これからTOEICを始める人へ|沼ってわかった「沼る前に知っておきたい4つのこと」

TOEIC公式問題集を机に広げて学習計画を立てる様子

これからTOEICを始める人へ:先に言っておきます。だいたい、みんな沼ります(笑)


深淵なる海より、はるかに深い――
それが TOEIC沼。

経験した人なら、だいたい知っています。
だって私たち、全員もれなく TOEIC沼んちゅ ですから。

TOEICは、アメリカのETSが世に放った、なかなかに罪深いテスト。
世界中で毎年100万人以上が、これに苦しんでいるはず(トビー調べ)。

もちろん、トビーも例外ではありません。
ええ、しっかりハマりました。軽く1年以上は。

戦犯はだいたい決まっています。(と、恨み節たっぷりで)
書店にずらりと並ぶ「○週間で900点!」系の本たち。
あれ、どこか 「TOEIC=攻略ゲー」 っぽい空気、ありません?

それを信じて突っ込んだ結果――
見事に沼ったトビーの黒歴史が完成。

そのおかげで、今日に至るまでブログのネタには一切困っておりません(笑)。

今回の記事では、
「これからTOEICを始めよう」と思っている人に向けて、
もし最初に知っていたら、10年は遠回りしなかったであろう4つのこと を、
トビーの独断と偏見で、正直に書き散らかしてみました。

この記事を読み終える頃には、
TOEIC沼に突っ込む前の「足場」が、少しだけ見えるはずです。

迷える子羊さんが、一人でも減ることを祈りつつ。

①TOEICはゲームじゃない。結局、英語力がモノを言う

まず最初に、ハッキリ言っておきます。

TOEICは、ゲームじゃありません。

中身はゴリゴリの英語力テストです。

書店に行くと、

「TOEICは攻略すればOK!」
「このテクニックで一気に+200点!」
「時間配分がすべて!」

みたいな本が、山ほど並んでいますよね。

それを見ると、
「お、TOEICってRPGみたいなもんか?」
「裏技覚えればレベル上がるやつ?」
と思ってしまう気持ち、めちゃくちゃ分かります。

……トビーも、そう思ってました(笑)。

テクニックは“効く”。でも、それは序盤だけ

誤解しないでほしいのですが、
TOEIC対策のテクニック自体を、トビーは否定していません。

・設問の先読み
・選択肢の消去法
・Partごとの時間配分

こういったものは、確かに効きます。

ただし――
それが効くのは、ある程度までです。

多くの人が経験するのが、このパターン。

・対策を始めたら、600 → 700点くらいまでは伸びた
・でも、そこから先がピタッと止まる
・勉強時間を増やしても、なぜかスコアが動かない

はい、いらっしゃい。
ここが TOEIC沼の入口 です。

関連記事:
TOEICリーディングは「設問→本文」か「本文→設問」か?|900点超が選んだ“最強の読み順”とは

800点前後で止まる理由は、超シンプル

トビーが沼りながら気づいた結論は、これです。

「テクニックで誤魔化せる量」を、英語が超えてくる

TOEICの問題は、

・読むスピード
・聞き取るスピード
・語彙を瞬時に処理する力
・文の構造を一瞬で理解する力

こういった 英語の処理能力そのもの を、容赦なく要求してきます。
時間制限がある分、「ゆっくり考えれば分かる英語」は、ほぼ意味をなしません。
つまり、

✔ 英語が“わかる”
✔ 英語を“高速処理できる”

この2つは、まったく別物なんです。

関連記事:
850点で止まる人へ|「単語も文法もOK」なのに読めない理由、あります

TOEICは英語を「高速処理」をできる能力が問われる

ここ、かなり重要なので少しだけ真面目な話をします。

語学研究や心理言語学の世界では、
流暢さ(fluency)=自動化(automaticity)

と言われています。
簡単に言うと、

・単語や文法を
・いちいち考えずに
・反射的に処理できる状態

これができて初めて、TOEICのスピードについていける。
逆に言うと、

・単語は知っている
・文法も見たことある
・でも処理が遅い

この状態だと、どれだけテクニックを積んでも、どこかで詰みます。
……はい、これもトビーの実体験です(涙)。

「攻略ゲー」だと思っている限り、抜け出せない

TOEICを、「裏技で倒すボス」とか「テクニックでスコアを稼ぐゲーム」だと思っていると、間違いなく勉強の軸がズレます。

するとどうなるか。

・参考書を渡り歩く
・テクニックだけ増える
・英語そのものは、あまり伸びない

結果、
努力してるのに、スコアが伸びない人
が完成します。

これ、ほんとうに多いです。

<strong>トビー</strong>
トビー

以前はPart5で「both」を見つけたら即「and」を選択、みたいなボーナス問題も多かったようですが、2016年の改訂以降、難易度はどんどん上がっているようです。

結論:TOEICで問われるのは「純然たる英語力」。順番がすべて

ここまでの話を、超シンプルにまとめます。

・TOEICは、テクニック“だけ”では勝てない
・最終的にモノを言うのは、受験者の「真の英語力」
・だから順番が大事

英語力 → TOEIC力

この順番を守った人だけが、沼を抜けていきます。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

次のパートでは、
「それでもTOEICには、ちゃんと“クセ”がある」
「じゃあ、いつTOEIC対策をすればいいの?」
という話を、トビーの失敗談つきで掘り下げていきますよ。

関連記事:
TOEIC900点はどう超えた?|迷走20年のトビーが初回915点を出せた理由

②それでもTOEICには“クセ”がある。順番を間違えると詰む

ここまでで、

TOEICは攻略ゲーじゃない
最終的にモノを言うのは英語力

という話をしてきました。
……とはいえ、です。

「じゃあ、TOEIC対策なんて一切いらないのか?」
と言われると、答えは NO。

TOEICには、ちゃんと 独特のクセ があります。
ただし問題は、その扱い方と順番 なんです。

TOEICは“英語力テスト”だけど、形式はかなり偏っている

TOEICは、いわゆる「総合的な英語力」を見る試験です。
でも、出題形式はかなりクセ強め。

・会話文が異様に多い
・ビジネス寄りの語彙が頻出
・長文は「精読」より「処理力」勝負
・ライティングもスピーキングも一切出ない

つまり、
「英語力テスト」×「超フォーマット特化」
という、ちょっと歪な構造なんですね。

だから、

・普段の英語では困らないのに点が伸びない人
・逆に、TOEICは高得点だけど他が弱い人

が生まれやすい。
このクセを知らずに受けると、「え、こんなはずじゃ…」
となりがちです。

トビーがやらかした「順番逆走パターン」

ここで、トビーの黒歴史をひとつ。
トビーは昔、完全にこう考えていました。

「TOEICの形式に慣れれば、そのうち英語力もついてくるだろう」

はい、順番が逆でした。
実際にやっていたのは、

・Part別対策を最優先
・テクニック集を読み漁る
・模試ばかり大量に解く

その結果どうなったか。

・解き方(スキル)だけは覚える
・でも英文は相変わらず重くて、時間内に解ききれない
・リスニングは置いていかれる
・スコアは微増 → 停滞

そして気づいたときには、
「努力してるのに伸びない残念な人」 が完成していました。

TOEICのクセに“先に”適応しようとすると、英語の土台が置き去りになる。
これが、沼の正体です。

<strong>トビー</strong>
トビー

800点台半ばくらいで、ぴくりとも動かなくなりました(笑)

正解ルートはこれ:「英語力 → TOEIC力」

じゃあ、どうすればよかったのか。
答えはシンプルです。

英語力を先に作って、あとからTOEICに寄せる

この順番。

・語彙・精読/構文読解が完璧にできる。
・英文を読む/聞くこと自体がそこまで苦じゃない

この状態になってから、
・時間配分
・出題パターン
・形式への慣れ

を乗せる。

すると不思議なことに、 停滞していたスコアが少しずつ動き始めます。
理由は簡単で、TOEICで求められている英語力そのものが、この時点ですでに身についているからです。

トビーが沼を抜けられたのも、この順番に気がついてからでした。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

次のパートでは、
「じゃあ、その英語力って何からどう始めればいいの?」
「初心者はまず何をやればいい?」
という、一番気になるところに進みますよ。

関連記事:
TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|“精読の壁”を超える英語学習ピラミッド

③学習の始め方:まずは公式問題集で「現実」を見る

TOEICを始めようと思ったとき、多くの人が最初にやるのがこれです。

・単語帳を買う
・文法書を探す
・「初心者向けTOEIC本」を読む

……はい、全部あるあるです。
そして、トビーも例外なく全部やりました(笑)。

でも、今ならはっきり言えます。
最初にやるべきことは、ただひとつ。

まずはTOEIC公式問題集を一度、解いてみること。

なぜ最初に「公式」なのか?

公式問題集はTOEICの主催団体であるETSが出している、本番テストに限りなく寄せて作られた模試です(*過去問題ではない点は注意)。

最初に公式を解いてみる理由は、これだけ。
・本番と同じ形式
・本番と同じレベル感
・本番と同じ時間制限


この条件で解いてみて、まずは自分の実力値を測るためなんです。

書店にズラリとならぶ「非・公式問題集」より、トビーが公式を推す理由はズバリ、

本番に寄せてつくるのは、めちゃくちゃ難しいから。

これまで公式問題集10冊以上、ほぼ暗記するレベルまでやり込んできたトビー。
ちょっとだけマウント取り気味で言わしてもらいます。

非・公式問題集を解くと、
「あれ?なんかこれ、ちょっと違うんだよね」
という違和感を覚えることが、わりとあります。

特にリスニングは顕著で、公式問題集では本番と同じナレーターが起用されているという、至れり尽くせりっぷり。

なので、「非・公式がダメ」と言いたいわけではありません。
あえて最初に公式を選ばない理由が、見当たらないというだけです。

話を戻しましょう。

まずは公式問題集を一回分、時間を測って 解いてみる。
だいたいは、ここで心が折れます(笑)。
でも――それでいいんです。

むしろ、この時点で現実を知れないほうが、後々キツい。

最初は「点数」を気にしなくていい

公式問題集を解くとき、
初心者が一番やってはいけないのが、これ。

「スコア、何点だった……?」

気持ちはわかります。
英検1級持っていても、TOEICには歯が立たたなかった、なんて人も珍しくありません。安心してください。

最初は点数よりも 中身 なんです。
見るべきなのは、ここ。

・どのPartが壊滅しているか
・何が原因で解けなかったか
 単語?
構文?
  聞き取れなかった?
  そもそも時間切れ?

模試は、その時点での英語力を測る 測定ツール。
解いただけでは、実力は上がりません。

間違ったところを復習し、「なぜダメだったか」がわかって、はじめてスコアにつながります。

初回トライの目的は、今後の勉強の方向性を決めること。
これだけでOKです。

関連記事:
TOEICリスニングが聞こえない6つの理由|スコアが伸びない本当の原因と対策

「できなかった理由」を分解できれば、もう沼らない

公式問題集の最大の価値は、自分の弱点を、はっきり炙り出せること。
たとえばーー

・リーディングで時間が足りない
 → 精読力? 処理速度?
・リスニングで後半が壊滅
 → 集中力? 音の処理?
・文法問題だけ異様に弱い
 → 基礎の抜け?

ここまで分解できたら、もう闇雲に勉強する必要はありません。
あとは、

・足りない部分を中心に
・必要な分だけ
・集中的に補う

これだけ。

トビー?
「とりあえず全部やる勉強」で、公式問題集に手を出す前に3ヶ月くらいウロウロしてしまいました。

でも公式問題集で最初に自分の弱点が見えていれば、もっと早くスコアに直結していたと思います。


公式問題集は、「いま自分はどこにいるのか」を教えてくれる地図。
次のパートでは、その地図を手にした上で、

忙しい社会人は、
どれくらいの期間・どれくらいの時間をかけるべきか?

――トビーがたどり着いた「短期集中」という現実解 をお話しします。

関連記事:
TOEIC公式問題集が最強だった理由|初回915点のトビー式“使い倒し術”全公開!

④勉強にかける時間を決める。社会人は「短期集中」が正解

TOEICの沼んちゅに、かなり高い確率で共通していることがあります。

それは――
「いつまでに、どこまで行くか」を決めていないこと

社会人になると、忙しいのは当たり前です。
仕事、家庭、体力、気力…

学生時代のように、毎日学校でコツコツ、というわけには行きません。

だからこそ、最初にゴールまでの“時間”を決める必要があるんです。

目標がないTOEICは、ほぼ確実に沼る

まず、ここをハッキリさせましょう。

なぜ、TOEICを受けるのか?

これが曖昧なまま始めると、かなりの確率で挫折します。
だって、TOEICの勉強って、正直かなり大変ですから。

例えば、

・なんとなく英語力を測りたい
・周りが受けてるから
・勉強しないといけない気がして

こんな曖昧な状態で始めると、だいたいスコアはすぐに停滞します。

トビーの知人にもいます。
何年も700点台を行ったり来たり……。
はい、もう TOEIC沼んちゅ確定 です。

逆に、目標がはっきりしている人は強い。

・昇進・昇格に必要
・転職で800点以上が条件
・半年後に結果を出したい

モテたい、とか、高得点だとカッコいいから、なんてのもOKです。
とにかく強力なセルフモチベーションが大切!

ちなみにトビーの場合は、
英語がとっさに出てこなくて、悔しい!
という感情がすべての始まりでした。

「自分が納得できる理由」
これがあるかどうかが、TOEICを“沼”にするか、“通過点”にするかを分けます。

関連記事:
英語力より、心の耐久力。TOEIC900点は“精神修行”だった件

時間を決めない勉強は、だいたいダラダラする

次に決めるべきは、勉強にかける期間です。
おすすめしないのは、これ。

「時間があるときに、できる範囲でやろう」

一見、柔軟で良さそうですが、ほぼ確実にこうなります。

・忙しい日はやらない
・忙しい週が続く
・気づいたら1ヶ月何もしてない

はい、沼ルート直行です。

トビーのおすすめは、断然「短期集中」。

トビーの言う短期集中は3ヶ月、あるいは6ヶ月。
どんなに長くても1年です。
これを超えると、モチベーションも集中力も持ちません。

「一生懸命やる期間」を先に決めると、不思議なことに、日々の集中力がまったく変わります。

短期集中がうまくいく理由

トビーが最終的にたどり着いた結論は、これです。
TOEICは、短期集中のほうが成功率が高い。

これは、トビー自身もお世話になった中村先生主宰の「すみれ塾」のYouTubeでも、繰り返し語られている考え方です。

理由はシンプル。

・期限がある
・サボれない
・優先順位が上がる

人は、「いつかやること」には本気になれません。

でも、目標と、そこに投資する期間を決めた瞬間、
TOEICは“生活の中心”に入ってきます。

……というより、
「TOEICを中心に生活を組み直す」
感覚に近いですね。

参考までに、
トビーが当時目標にしていた勉強時間はこんな感じでした。
平日:4時間以上
土日祝日:8時間以上

もちろん、ここは人それぞれの生活に合わせて調整してOKです。
ただひとつ確実に言えるのは、1日に投入できる時間が長いほど、目標達成までの期間は短くなる ということ。

大事なのは、長時間やると言うことではなく、
集中した時間を、決められた期間に積み重ねること
これだけです。

関連記事:
TOEIC900・英検1級に必要な勉強時間は?|20年迷走→初回一発合格できた“逆転ルート”公開

まとめ|TOEICで沼らないために、最初に知っておいてほしいこと

TOEIC学習後に机の上で参考書を整理しながら振り返る様子

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
TOEIC沼んちゅの恐ろしさが、少しでも伝わっていれば幸いです。

最後に、この記事のポイントを整理しておきましょう。

・TOEICは、攻略ゲーのように見えて
 結局は「英語力」がモノを言うテスト
・テクニックは必要。でも、それは英語力のあと
・まずは公式問題集で「現実」を知ること
・点数よりも、「何ができなかったか」を見る
・目的と期限を決めた人だけが、沼を通過点にできる

TOEICで一番つらいのは、
「何をやっているのか分からなくなる瞬間」です。

・勉強しているのに伸びない
・やめる理由もないけど、続ける意味も見えない

この状態こそが、TOEIC沼の正体。

でも逆に言えば、順番と目的さえ間違えなければ、TOEICはちゃんと応えてくれる試験でもあります。

トビーも、遠回りしました。
正直、ムダだった時間もたくさんあります。

でもそのおかげで、
「最初にこれを知っていたら、迷わずに済んだのに」
と思えることが、はっきり言語化できました。

この記事が、これからTOEICを始めるあなたにとって、沼に落ちる前の注意書きになれば幸いです。


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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