基礎文法はどこまで?|文法沼にハマってはいけない3つの理由

黒板に「English language」「Hello」「How are you?」などの基礎フレーズが書かれたイラスト

文法アレルギーで挫折した高校1年の春。社会人になってリベンジ学び直し。……でも今度は文法沼にハマって詰んでました(笑)


過去完了と聞いただけで意識が遠のき、関係代名詞に触れると完全に精神崩壊。
あれだけ文法で挫折した高校時代。
今ではCNNの英文ニュースを読むのが至極の楽しみになっています(笑)

こんにちは、語学学習迷走歴25年のトビーです。

英語の学習とは切っても切れない基礎文法。最初でつまずく人、トビーのように文法アレルギーになる人も多いはずです。

もちろん、やらないと先には進めません。けれども「やりすぎ」ても次のステップに行けないって知ってました?

今回は、基礎文法はどのレベルまでで十分か? という見極めを英検1級/TOEIC900のトビーが解説します。

この記事を読むと、トビーのように英語学習で20年以上迷わなくて済むという、コスパ最強の記事になっております(笑)

このブログでわかること

・なぜ基礎文法でつまずくのか
・「文法沼」に陥りやすい人の特徴
・文法をやりすぎると英語が伸びない3つの理由
・基礎文法の最終ラインとおすすめ教材

なぜ基礎文法でつまずくのか?|3つの典型パターン

英語学習者が最初にぶつかる大きな壁——それが 基礎文法 です。
トビー自身も高校時代、教科書を開けば「過去完了?仮定法?SVOC?」とパニックになっていました(笑)。

でも実は、つまずきの原因はシンプル。大きく分けて3つのパターンがあります。

① 暗記一辺倒で「使えない」

学校や参考書の文法学習は、「仮定法=if+主語+過去形、would〜」のように公式暗記が中心。あるいは「be looking forward to+動名詞」などの“そのまま丸暗記フレーズ”。

でも仮定法や過去完了のように、日本語にはない概念はそもそも頭に入りにくい。さらに丸暗記フレーズは数が膨大で、使わなければすぐ忘れてしまいます。

<strong>トビー</strong>
トビー

結局、テスト直前には覚えていても、実際の英文では応用できないっていう悲しいやつです(涙)。

② 文法用語アレルギーでアウト

「第5文型」「関係副詞」「分詞構文」……。
専門用語が並ぶと、「なんだか難しいことをやってる気分」にはなるけど、理解は深まりません。

学習が進めば「分詞構文=修飾語」と整理できますが、そこまで辿り着く前に多くの人が文法用語アレルギーを起こして挫折してしまうのです。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

特に社会人の学び直し組からは「用語が頭に入らず拒否反応が出る」という声が多いです。

③ 細かすぎる項目に溺れる

過去形と過去完了のニュアンスの違い、仮定法現在と仮定法過去の整理……。
こうした「枝葉末節」にばかり時間をかけても、本来の目的=英文を読める力 にはたどり着けません。

しかも学校英語では、この些細な違いがテストに出るので覚えざるを得ない。結果、英語が嫌いになるのも無理はありません。


トビーの結論
文法を「文法のため」に学ぶのは学生英語。
社会人や試験対策組がやるべきは、精読(構造読解)に進むための前段階としての文法です。

つまり、文法はゴールじゃない。スタート地点を抜け出すための「最低限の装備」なんです。

「あれ?文法問題集は解けるのに、英文を読むと全然頭に入ってこない…」
👉 それ、まさに“文法のための文法”で止まっているサインです。

「英文が読めている」と思っている方、こんな心当たりありませんか?
その英文、ほんとに読めてる?|TOEIC Part7で“目が滑る”人が知らない読解の真実

文法沼にハマりやすい人の特徴|3タイプに要注意

英語学習でありがちな落とし穴、それが “文法沼”。
「基礎文法こそ命!」と真剣にやっているのに、なぜか読解やリスニングにはつながらない…。

そんな人には、いくつか共通する“性格パターン”があります。ここで自分に当てはまるか、チェックしてみてください。

① 真面目で完璧主義タイプ

「わからない文法事項は全部理解してから次に進みたい」
「例外や細かい用法まで覚えないと気持ち悪い」

この姿勢は素晴らしいんですが、文法学習には“沼の罠”があります。完璧を目指すあまり、進むスピードが止まってしまうのです。

<strong>トビー</strong>
トビー

トビーも「仮定法過去完了進行形って実際いつ使うの?」と深夜3時まで悩んでました(笑)。今思えば、そんなのスルーでよかったんです。

② 「文法+単語さえやれば読める」と信じるタイプ

「単語帳と文法書さえやり切れば、TOEIC Part7も余裕でしょ」
……そう思っていたら、文章が頭に入らないまま時間切れ(涙)。

それ、トビーってことなんですが(笑)

実は、文法と単語は“材料”でしかないんです。料理でいうなら食材を集めて満足してる段階。大事なのは、それを使って“料理=精読・読解”に進むこと。

③ 参考書ジプシータイプ

「もっと分かりやすい本があるかも…」
「“これ1冊で完璧”って書いてあるし…」
と次々に参考書を買い換えては、どれも中途半端で積み上がらない。

参考書の数=実力 には直結しません。むしろ「まだ本気で取り組んでない」という安心感だけ得てしまい、結果として“学習の無限ループ”にハマります。

トビーのまとめ
文法沼に陥りやすい人は、真面目さや努力家であることの裏返し。
でも大事なのは 「完璧よりも前進」 です。
・「わからない項目を一旦保留にする勇気」
・「参考書を1冊に絞ってやり切る覚悟」
これが、沼から抜け出す第一歩になります。

他人の失敗は蜜の味(笑)トビーの失敗から学んでいってください:
英語学習で絶対やってはいけない勉強法5選|20年迷走した私の反省録

基礎文法をやりすぎると英語が伸びない3つの理由

「基礎文法こそ命!」と意気込むのはいいことですが、
実は 文法に固執しすぎると“成長が止まる”危険信号 なんです。

ここでは、文法沼にハマると英語力が伸びない3つの理由を解説します。

① 枝葉末節を知っても「意味が理解できない」

過去形と過去完了のニュアンスの違い、仮定法現在と仮定法過去の整理…。
こうした細かい違いを必死に覚えても、肝心の英文理解にはほとんど直結しません。

👉英語は「木」でなく「森」で理解する言語。
細部ばかり気にしても、全体像(=文の構造)が見えなければ、結局「読めない」ままなんです。

② 暗記頼みでは応用がきかない

「例文を丸暗記してればなんとかなるでしょ?」
……そう思っていたら、試験本番で知らない文に出会って撃沈(←トビーの実体験)。

👉 暗記はインプットの入口にすぎません。
実際の英文を理解するには、文法を“応用できる形”で身につける=構造理解 が必要です。暗記だけに頼る学習は「試験英語の弊害」をそのまま再生産することになります。

③ 精読力がないと、英文が「ただの記号」に見える

文法問題集をやり込んでいても、長文になると「目が滑る」経験はありませんか?

👉 それは 精読=構文読解 の力が不足しているサイン。
SVOCの骨組みを瞬時に捉えられないと、英文は「単語の羅列」にしか見えません。結果、内容が頭に残らず、試験でも実践でも役立たないのです。

英語の伸び悩み。それって「精読の壁」にぶち当たっているのかも。
「精読の壁って何?|英語力が頭打ちになる理由と突破法」


基礎文法はもちろん必要。けれども、やりすぎ=成長ストップ の危険があります。

・細かい知識にこだわりすぎない
・丸暗記ではなく構造理解へシフト
・最終目標は「精読」で英文を骨組みから読めるようにする

これが、文法沼から抜け出すための黄金ルールです。

基礎文法はこの3冊で十分!トビーおすすめの文法書

「基礎文法はどこまでやればいいの?」
そんな悩みにズバリ答えます。結論、社会人の学び直し組にはこの3冊で十分です。

① 『中学校の英語を一つ一つわかりやすく。』

中学レベルの文法を最初から総復習できる一冊。

・1項目ごとに短く区切られていて、学び直しにも最適。
・イラストや解説がシンプルで「文法アレルギー」の人でも読みやすい。

👉 英語に苦手意識がある人は、まずはここで「中学英語=土台」を固めましょう。

② 『Evergreen(総合英語)』

受験生から社会人まで幅広く使える定番の文法書。

・網羅性が高く、基礎から応用まで必要な知識が一冊でカバーできる。
・例文や解説が現代的で実用性がある。

<strong>グラミー</strong>
グラミー

「1冊だけ持つならこれ」と言える安心の辞書代わり。調べながら精読に進むときの相棒になります。

③ 『英文法 基本はここだ!』

「細かいことはいいから、本質だけ教えて!」という人におすすめ。

・基礎文法で学んだことを、今度は「読解」の視点で整理できる。
・「精読/読解」に入る前の入門の書。

トビーも精読に入る前にこの本で「文法の最終確認」をしました。
この本の攻略法はこちらで詳しく書いているので合わせてお読みください。
👉「基本はここだ!」は本当に効く?|精読の壁を突破する“最初の一冊”の使い倒し術


ちなみにトビー、いわゆる「文法関連の書籍」だけで30冊以上は読んでいます。経験から言いますが、文法マニアになっても英文が読めるようにはなりません!(きっぱり)

文法は「やり込む」より「やり切る」。
そして早めに 精読(構造読解)フェーズ へ進むこと。これが最短ルートです。

英語には「学習の階層構造:ピラミッド」があるって知っていると迷子になりません。詳しくはこちらから:
TOEIC900・英検1級で伸び悩むあなたへ|“精読の壁”を超える英語学習ピラミッド

まとめ|基礎文法は“通過点”にすぎない

リュックを背負った学生が、学習のステップを象徴する階段を見上げている写真

いかがでしたでしょうか? それではタイトル回収行きますね。

今回は「基礎文法はどこまで?|文法沼にハマってはいけない3つの理由」といタイトルで「基礎文法のつまずき」と「文法沼の罠」について語ってきました。

結論を一言でまとめるなら:
👉 文法はゴールではなく、精読に進むためのスタート地点。

ポイントのおさらい
・基礎文法でつまずく原因は「暗記一辺倒」「文法用語アレルギー」「細かすぎる項目」
・文法沼にハマりやすいのは「真面目・完璧主義」「単語+文法で読めると思っている」「参考書ジプシー」
・やりすぎ文法が危険な理由は「意味が取れない」「応用できない」「精読できない」
・文法書は「中学英語を一つ一つ」「Evergreen」「基本はここだ!」で十分

トビーのように文法書だけ何冊も読んで、20年も迷走する必要はありません。
この記事を読んだあなたは、思い切ってショートカット してしまいましょう。

本当に覚えるべきことはまだまだあります。
その続きはこのブログで詳しく解説していますので、ぜひ立ち寄ってみてください(笑)

精読フェーズに進む方はこちらもどうぞ:
→ポレポレはこう使え!英検1級/TOEIC900が教える最強精読本完全攻略


このブログを書いた人:トビー
  20年迷走して、ようやく“精読の壁”を超えた人です(笑)

トビー

・TOEIC900・英検1級のトリリンガル(日・英・中)。
・英語学習20年の迷走を経て、「精読の壁」を突破しました。
・今は、英語に悩む方へ、自分の経験から気づきを届けています。

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