トビーの結論はこうです。
・ニュース多読は、英語力を伸ばす“手段”ではない
・英語力がついたあとに使う、実践フィールド
順番を間違えなければ、CNNやBBCは最強クラスの教材になります。

いまでは、英文ウェブサイトも構文読解しないと気が済まないくらい、読解マニアになりました(笑)
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まとめ|CNN・BBCを読む前に、これだけは知っておいてほしいこと

さあ、今回の記事
「CNN・BBCはどの英語レベルから読める?|多読沼に落ちる前に知っておきたい現実」
いかがでしたでしょうか?
タイトル回収のお時間です。サクッとまとめましょう。
CNNやBBCは——
・前提が共有されている文章で、そもそも難解
・構文も長く、省略も多い“初心者キラー”
・英検準1級・TOEIC850点前後を超えていないと、正直キツい
・「なんとなく読み」だと、多読沼にハマりやすい
・でも、英語力がついた上で読めば、最高の教材になる
——こんな性格のメディアです。
これもこのブログで何度も書いていますが、
英語は、上達するほどさらに面白くなります。
言語はツール。
でも、そのツールをある程度不自由なく使いこなすには、
それなりの学習意欲と、地味な継続が必要です。
トビー的には、
精読の壁——英検準1級・TOEIC850点前後。
このあたりが、一つの「閾値」だと感じています。
このラインを超えると、英語を“使うための労力”がぐっと減り、純粋に英語を楽しめる。英語から、ちゃんと恩恵を受けられるようになる。
そんな感覚です。
なので、この怪しげなブログを読んでくださっている方、
一人でも多くが、
この閾値の向こう側へ行ってもらえたら——
それ以上にうれしいことはありません。
——事象の地平線が、ぐっと広がる世界。
ちょっと、見てみたいと思いませんか?
そのためのヒントは、
このブログのあちこちに散らばっています。
よかったら、もう少し寄り道していってください。
このブログを書いた人:トビー
20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)
トビーって何者?って思った方は、こちらをどうぞ(笑)
→このブログについて|20年迷走して気づいた“精読”の力とTOEIC900の壁


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